2014年12月26日

まずはソナチネ分析から

とても分かりやすくて良い解説なので
音楽をやっているすべての人に薦めます。

初心者から上級者まで、
それぞれのレベルによって使えます。

レベルによって利用方法を変えるのです。

アナリーゼの技法
ソナチネアルバム機.レメンティ
楽譜 2014/6/25
鵜 庚一 (著, 編集)





「ソナチネってピアノ初心者用なのに、
なぜ、すべての人なのか?」と思った人へ。

まずピアノ指導者なら教えている曲を
隅ずみ(構成、動機、展開、転調など)
まで知っていて当然ですよね。
(ところが指導者の多くは理論的なことまで
説明出来ないのが現状なのです)

ジャズでもクラシックでも上達したかったら
アナリーゼ(分析)が必要です。

では、どうやってどのように分析するのか?
その「お手本」を示してくれています。

いきなりベートーベンのソナタや、
ジャズ・ピアニストのコピー譜を分析する前に
ここから分析の仕方を学びましょう。

私も数十年前にこれらの曲を分析して、
ものすごく良く出来ていることに関心しました。
(すべて理由があって作られているのですね)

作曲を学びたい人は、まず作品分析からです。

作曲をしている人のほとんどは、
「自分は作曲が出来る」と勘違いしています。

思い付いたメロディーをただ書いていけば、
それが作曲だと勘違いしているんですね。

何となく自分でもいい曲だと思っています。

でも、本当の作曲は違います。
まず正式な作曲法を知った上で曲を作りましょう。

アナリーゼの技法 ソナチネアルバム I/クレメンティ

上記以外の場合もまだまだ説明出来ますが、
今回は、この辺でやめておきます。
(とにかく例外なく、すべての人が対象です)

私が言いたいことは、この教材に限らずに
他にも自分で良い教材を見付け、
いろいろな角度から勉強を進めていくことが、
ジャズ、クラシックに関係なく何事でも必要では?
ということです。

決して「自分には関係ない」、
「自分は出来ている」と思い込まないことです。

上達を望むなら、
「学べることは何でも学びたい」という姿勢ですね。

<目次>

【CONTENTS】
アナリーゼの手順
本書でアナリーゼに使用する記号
アナリーゼの予備知識
ソナチネ Op.36‐1〜Op.36‐6
M.クレメンティ (楽譜/分析)

      ☆

こちらは同じシリーズ(ソナチネ)の「クーラウ特集」で
6曲を分析しています。

アナリーゼの技法 ソナチネアルバム I/クーラウ

「分析」と言っても分厚い専門書ではないので、
文章が沢山あって難解?という心配はいりません。

あくまでも楽譜中心で
解説や楽譜に書き込まれた分析がある曲集です。

利用方法は、それぞれのレベルに応じて
いろいろ考えられます。

       ☆

今回紹介した教材だけでなく、
良い資料はまだまだ沢山ありますので、
自分でも見付けて勉強を続けて下さいね。


terusannoyume at 23:57│Comments(0)TrackBack(0) 作曲法あれこれ | コード進行の勉強

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
Archives
カプースチン・ピアノ曲集