ジャズピアノ・レッスン

2016年06月09日 19:42

前回は
「続けることが大切だね」
という話をしました。

そして生徒には個人差があって
よく出来る人、普通のペース、
ほとんど弾けない人までいる、
と書きましたが、
これに付け加えるタイプもいました。

それは、ほとんど弾けない人より
もっと進んでいる人で、
絶望的なタイプ。

こう書くと、私のほとんどの生徒が、
「あ、私のことだ」
と思うかもしれませんが、
普通に(少しでも)進んでいれば大丈夫。

本当にたまにしか現れないけれど、
いますね、そんな人が。

そんな人でも
何とか教えようと努力はしますが、
さすがのテル先生も、
「う〜ん」と唸るしかありません。

普通の人なら何とかなります。

たまにしか現れないタイプなので、
ほとんど人は安心して下さい。


2014年05月01日 23:59

私のレッスン方法について話そう。

最初の数年は、
基本課題と曲(アドリブ)を学ぶ。
その後は
曲を中心に課題が加わる時もある。

基本課題とは、
ジャズピアノを弾くために必要な
コードとスケールの課題。

つまり以下の3つを同時進行で行う。

(1)スケール
(2)コード
(3)曲(アドリブ)

基本コードからテンションなど、
押さえ方を毎回少しずつ学び、
よくあるコード進行に応用していく。

2−5−1、1−6−2−5など
メジャー、マイナーそれぞれ12キー。

この程度までやった生徒は、
前回までの話(暗譜のコツは〜)が
よ〜く理解出来たと思うけれど、
いい加減にやっていた生徒には
わからなかったかも?

初心者レベルでは、
なぜこんな課題をやらされるのか
(先が読めないので)理解出来ない。

だから仕方なしにやっている生徒も
(何人かは?)いると思う。

独習者も曲ばかりやっていて、
こんな面倒な課題はやらないだろう。

でも、
それではいつか行き詰まる時が来る。

その時に気が付いてやるのもいい。

しかし、なかなか気が付かないし、
一人ではやらないだろうから、
レッスンで強制的にやらせている。

仕方なしにやっている生徒でも
10年後には課題の重要性に気付き
先生に感謝するかもしれない?


プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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