ジャズ理論講座
2019年01月08日 02:27
<テル先生の新春スペシャル番組>
ジャズ・コード進行クイズ大会を、
あなたにお年玉として贈りましょう。
対象はジャズ理論中級者以上ですが、
今回は初心者でも少しは出来るかも?
「走れ正直者」(ピアノ・アレンジ)
の分析がしばらく続いていますが、
最初に聴いた時(先月12月31日)よりも
この曲に対する理解度が増してきたでしょう。
「分析することの大切さを体験してほしい」
と思って続けていますが、
今回は<コード進行の勉強>です。
前回は「形式」を学びましたが、
その内の「C2」6〜9小節目の
メロディーは以下のようになっています。
6|ミ、レ、♯ド、ミ|
7|レ〜|
8|(ン)ファ、ファ、ミ、レ|
9|レ〜ド〜|
☆この9小節目が前回説明した
曲の終わりと同時に間奏が始まる小節です。
形式の全体では33小節目になります。
☆さて、ここからが問題です。
6小節目「ミ、レ、♯ド、ミ」の
3〜4拍目「♯ド、ミ」に対して
「A7」を付けました。
<問題1>
この小節(6)の1拍目に
入れられるコードは何でしょうか?
<条件>
メロディー「ミ、レ」に合うコードで
「A7」と理論的につながること。
理論的に説明出来ることが条件です。
4種類のコードを考えて下さい。
6〜9小節の全体は、
以下のようになっています。
|(?)A7|(?)|G7|C|
<問題2>
7小節目にコードを1つ入れて下さい。
<条件>
メロディー「レ」に合うコードで
「G7」と理論的につながり、
前の小節「A7」からもつながること。
理論的に説明出来ることが条件です。
こちらも4種類考えて下さい。
<ヒント>
<問題1>で4種類考えた人は
それをそのまま<問題2>に当てはめる。
逆に、
先に<問題2>を考えてから
<問題1>に当てはめてもいいですよ。
ジャズ理論書を読んだことがある人なら
1つや2つは、すぐに出てきますよね。
でも4つ考えないと次の<問題3〜4>
で脱落しますよ。
(続く)
ジャズ・コード進行クイズ大会を、
あなたにお年玉として贈りましょう。
対象はジャズ理論中級者以上ですが、
今回は初心者でも少しは出来るかも?
「走れ正直者」(ピアノ・アレンジ)
の分析がしばらく続いていますが、
最初に聴いた時(先月12月31日)よりも
この曲に対する理解度が増してきたでしょう。
「分析することの大切さを体験してほしい」
と思って続けていますが、
今回は<コード進行の勉強>です。
前回は「形式」を学びましたが、
その内の「C2」6〜9小節目の
メロディーは以下のようになっています。
6|ミ、レ、♯ド、ミ|
7|レ〜|
8|(ン)ファ、ファ、ミ、レ|
9|レ〜ド〜|
☆この9小節目が前回説明した
曲の終わりと同時に間奏が始まる小節です。
形式の全体では33小節目になります。
☆さて、ここからが問題です。
6小節目「ミ、レ、♯ド、ミ」の
3〜4拍目「♯ド、ミ」に対して
「A7」を付けました。
<問題1>
この小節(6)の1拍目に
入れられるコードは何でしょうか?
<条件>
メロディー「ミ、レ」に合うコードで
「A7」と理論的につながること。
理論的に説明出来ることが条件です。
4種類のコードを考えて下さい。
6〜9小節の全体は、
以下のようになっています。
|(?)A7|(?)|G7|C|
<問題2>
7小節目にコードを1つ入れて下さい。
<条件>
メロディー「レ」に合うコードで
「G7」と理論的につながり、
前の小節「A7」からもつながること。
理論的に説明出来ることが条件です。
こちらも4種類考えて下さい。
<ヒント>
<問題1>で4種類考えた人は
それをそのまま<問題2>に当てはめる。
逆に、
先に<問題2>を考えてから
<問題1>に当てはめてもいいですよ。
ジャズ理論書を読んだことがある人なら
1つや2つは、すぐに出てきますよね。
でも4つ考えないと次の<問題3〜4>
で脱落しますよ。
(続く)
2017年07月07日 23:59
前回(10回)6月30日の記事まで
読んだ人は、じっくり読んで下さい。
それ以外の人は読む必要ありません。
あまりにも細かい話になるからです。
別の言い方をすると、
ものすごく細か過ぎる話で、
ジャズ理論書には絶対に
書いていない内容です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
では始めましょう。
前回は、15〜16小節で
以下のコード進行が使える
と言いましたね。
|Am7(BassD)E♭7|
|D7(sus4)D7|
しかし、これには条件があります。
「ザ・リアルブック」16小節目
3〜4拍目メロディー「♯ド、レ」
のところは「E♭7、D7」になって
いますよね。
もしこれを使うなら、
上記15小節目のコード付け
「E♭7」は使いません。
「なぜか?」
使ってもいいのですが、
あまりにも近過ぎる小節なので
同じコードが続いてしまうのは
出来れば避けた方がいいからです。
繰り返してもいいコード進行や、
時と場合などの条件によって、
いろいろありますが、
ここでは別の例を考えます。
例えば、15〜16小節を
|Am7(BassD)|
|D7 E♭7D7|
16小節目3拍目のみ「E♭7」で、
1〜2拍目、4拍目が「D7」です。
または15小節目を、
|Am7 A7(BassC♯)|でもいいかな?
