ジャズっぽく弾くコツ

2013年12月18日 23:54

初心者の生徒が弾くと
ジャズのアドリブに聞こえない。

先生が弾くとジャズに聞こえる。

当たり前の話に思えるかもしれないけれど、
もう少し詳しく言い直そう。

生徒がジャズの複雑なフレーズを弾いても
ジャズに聞こえない。(コピー譜でも)

先生は単純な音しか弾いていなくても
ジャズのアドリブに聞こえる。

「何で?どこが違うの?」
と、生徒が不思議がる。

音の並べ方が複雑でジャズっぽいフレーズ、
これが本当のジャズなんだけれど、
その前に
音は単純でもジャズっぽく聞かせる。

これをマスターしてない人が、例えば
ジャズ・ピアニストのコピー譜を弾いても
ジャズには聞こえないんだね。

つまり大切なのは、スウィング感、ノリ。
メリハリを付けるんだ。

これをマスターしたかったら
ジャズのCDを聞くといい。

いや、聞かなければ絶対出来ない。

だってね、英語の発音を学ぶのに
外人の英語を聞いたことない人が
いくら本だけで学んでも無理だよね。

つまりジャズを学ぶ人が
ジャズを聴いたことがなく、
楽譜だけで学んでも絶対無理だよ。

どちらの勉強も、目からではなく
耳から取り入れないとダメでしょう。


プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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