楽器の音色

2012年11月23日

不思議なピアノ・タッチ(3)

あなたは
自分のピアノ以外のピアノを弾く時、
何か違和感を感じませんか?

例えば、貸しスタジオ、ラウンジ、
結婚式場、知人の家のピアノなどです。

弾き始めた時に違和感があるけれど、
弾いていくうちに慣れてきて、
違和感のことは自然に忘れてしまう。

こんな経験は、ないでしょうか?

特に貸しスタジオのように
毎日何人かの人が弾くピアノなど
私は何か変な感じ(?)がします。

でも、弾いているうちに
気にならなくなります。

これは、なぜなんでしょう?

理由は、2つ考えられます。

1つ目は、弾いているうちに
自分の感覚がマヒしてきて、
違和感を感じなくなる。

2つ目は、ピアノの方が
弾く人のタッチに馴染んでくるので
違和感を感じなくなる。

それとも
1と2の両方が作用するのでしょうか?

私には正解がわかりません。

でも仮に2つ目の説ですと、
誰かが弾いたすぐ後に自分が弾くと
前の人が弾いたタッチを体験出来るのでは?

つまり前回までの話に関係があるのでは?

楽器は生き物なんでしょうか?

(続く)


terusannoyume at 13:39|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2012年11月22日

不思議なピアノ・タッチ(2)

前回の話しの続きです。

その人がピアノを弾くと優しいタッチに変わり、
その後に他人(私)が弾いても、
タッチの変化が分かり、まろやかな音になる。

そんなことが実際にあるのですね?

なぜ、そんな現象が起きるのでしょう。

理由は、いくつか考えられます。

まず最初は、
<ちょっと怪しい(かもしれない?)説>

それは〜…

ここで、その理由を書こうと思ったのですが、
ちょっと問題があることに気が付きました。

その問題とは、
「その人の心が天使のように清らかだった」
と書いてしまうと、今、教室に来ている生徒が
「じゃあ、私達は悪魔の心だと言うの!」と
怒る人が1人か2人いるかもしれない?

そこで<前置き>として、
現在教室に来ている生徒さんも
心がキレイ(〜かもしれない?)ですが、
その人は、皆さんよりも、
ほんの少しだけ、
そして、
さらにほんの少々だけ、心が、
さらにさらに
ほんの+(プラス)100ぐらい
または(×100)ぐらい心が…。

…と、このように書いておけば、
あとで問題が起きないと思います。

「じゃあ私達はマイナス100、
または÷100と言うのね!」と
こんな人はいないでしょう。
(…と願います。明日からのレッスンが怖い)

話を元に戻します。

一つ考えられるのは、
<心の波動レベルが高かったのでは?>
ということ。

しかし、これだけではなく
やはりピアノの技術的なことも
加わっているのかもしれません。

指がよく動くテクニックではなく、
微妙な<何か>が加わっている?

私にも
本当のことは分からないのですが…。

ピアノ・タッチって奥が深いようですね。


(続く)


terusannoyume at 12:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年11月20日

エレピの美しいタッチ

エレピ(電子ピアノ)は
電気で音を増幅しますから
「誰が弾いても同じ音がする」
と思っていませんか?

生のピアノ
(アップライトやグランドピアノ)なら
弾く人によって音色が違いますよね。
(当然の話ですが…)

では、エレピでは…?

これが生ピアノと同じなんですね。

いろいろな生徒が弾くのを聴いていると
明らかに違うのですね。

私のレッスンはジャズピアノですから
アドリブ(即興演奏)を
弾けるようにすることなので、
音色のことはあまり言いません。

でも「これは言っておいた方がいいな」
と思った生徒にだけは注意しています。

私が「綺麗なタッチだな」と思った人は
クラシックを長年やっていた人ですね。
全員ではありませんが…。

タッチが美しい人は、
子供の頃に教わった先生が
良かったのでしょうか?

逆に問題のある人は独学の人ですね。

独学の人は「音色」のことなんて
考えたこともないと思います。
そんなことまで
誰も注意してくれませんからね。

思い当たる人は
決してショックを受けることはありませんよ。

だって、クラシックを20〜30年やっている人と
独学で数年やっている人が同じ訳がありません。

「それは当然だよね」と受け止めて
気が付いた日から努力すればいいですし、
「音色なんてどうでもいい」
と思う人は、もちろん
そのままでもいいのです。

あなたは、どう思いますか?

どちらが良い、悪いはありません。
その人の考え方の問題ですから…。

(続く)


terusannoyume at 12:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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