2020年01月20日 07:10
「男の子女の子」ジャズ(その6)
今回は、[ B ] 9(サビ)のコード進行を学ぼう。
この曲「男の子女の子」の形式は
サビ付きのブルースだったよね。
[ A1 ] 12
[ A2 ] 12
[ B ] 9
[ A3 ] 12
すでに[ A1 ] 12、[ A2 ] 12のコード進行は学んだ。
[ A3 ] 12は、
[ A1 ] 12のコード進行と同じにすればいいので、
あとは[ B ] 9を学べば
この曲を演奏出来ることになる。
☆
原曲のコード進行を<キーB♭>で書くと〜
| E♭ | E♭7 | B♭ | B♭ |
| D7 | Gm7 | C7 | F7 | F7 (sus4) |
次に私が付け替えたコード進行。
| E♭|E♭m7 | Dm7 Dm7/C | Bm7(♭5) B♭7 |
| Am7(♭5) D7 | Gm7 Gm7/F | Em7(♭5) E♭m6 |
| Dm Dm(M7) Dm7/G G7 | Cm7 F7 |
コード進行は気分で勝手に付けているのではなく、
すべてのコードにちゃんとした理由がある。
2小節目「E♭m7」は、
本来ならサブドミナント・マイナー
「E♭m6」が来るところだが
メロディーに「♭レ」があるので
このようになった。
原曲3〜4小節目はトニック(B♭)だが、
トニックは [ A3 ] の頭で出したいので、
ここは代理を利用したコード進行にした。
沢山の曲を分析すると、
この意味がわかると思う。
7小節目のメロディーは、
「ド」が8分音符で7つもあり、
コード「C7」ではベースも「ド」。
それでベース音を変えた。
この場合、原曲のコードを
まったく無視しているのではない。
「C7」と「Em7(♭5)」は
同じコード。ベースが違うだけ。
8小節目のメロディーは
「ファ」が4分音符で4つ。
コードも「F7」のみ。
これでも決して悪くはない。
しかし私は一つの声部だけは変化させようと思い
「クリシェ」を使った。
実際の押さえ方は次回説明する。
コードネームだけでは伝わらない場合がある。
例えば9小節目の「Cm7」。
「そんなの知ってるよ」
「ド、♭ミ、ソ、♭シでしょ!」
と答える人達のために〜。
ここは左手でベース音「ド」を弾いて、
右手は「ソ、♭シ、レ、ファ」を弾く。
「え〜、何で〜?」
次回説明する。
☆
簡単に主要部分を説明したけれど、
もちろんすべてのコードについて
説明出来るし理由がある。
コード進行はフィーリングで付けるのではない。
ベースライン(横の流れ)と
なるべくメロディーと重複しないコードを選ぶ。
いや、これだけではない。
これでは誤解を与えるかもしれない。
まだまだいろいろな約束事がある。
和声学を学んだ人なら理解出来ると思うけれど、
どんなに細かいコードを付けても、
すべて説明出来る。
一定のルールの中で
各自が自由に付けるゲームみたいなもので、
結果は一人ずつ違ってくるから面白い。
(続く)
この曲「男の子女の子」の形式は
サビ付きのブルースだったよね。
[ A1 ] 12
[ A2 ] 12
[ B ] 9
[ A3 ] 12
すでに[ A1 ] 12、[ A2 ] 12のコード進行は学んだ。
[ A3 ] 12は、
[ A1 ] 12のコード進行と同じにすればいいので、
あとは[ B ] 9を学べば
この曲を演奏出来ることになる。
☆
原曲のコード進行を<キーB♭>で書くと〜
| E♭ | E♭7 | B♭ | B♭ |
| D7 | Gm7 | C7 | F7 | F7 (sus4) |
次に私が付け替えたコード進行。
| E♭|E♭m7 | Dm7 Dm7/C | Bm7(♭5) B♭7 |
| Am7(♭5) D7 | Gm7 Gm7/F | Em7(♭5) E♭m6 |
| Dm Dm(M7) Dm7/G G7 | Cm7 F7 |
コード進行は気分で勝手に付けているのではなく、
すべてのコードにちゃんとした理由がある。
2小節目「E♭m7」は、
本来ならサブドミナント・マイナー
「E♭m6」が来るところだが
メロディーに「♭レ」があるので
このようになった。
原曲3〜4小節目はトニック(B♭)だが、
トニックは [ A3 ] の頭で出したいので、
ここは代理を利用したコード進行にした。
沢山の曲を分析すると、
この意味がわかると思う。
7小節目のメロディーは、
「ド」が8分音符で7つもあり、
コード「C7」ではベースも「ド」。
それでベース音を変えた。
この場合、原曲のコードを
まったく無視しているのではない。
「C7」と「Em7(♭5)」は
同じコード。ベースが違うだけ。
8小節目のメロディーは
「ファ」が4分音符で4つ。
コードも「F7」のみ。
これでも決して悪くはない。
しかし私は一つの声部だけは変化させようと思い
「クリシェ」を使った。
実際の押さえ方は次回説明する。
コードネームだけでは伝わらない場合がある。
例えば9小節目の「Cm7」。
「そんなの知ってるよ」
「ド、♭ミ、ソ、♭シでしょ!」
と答える人達のために〜。
ここは左手でベース音「ド」を弾いて、
右手は「ソ、♭シ、レ、ファ」を弾く。
「え〜、何で〜?」
次回説明する。
☆
簡単に主要部分を説明したけれど、
もちろんすべてのコードについて
説明出来るし理由がある。
コード進行はフィーリングで付けるのではない。
ベースライン(横の流れ)と
なるべくメロディーと重複しないコードを選ぶ。
いや、これだけではない。
これでは誤解を与えるかもしれない。
まだまだいろいろな約束事がある。
和声学を学んだ人なら理解出来ると思うけれど、
どんなに細かいコードを付けても、
すべて説明出来る。
一定のルールの中で
各自が自由に付けるゲームみたいなもので、
結果は一人ずつ違ってくるから面白い。
(続く)