他にも考えてみて下さい。
☆
では、逆の場合も考えてみましょう。
15小節目に「E♭7」を
3〜4拍目で使う場合は?
16小節目、1〜2拍目で「D7」。
3〜4拍目は、コードを弾かないで、
メロディーを単音で弾く。
この例の変型として、
1拍目「D7(sus4)」
2拍目「D7」。
3〜4拍目は上の例と同じで、
メロディーのみ。
または
1〜2拍目「D7(sus4)」
3拍目「D7」。
4拍目は、メロディーを8分音符で。
他にもまだ考えられるでしょう。
自分でもいろいろな可能性を考えて下さい。
☆
今回の話は理解しなくてもいいです。
一つだけ理解してほしいことは、
「<コード付け>とは、
こんなに細かいことまで
考えながら付けている」ということです。
それが何となく伝われば、今回はOKです。
読んだ人は、じっくり読んで下さい。
それ以外の人は読む必要ありません。
あまりにも細かい話になるからです。
別の言い方をすると、
ものすごく細か過ぎる話で、
ジャズ理論書には絶対に
書いていない内容です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
では始めましょう。
前回は、15〜16小節で
以下のコード進行が使える
と言いましたね。
|Am7(BassD)E♭7|
|D7(sus4)D7|
しかし、これには条件があります。
「ザ・リアルブック」16小節目
3〜4拍目メロディー「♯ド、レ」
のところは「E♭7、D7」になって
いますよね。
もしこれを使うなら、
上記15小節目のコード付け
「E♭7」は使いません。
「なぜか?」
使ってもいいのですが、
あまりにも近過ぎる小節なので
同じコードが続いてしまうのは
出来れば避けた方がいいからです。
繰り返してもいいコード進行や、
時と場合などの条件によって、
いろいろありますが、
ここでは別の例を考えます。
例えば、15〜16小節を
|Am7(BassD)|
|D7 E♭7D7|
16小節目3拍目のみ「E♭7」で、
1〜2拍目、4拍目が「D7」です。
または15小節目を、
|Am7 A7(BassC♯)|でもいいかな?
他にも考えてみて下さい。
☆
では、逆の場合も考えてみましょう。
15小節目に「E♭7」を
3〜4拍目で使う場合は?
