チック・コリア

2021年10月27日

チック・コリア新刊本

チック・コリア本人が書いた本が出たので紹介しよう。

音楽に対するチック・コリアの考え方がわかる貴重な資料だ。
難しい理論が書いてあるわけではなく、
あくまでも基本的な考え方。
しかし本人が書いたことなので、
ファンとしては読んでおきたい。

すべての音楽家が対象。

チック・コリアのA Work In Progress
(ワーク・イン・プログレス)
〜音楽家として成長し続けるために
単行本 – 2021/8/31
チック・コリア (著), 八島 敦子 (翻訳)





<Amazonより>
ミュージシャンとしての心構えから、
演奏、作曲、楽譜の書き方まで。
音楽を愛するすべての人に送る、最後のメッセ―ジ。

2021年2月9日に惜しくも79歳で急逝したチック・コリア。
ミュージシャンとして大切にしていることや、
音楽的に成長するために重要なことについて、
長年書きとめてきた記録をはじめて日本語版として書籍化。
原文と翻訳を併記した対訳形式。

チック・コリアのA Work In Progress(ワーク・イン・プログレス) ~音楽家として成長し続けるために

[目次]
はじめに
CHAPTER1 音楽家としての個人的信条
CHAPTER2 ピアノを弾く
CHAPTER3 コンピング
CHAPTER4 タイム感
CHAPTER5 作曲
用語集
訳者あとがき(八島敦子)

「技術や能力を身につけようとしても、
その根底に自分自身の意志や理解、
そして自らの欲求がなければ
決して何も達成することはできない。
(…)自分自身の哲学や技術、
そして物事へのアプローチ方法を
磨き上げていくことこそが
本当に必要なことだと思うからだ。」
(チック・コリア/本文より)

自分で見つけて初めて自分の言葉となる音楽。
チックが一番大切にしていたもの……
――小曽根真(ジャズ・ピアニスト)


terusannoyume at 23:05|PermalinkComments(1)

2021年08月17日

チック・コリア資料

チック・コリア・ファンなら
すでに手に入れたと思うけれど、
ジャズ批評「チック・コリア特集」
2021年07月号を今回紹介しよう。

チック・コリアのCDを集めようと思った時、
ディスク・ガイドがあると便利だ。

初期から後期までの作品を分析・研究する時にも
貴重な資料になるので手に入れておこう。

ジャズ批評「チック・コリア特集」
2021年07月号
雑誌 – 2021/6/24





本書のディスクガイドでは
リーダー作、サイドマンとしての参加作品など
166枚が紹介されている。

私は初リーダー作
「Tones For Joan's Bones」(1966年)から
リアルタイムで体験しているけれど、
「Now He Sings, Now He Sobs」(1968年)が
発表された時は本当に衝撃的だった。

それまでのジャズ・ピアノとは明らかに違う。
収録曲「Matrix」がブルースであることを
当時はまったく気付いていなかった。

この曲が「Fのブルース」であることを、
いつ、どのようにして知ったのかは覚えていない。
しかし、それを知ってから耳コピして分析、
さらにその後コピー譜を手に入れて、
1音1音分析して研究した思い出がある。

今でも生徒に分析を教える教材にすることもあるが、
2021年の今聴いても新鮮さを失っていないことは、
驚くべきことかもしれない。


terusannoyume at 12:53|PermalinkComments(0)

2014年12月18日

ジャズ名演スコア譜(2)

前回(昨日)紹介しましたコピー譜の
シリーズで今回は<ピアノ編>です。

以前ヤマハから出ていたコピー譜で、
表紙を変え、曲は同じですが3冊への
配分を変えています。

スコアになっているので
ジャズの名演を各楽器別に学べます。

完全コピー
グレート・ジャズ・ワークス
ピアノ編 楽譜 – 2014/10/14
ヤマハミュージックメディア (著)





<内容紹介> Amazonより

ジャズ好きのための
完全コピースコアが3冊同時発売!

ジャズの歴史的名演を
完全コピーしたスコアが登場!

