2017年06月20日 23:59

「BE MY LOVE」(2)

前回の話、理解出来たかな?

簡単に復習してみよう。

わかりやすく「キーC」で説明すると
コードが「C」で
メロディが「ファー、ミ」の場合、
ファのところは「C(sus4)」になる。

しかし他の可能性もある。

F(BassC)も使えるし、
Fm(BassC)でもいい。

この「F」と「Fm」は
3和音でもいいし、
「6」を加えてもいい。

さらに「Bdim7(BassC)」でもいい。

ここまでが前回のまとめだね。

ここで話は横道に。

「dim7」コードは転回すると、
別の「dim7」コードになるよね。

それなら、今回の状況で
「Bdim7(BassC)」のところを

「Ddim7(BassC)」
「Fdim7(BassC)」
「A♭dim7(BassC)」

さらに異名同音で
「G♯dim7(BassC)」

以上のように書いてもいいのだろうか?

今回のように(BassC)の上でなく、
単なる「dim7」コードでも、
いい加減に書いてある楽譜、理論書は
多数あって、いい加減に覚えている人、
いい加減に答える人も多数いる。

鍵盤上で同じコードなら
どれでもいいと思っているんだね。

これは大きな間違いだよ。

ちゃんと楽典から学んだほうがいい。

この「dim7」コードは、
どんな意味(機能)があるのか?
大元のコードは何か?
つまり
何のコードの代理で使われているのか?

これらが分かっていれば、
その時によって正しい答えを得られる。

さて話は本題に戻って、
今回の問題(BassC)の上に
他のコードを乗せる可能性は?

まだ説明していない可能性もいくつかある。
いくつ考えられるかな?
初心者、中級者は分からなくてもよいけれど、
少し考えたら分かるかも?

さらに、もっと進もう。

メロディ「ミ」のコード「C」は変えずに、
メロディ「ファ」は(BassC)でなくてもよい。

そうすると可能性は一気に拡がるよね。

         ☆

これらの問題は「詰め将棋」みたいなもの。

ある状況を設定して頭の訓練をする。

あ!「詰め将棋」って答えは1つなのかな?

この問題は、答えは沢山ある。

最近、将棋の世界が話題になっているので、
こんな<例え>を出しちゃったけれど、
ちょっと違うかな?

どちらにしても、あらゆる可能性を考えて
常に訓練することはいい勉強になるよね。

そして実際に
それらの答えのどれを選択するかは、
その時々の状況によって変わってくる。

(続く)


トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
Archives
カプースチン・ピアノ曲集