16小節目、1〜2拍目で「D7」。
3〜4拍目は、コードを弾かないで、
メロディーを単音で弾く。
この例の変型として、
1拍目「D7(sus4)」
2拍目「D7」。
3〜4拍目は上の例と同じで、
メロディーのみ。
または
1〜2拍目「D7(sus4)」
3拍目「D7」。
4拍目は、メロディーを8分音符で。
他にもまだ考えられるでしょう。
自分でもいろいろな可能性を考えて下さい。
☆
今回の話は理解しなくてもいいです。
一つだけ理解してほしいことは、
「<コード付け>とは、
こんなに細かいことまで
考えながら付けている」ということです。
それが何となく伝われば、今回はOKです。
2017年06月30日 23:59
今回は「B1」9〜16小節の
コード進行を調べてみよう。
ほとんどの曲は
原曲のコード進行が不完全なので、
直さなくてはいけない。
完全な間違いも多い。
以下は
「B1」9〜16小節のコード進行。
|Fdim Am|Am|
|B♭dim7 G|G D7Em7B7|
|Em|A7|Am7|D9|
まず9〜10小節。
|Fdim Am|Am|
ここは2小節「Am7」がある。
「Am」ではなく「7」を加える。
そしてメロディーの関係で
最初の2拍に「Fdim」があるけれど、
これは書くとしたら
「Fdim7(BassA)」になるが、
根本的に「Fdim」が間違い。
「リアルブック」は、
「Ddim7(BassA)」だったけれど、
これも間違い。
つまり両方とも間違い。
正解は「G ♯ dim7(BassA)」になる。
11〜12小節を説明するには
かなりの時間が必要なので、
今回は後回しにする。
13〜16小節。
|Em|A7|Am7|D9|
これは以下のようになる。
まず基本的な間違いを修正する。
|Em7|A7|Am7|D7|
さらに、ここから
自分なりのコード付けが始まる。
|Em7|A7|Am7|D7|
14小節「A7」で
ベースに「A音」が来るので
次の15小節は
|Am7(BassD)|にする。
さらに15〜16小節を
|Am7(BassD)E♭7|
|D7(sus4)D7|
または
|Am7 A7(BassC♯)|
|D7(sus4) D7|
などが考えられるね。
コード進行を調べてみよう。
ほとんどの曲は
原曲のコード進行が不完全なので、
直さなくてはいけない。
完全な間違いも多い。
以下は
「B1」9〜16小節のコード進行。
|Fdim Am|Am|
|B♭dim7 G|G D7Em7B7|
|Em|A7|Am7|D9|
まず9〜10小節。
|Fdim Am|Am|
ここは2小節「Am7」がある。
「Am」ではなく「7」を加える。
そしてメロディーの関係で
最初の2拍に「Fdim」があるけれど、
これは書くとしたら
「Fdim7(BassA)」になるが、
根本的に「Fdim」が間違い。
「リアルブック」は、
「Ddim7(BassA)」だったけれど、
これも間違い。
つまり両方とも間違い。
正解は「G ♯ dim7(BassA)」になる。
11〜12小節を説明するには
かなりの時間が必要なので、
今回は後回しにする。
13〜16小節。
|Em|A7|Am7|D9|
これは以下のようになる。
まず基本的な間違いを修正する。
|Em7|A7|Am7|D7|
さらに、ここから
自分なりのコード付けが始まる。
|Em7|A7|Am7|D7|
14小節「A7」で
ベースに「A音」が来るので
次の15小節は
|Am7(BassD)|にする。
さらに15〜16小節を
|Am7(BassD)E♭7|
|D7(sus4)D7|
または
|Am7 A7(BassC♯)|
|D7(sus4) D7|
などが考えられるね。
2017年06月28日 23:55
今回の一連の話で勘違い、
または
よく分からない人がいると思うので、
念のため説明しておきます。
「dim 7」コードを、
コード進行として使う場合と、
あるコードのメロディー音に
一時的に使う場合があります。
この時、コード進行は変わりません。
例えば、前回の応用問題。
☆
A1の2小節目コード「G」
メロディー
|ラ、ソ、♯ ファ、ソ|の
「ラ」と「♯ ファ」に、
今までの話を応用出来ないだろうか?
☆
まず何も知らない人は、
左手でコード「G」を押さえて
メロディーを
|ラ、ソ、♯ ファ、ソ|と弾きますね。
でも少しジャズ理論を知っている人は、
左手でベース「G音」を
単音またはオクターブで弾き、
右手をブロックコード(4声)にして
メロディー
「ラ」と「♯ ファ」のところで
コード「G」以外を弾きます。
これが応用問題だったのですね。
そして、
この場合コードネームは
「G」のままですが、
一瞬、別のコードを
弾いていることになります。
つまりコード進行は変わりません。
これに対して、
Em7−E♭dim7−Dm7
または
Dm7−D♯dim7−Em7などは
コード進行として使われています。
前回のもう一つの<応用問題>
A1の5〜6小節目は
コード「Em7」ですが
左手でベース音「E音」を弾き
メロディーは4声で
|(休み)、シ、ラ、ソ|
|♯ ファ、ミ、♯ レ、ミ|の内、
「ラ」、「♯ ファ」、「♯ レ」に
別のコードを弾く。
でもコードネームは変わらない。
6小節目は以前説明しましたが、
この弾き方(ブロックコード)の時は、
「Bass D」は、
ぎりぎりまで弾かない方がいいかも?
