キース・ジャレット

2017年06月19日 23:31

スタンダード曲「BE MY LOVE」を
キース・ジャレットのコピー譜で
弾きたい、という生徒がいたので、
まず普通の楽譜探しから始めた。

サミー・カーン作曲なので、
すぐ見付かると思っていたが、
意外とないものだね。

やっと見付けたのは、
「リアルブック」第5巻、39ページ。

キース・ジャレットのコピー譜は、
以前から持っていたからいいけれど、
現在「絶版」でアマゾンで約5万円。

持ってない人は買う必要ないよ。

5万円出すなら他の勉強資料を買って、
コピーは自分でした方が勉強になる。

      ☆

曲の形式は、
<A1+B1+A2+B2>
小節数は
<8+8+8+12=36>
最後のB2のみ12なので
全体が36小節になる。

キーは「G」だ。(キースは「A♭」)

曲の開始は、4分音符2つ、
弱起(じゃっき)で始まる。
(「ド♯」と「レ」)

第1小節目、コードGだけれど、
メロディが
|ド(付点2分音符)シ(四分音符)|
つまり4分音符3拍分もドがあるので、
3拍目までG(sus4)になり、
4拍目「シ」でコードGになる。

これが原曲に書いてあるコードだが、
ジャズの勉強は、
コード進行を直すことから始まる。

このような状況で、
すぐ浮んで来るのは、
C(BassG)も使えるし、
Cm(BassG)でもいい。

キース・ジャレットは、
キーA♭だけれど、
キーGに移調して説明すると
Cm6(BassG)から始めているようだ?
またはコピー譜には第5音がないので、
F♯dim7(BassG)の可能性もある。

話は混乱しそうだけれど、
キースの場合はキーA♭なので、
D♭m6(BassA♭)または
Gdim7(BassA♭)だけれど
ベース音をコード音(5)と考えれば
D♭m6(BassA♭)かな?

とにかく、どちらも使えるということだ。
弾く人の好みで選べばいい。

Keith Jarrett - Be My Love

最初の小節をよく聴いてみよう。





コピー譜は原曲2小節分を
1小節にして書いてあるので、
4+4+4+6=18小節になっている。

この演奏をスローで拍子を取ると、
1コーラス18小節に聴こえるかな?

(続く)


2016年12月17日 23:58

今回も3日連続で
キース・ジャレット・トリオの
演奏を聴いて勉強しよう。

今回は、ジャズ定番曲
「All The Things You Are」
なんだけれど、
最初のピアノだけで弾いているところ、
よ〜く聴くと、ちゃんとテーマの
コード進行なんだね。

      ☆

今回もアドリブ・コーラスで
「今どこを弾いているのか?」
コード進行を頭で思い浮かべて
各小節を追い掛けて聴こう。

アドリブ・フレーズも追い掛けて
頭の中で歌うといい。

効果的な上達法の1つだ。

Keith Jarrett Trio
「All The Things You Are」






2015年01月02日 23:40

新年、
まずはキース・ジャレットのソロ・ピアノを聴いて
今年の練習&勉強を開始しよう。

Keith Jarrett - I Loves You Porgy





作曲は、ジョージ・ガーシュウィン。

ファ、ラ、ド、|ミ、ソ〜 で始まる
メロディーが印象的な名曲だね。

原曲は「ファ、ラ、ド」が弱起で8分音符。

1小節目の頭が「ミ」(8分音符)で
その後(裏拍から)「ソ」が1拍半になる。

コードは「FM7」なので、
ファ、ラ、ド、ミ、ソは
1,3,5、M7,9になるので、
1から9まで8分音符で
駆け上がるメロディーになる。

その後、3拍目裏から8分音符で
ファ、ド、ラと下がって、
次の小節が「ラ、ド〜」
と1小節目のようになる。

2小節目のコードは「B♭M7」なので
ラ=M7、ド=9になる。

つまり1〜2小節目共に1〜2拍目が
M7と9で強調されているから
<ジャズっぽい感じ>になるんだね。

原曲の楽譜を見付けて研究してみてね。


2014年05月16日 23:57

キース・ジャレットに関する資料が
最近発売されました。

デビュー作から最新作まで
約100枚のアルバムを紹介しています。

キース・ジャレットを聴け!
[単行本]
中山 康樹 (著)





<内容紹介> Amazonより

多彩な活動で、
未だその全貌を掴み難い巨匠の核心とは〜
誰もなし得なかった100枚の主要作品を
完全解説し、真の聴きどころを示す!

キース・ジャレットを聴け!

内容(「BOOK」データベースより)

ジャズ、ピアノ、
そして音楽そのものを根底から変えた、
天上から響き渡る至高の旋律。
現代最高峰ジャズピアニストの100枚を超す
全軌跡を完全レビュー。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

キース・ジャレットのことは
よく知っているようで知らない?
と思います。

つまり、私たちが知っているのは
キース・ジャレットのごく一部分です。

この本を読んでいろいろ勉強になりました。


プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
Archives
カプースチン・ピアノ曲集