代理コード

2019年01月25日 23:59

代理コードはいつでもどこでも使える
というわけではない。

前回は、こんな話だったけれど、
もう少し話を続けよう。

ジャズ理論書には、
このコードには、こんな代理が使えます
と書いてあるだけで、どんな時に使えて、
どんな時には使えない、などは書いてない。

もっというと、そこで代理コードを
使った方がいい場合、
絶対に使えない場合、
どちらでもいい場合などがあるけれど、
こんなことまで説明している理論書は
見たことがない。

それで理論書を読んだ人は、
いつでもどこでも使えると
勘違いしても仕方がないかもしれない。

メロディー1音1音をよく見ること。

ピアノで弾いて耳で確認すること。


2019年01月24日 23:59

代理コードを学ぶと、
いつでもどこでも使えると
勘違いする人が多いと思う。

特にドミナントの代理コードは
気を付けなければいけない。

例えばキーCで
「G7」の代理で「D♭7」は
ほとんどの場合使えない。

なぜかというと、
「G7」のメロディーは基本的に
「ミクソリディアン」で出来ている。

そこに「D♭7」を弾いても
合うわけがない。

「D♭7」のスケールは
「リディアン♭7」なので
構成音がまるで違う。

メロディーが「ソ、ファ」、
または「シ」だけなど、
両者に共通の音だけで出来ていると
使えるが、他の音があると使えない。


2014年01月18日 23:58

ジャズ理論書を読んで、
「よし、わかったぞ!」と思った人は
きっと誤解していますよ。

例えば、代理コードについて。

「こういう代理コードがあります」
と書いてあるから、
それを読んで「わかった」と思う。

でも、それは誤解です。

その代理コードが使える所と
使えない所があるんです。

もっと詳しくいうと、

そこは絶対使うべき、
そこは絶対使えない、
そこはどちらでもいい。

すべての代理コードで
以上の区別がわかりますか?

自信を持って理由を答えられないと
「わかった!」とは言えません。

コード付けって奥が深いのですよ。


プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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