ジャズ・ピアノ

2019年01月20日

メロディーとベース音

前回からの続きで
「Softly,As In A Morning Sunrise」
(朝日の如くさわやかに)を例にして
話を進めよう。

キーは「Cm」だったね。

<メロディー>
1|ドーソー|
2|(ン)ファソファソーファー|
3|ドー♭ミー|
4|(ン)レ♭ミレ♭ミーレー|
5|ソードー|

<コード進行>
1|Cm|
2|Dm7(♭5) G7 |
3|Cm|
4|Dm7(♭5) G7 |
5|Cm|

今回は1小節目のメロディーと
コードを見てほしい。

メロディー|ドーソー|
コード|Cm|

これを右手メロディー、
左手ベースを弾く場合を考えてみよう。

テーマの時のベースは、
2分音符中心に弾くことが多い。
(2ビートだね)

その場合、ベース音を
|ドードー|とは弾かないで普通は
|ドーソー|のように第5音を弾く。

しかし、この小節のメロディーは
2分音符で|ドーソー|なので、
メロディーもベース音も
まったく同じになってしまう。

これでは面白くないので、
ベース音「ソ」を「♭ミ」にする。

|ドー ソー|メロディー
|ドー ♭ミー|ベース

右手メロディー、
左手ベースをピアノで弾いてみよう。

ベースを|ドーソー|と弾く場合と
どちらがいいか?体験するといい。

「♭ミ」にした場合、
次の小節(2)のベース音「レ」
に半音下降することも良い点だ。

(続く)


terusannoyume at 23:54|PermalinkComments(0)

2019年01月17日

あなたは確実に上達する

先月末から続いている
「走れ正直者」(ピアノ・アレンジ)
について、まだ部分的な解説だけれど、
この段階でも最初に聴いた時よりも
いろいろなことが理解出来たと思う。

曲の理解度が深まったということだ。

このようなやり方で、あなたが好きな
ピアニストや曲を分析するといい。

例えば、ビル・エヴァンスが好きなら
エヴァンスが弾いている好きな曲を選んで、
徹底的に聴くこと。

出来れば1音1音採譜するのがいいけれど、
それは面倒という人は、以下の項目だけでも
徹底的に聴いて分析するといい。

曲の形式、1曲全体の構成(アレンジ)、
イントロ、エンディング、テーマの弾き方、
コード進行、コードの押さえ方、
アドリブ・フレーズを追い掛けて歌う、
左手コードの入れ方、リズムの乗り方など、
まだまだ沢山の項目が考えられる。

自分が普段から疑問に思っていること、
そこを重点的に聴くのでもいい。

何十回〜何百回と徹底的に聴けば、
あなたは確実に上手くなっている。

努力した人は必ず報われる。
いや「努力」と思うと苦痛になって
長続きしないので「遊び」と思ってやる。

毎日の通勤電車の中で、
行き帰りにスマホで聴くのでもいい。
自分の部屋でゆったりとして聴くのでもいい。

楽しく毎日長続きするように、
今日の聴くべきテーマを決めてもいい。

例えば、今日は
「左手コードを入れるタイミングを聴こう」
などと今日の課題を絞って取り組む。

これを続ければ、あなたは確実に上達する。

その理由は、今のあなたにないものを
徐々に気付いて、取り入れていけば、
出来なかったことが出来るようになるからだ。

そうすると嬉しくて、もっと上手くなりたい
と、自然に続けられるようになり、
運命が好転して行く!

        ☆

あなたの練習&勉強を楽しんで続けよう!


terusannoyume at 22:22|PermalinkComments(0)

2018年12月08日

ジャズ・ピアノ・レッスン

私の教室のレッスン内容を
かなり前に書いたことがある。

個人レッスンなので、
生徒の希望、目的に合わせて
内容が違ってくる。

ジャズ・ピアノ教室なので
スタンダード曲のアドリブを弾ける
ようにする。
あるいは、すでに弾ける人は、
アドリブの内容をもっと高度にする。

さらに市販の楽譜のコード進行を
正しく直してから弾くのは当然で、
生徒によっては同じ曲でも、
もっと複雑な進行で弾く場合もある。

曲もジャズだけに限らずに、
日本のポップス、歌謡曲、童謡などを
ジャズのコード進行に付替えて、
あくまでもジャズのスタイルで弾く。

ライブ活動をしている生徒、
ジャズ専門ではないお店で弾く生徒など、
お客さんがジャズを知らない場合は
日本の曲を弾くと評判がいい。

ジャズの知らない曲よりも
日本の知っている曲の方が興味を示す。

しかも普通のスタイルではなく、
ジャズにアレンジしているのが
新鮮なようだ。

こんなことばかりやっている生徒もいるし、
あくまでも
ジャズだけをやっている生徒もいて、
さらに
もっとトンでもないことをやっている
レッスンもあって、先生も楽しんでいる。


terusannoyume at 23:58|PermalinkComments(0)

2011年06月06日

「ビューティフル・ラヴ」を学ぶ

今回の動画レッスンは、
「ビューティフル・ラヴ」を研究しよう。

エヴァンスの演奏で有名な曲だね。

画面に楽譜が出ているので
じっくり研究してほしい。

メロディー譜は
「ザ・リアルブック」第1巻40ページ
にあるので、画面の楽譜と比べよう。

THE REAL BOOK - VOLUME 1 Sixth Edition For All C Instruments

コードの押さえ方、コード進行、
アドリブ・フレーズなどなど、
ジャズ・ピアニストが普段演奏する
あらゆることが手に取るように分かる。

ものすごく勉強になるね。

「Beautiful Love」
lesson - solo and trio jazz piano





外国のネットでは、
こんなに勉強になる動画が沢山ある。

これを観たら、みんな上手くなりそうだけど、
実際には観ても分からない人も多いかな?

ジャズ理論を理解してから観ると
かなり分かるようになるよ。

だから、がんばって勉強を続けよう!

terusannoyume at 23:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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