名プレイヤーの演奏を
コピーして学ぶも良し、
バンドで完全再現を目指すも良し、
ジャズ好きにはたまらない1冊です。

ピアノ/モダン/ビバップと
スタイルに合わせて
お選びいただけますので、
ぜひお好みの1冊をみつけてください。

完全コピー グレート・ジャズ・ワークス ピアノ編

■収載曲 [全9曲を収載]

[1] On Green Dolphin Street /
CHICK COREA AKOUSTIC BAND
編成: ピアノ/ベース/ドラム
グレード: 上級
[2] Autumn Leaves / BILL EVANS TRIO
編成: ピアノ/ベース/ドラム
グレード: 上級
[3] C Jam Blues / THE OSCAR PETERSON TRIO
編成: ピアノ/ベース/ドラム
グレード: 上級
[4] Cleopatra's Dream / BUD POWELL
編成: ピアノ/ベース/ドラム
グレード: 上級
[5] My Foolish Heart / BILL EVANS TRIO
編成: ピアノ/ベース/ドラム
グレード: 上級
[6] Softly,As In A Morning Sunrise /
WYNTON KELLY TRIO & SEXTET
編成: ピアノ/ベース/ドラム
グレード: 上級
[7] Left Alone / MAL WALDRON
編成: アルトサックス/ピアノ/
ベース/ドラム
グレード: 上級
[8] Kelly Blue / WYNTON KELLY SEXTET
編成: フルート/コルネット/
テナーサックス/ピアノ/ベース/ドラム
グレード: 上級
[9] Bud Powell /
CHICK COREA AND GARY BURTON
編成: ビブラフォン/ピアノ
グレード: 上級


terusannoyume at 22:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年05月12日

チック・コリアのアドリブ分析

チック・コリアのアドリブ分析を学ぼう。

曲は「500 Miles High」だ。

対象者は、中級〜上級者なので
初心者が理解出来なくても
心配することはない。

順序立ててジャズピアノを教われば
いつか理解出来るようになる。

学ぶことが沢山あるので
何回も観て、ノートを取り、
自分の演奏に取り入れてほしい。

Don Glanden
- Anaylyzation of Chick Corea's Solo
- 500 Miles High





画面の楽譜をじっくり分析研究しよう。

楽譜を大きな画面で見たい人はYouTubeへ

         ☆

分析した「500マイルズ・ハイ」は
以下のアルバムに収録されている。

「ライト・アズ・ア・フェザー」
チック・コリア&リターン・トゥ・フォーエバー

「なつかしいなあ」
当時、私は繰り返し聴いたよ。

ライト・アズ・ア・フェザー

<CDの説明> Amazon.co.jp より

チック・コリア&リターン・トゥ・フォーエヴァー
の第1作は、カメモのジャケットでおなじみの人気盤。
本作はそれと同じ72年にロンドンで録音したセカンド作。

話題満載のデビュー作の陰に隠れ、
本作はやや地味な印象を受けるかもしれないけれど、
内容的には見劣りしない。
というか、フローラ・プリムのヴォーカルを
大々的にフィーチャーしていることもあって、
こちらのほうがよりポップで親しみやすい。

ジョー・ファレル、
スタンリー・クラーク、
アイアート・モレイラ、
フローラ・プリムを擁する
オリジナル・メンバーによる録音は
デビュー作と本作の2枚だけで、
これら2作は姉妹作といっていい。

リターン・トゥ・フォーエヴァーは
その後、ギターを加えたロック寄りの
エレクトリック路線へと突き進むことになるが、
これら初期の2作ではスタート時ならではの
ヒューマンなユートピア・サウンドを楽しめる。

チックの曲作りのうまさも際立っていて、
特に「アランフェス協奏曲」をイントロに用いた
<6>は最大の人気曲、もちろん本作の目玉曲だ。
(市川正二)

1. ユア・エヴリシング
2. ライト・アズ・ア・フェザー
3. キャプテン・マーヴェル
4. 500マイルズ・ハイ
5. チルドレンズ・ソング
6. スペイン






terusannoyume at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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