2015年07月31日 08:07

ジャズピアノ独習法(9)

ビージー・アデール研究(7)

ビージー・アデールの
「Take the A Train」が
YouTube にありましたので、
コピー譜(アレンジ譜)を見ながら
何回か聴いて、それから分析をして、
自分の音楽に取り入れて下さい。

「Take the A Train 」
My Piano Romance
Beegie Adair





いつものように最初はコピー譜に
「形式」を書き込みます。

今回は<アドリブ・コーラス>が
<2コーラス>ありますので、
良いフレーズの作り方を学んで下さい。

難しいことはやっていないのですが、
とてもキレイなフレーズですから、
毎日弾いて良いフレーズの感じを
身に付けましょう。
いろいろな曲にも応用出来ますよ。

<イントロ>(4)

<テーマ>
「A1」(8)
「A2」(8)
「B」(8)
「A3」(8)

<アドリブ・コーラス1>
「A1」(8)
「A2」(8)
「B」(8)
「A3」(8)

<アドリブ・コーラス2>
「A1」(8)
「A2」(8)
「B」(8)
「A3」(12)

<セカンド・リフ(テーマ)>
「A1」(8)
「A2」(8)

<テーマ>
「B」(8)
「A3」(8)

<エンディング>(4)

この演奏のコピー譜(アレンジ譜)は、
以下の楽譜P28〜34にあります。





ピアノソロ ビージー・アデール Selection for Piano

<ジャズ・ピアノ学習のヒント>

☆イントロ
この曲の定番<イントロ>ですね。
今回のアレンジでは
<エンディング>にも使われています。

☆転調の研究
セカンド・リフから転調していますね?
何のキーから何のキーへ転調していますか?

セカンド・リフに入る前の4小節にも注目。
じっくり分析して転調方法を学んで下さい。

☆セカンド・リフ
形式「A1」「A2」のコード進行で
別のメロディーが最初から作られています。
これをセカンド・リフといいます。

別の曲「Whisper Not」などにもありますので、
楽譜を持っていたら調べてみて下さい。

☆4(フォー)バース
セカンド・リフ「A1」「A2」それぞれの
前半4小節はトリオ、後半はドラム・ソロです。
このように4小節の掛け合いを4バースといいます。

この楽譜はソロ・ピアノ用ですので、
ドラム・ソロの小節は(休むと無音になるので)、
ベース・ラインとコードが書いてあります。
バンド演奏でドラムがいる場合は弾きません。

☆エンディング
最後のテーマ「A3」の7〜8小節目。
典型的なエンディングですので、
12キーで練習しておきましょう。

このアレンジでは、さらにこの後に
イントロと同じものが続きます。
エンディングが2つあるような構成です。

☆その他
テーマ(メロディー)のフェイク、
ジャズ・コードの押さえ方、
コード進行など、いろいろな角度から
分析すると、勉強になるところが
まだまだ沢山ありますよ。

出来るだけ沢山発見して、
自分の音楽に取り入れましょう。


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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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