自分でいろいろと試してみて下さい。
または
よく分からない人がいると思うので、
念のため説明しておきます。
「dim 7」コードを、
コード進行として使う場合と、
あるコードのメロディー音に
一時的に使う場合があります。
この時、コード進行は変わりません。
例えば、前回の応用問題。
☆
A1の2小節目コード「G」
メロディー
|ラ、ソ、♯ ファ、ソ|の
「ラ」と「♯ ファ」に、
今までの話を応用出来ないだろうか?
☆
まず何も知らない人は、
左手でコード「G」を押さえて
メロディーを
|ラ、ソ、♯ ファ、ソ|と弾きますね。
でも少しジャズ理論を知っている人は、
左手でベース「G音」を
単音またはオクターブで弾き、
右手をブロックコード(4声)にして
メロディー
「ラ」と「♯ ファ」のところで
コード「G」以外を弾きます。
これが応用問題だったのですね。
そして、
この場合コードネームは
「G」のままですが、
一瞬、別のコードを
弾いていることになります。
つまりコード進行は変わりません。
これに対して、
Em7−E♭dim7−Dm7
または
Dm7−D♯dim7−Em7などは
コード進行として使われています。
前回のもう一つの<応用問題>
A1の5〜6小節目は
コード「Em7」ですが
左手でベース音「E音」を弾き
メロディーは4声で
|(休み)、シ、ラ、ソ|
|♯ ファ、ミ、♯ レ、ミ|の内、
「ラ」、「♯ ファ」、「♯ レ」に
別のコードを弾く。
でもコードネームは変わらない。
6小節目は以前説明しましたが、
この弾き方(ブロックコード)の時は、
「Bass D」は、
ぎりぎりまで弾かない方がいいかも?
自分でいろいろと試してみて下さい。
2015年03月04日 21:54
中級〜上級者のためのジャズ理論講座
「うれしいひなまつり」の
ジャズ・コード付け秘伝!
今回は、
第2回目を、こっそり伝えましょう。
|あか|りを|つけ|ましょ|
|ぼん|ぼり|に〜|〜〜|
このアレンジは
原曲の8分音符を
4倍の2分音符にして
ここまでを8小節にしています。
このメロディーに対して
コード進行は次のようになっています。
<1〜8>
|Cm|D♭7|
|Cm|Dm7(♭5)|
|E♭M7 Edim7|
|Fm7 A♭(ベースF♯)|
|G7(4)|G7|
<1〜2>
イントロと同じコード進行です。
いいえ、正確に言うと逆ですね。
テーマ(頭の2小節)を先に付けて、
それを利用してイントロを作った。
よくやる手ですね。
<3〜8>
ベースの流れを見て下さい。
|ド〜|レ〜|
|♭ミ、ミ(ナチュラル)|
|ファ、♯ファ|ソ〜|〜〜|
3〜4は、1小節に1つのコード。
5〜6は、1小節に2つのコード。
(少し盛り上げている)
7〜8は、2小節で1つのコード。
しかし
「sus4」で変化を付けていますが…。
<コード付け>とは、
いろいろなことを考えているのですが
メロディーに対して、
どのようなベースラインを作るか、
ということなのですね。
以上を参考に前回のミクさんの歌を
何回か聴いてじっくり研究して下さい。
(つづく)
「うれしいひなまつり」の
ジャズ・コード付け秘伝!
今回は、
第2回目を、こっそり伝えましょう。
|あか|りを|つけ|ましょ|
|ぼん|ぼり|に〜|〜〜|
このアレンジは
原曲の8分音符を
4倍の2分音符にして
ここまでを8小節にしています。
このメロディーに対して
コード進行は次のようになっています。
<1〜8>
|Cm|D♭7|
|Cm|Dm7(♭5)|
|E♭M7 Edim7|
|Fm7 A♭(ベースF♯)|
|G7(4)|G7|
<1〜2>
イントロと同じコード進行です。
いいえ、正確に言うと逆ですね。
テーマ(頭の2小節)を先に付けて、
それを利用してイントロを作った。
よくやる手ですね。
<3〜8>
ベースの流れを見て下さい。
|ド〜|レ〜|
|♭ミ、ミ(ナチュラル)|
|ファ、♯ファ|ソ〜|〜〜|
3〜4は、1小節に1つのコード。
5〜6は、1小節に2つのコード。
(少し盛り上げている)
7〜8は、2小節で1つのコード。
しかし
「sus4」で変化を付けていますが…。
<コード付け>とは、
いろいろなことを考えているのですが
メロディーに対して、
どのようなベースラインを作るか、
ということなのですね。
以上を参考に前回のミクさんの歌を
何回か聴いてじっくり研究して下さい。
(つづく)