2013年12月22日 22:58

人生はいろいろなことが

前回は弱点を指摘すると
落ち込む人がたまにいる
という話をした。

それは決して落ち込むことはなく
弱点を直す方法を教わって、
進歩向上していけばいいんだよね。

それで今回の話は、
同じように弱点を指摘されると
今度は反論する人もいるんだよ。

例えば
1曲(テーマとアドリブ)を弾き終えてから、
間違えていた小節を指摘すると、
「いや、そんなことはない」
と反論してくるんだ。

それで何て言うかというと
「家ではちゃんと弾けた」と言う。

この話、前にした例とは明らかに違う。

普通の生徒は、ちゃんと最後まで弾けて
「家ではもっと良く弾けた」という意味で
このお馴染みのフレーズを使う。

ところがたまに反論する人は
明らかに弾けていないから指摘しているのに
「いや、家では絶対に弾けた!」と言い張る。

だって、よ〜く考えてね。
家では完璧に弾ける人が、教室で弾いて
何で同じ小節のコードを何回も(毎回)
間違えるの?(変だよね?)

何回も間違えるから指摘しているのに
認めないんだね。

本当におかしい人がいるよね。
(先生が1番おかしいけれど)

それで、その場では変な奴だなあ
と思うんだけれど、
後で考えると自分もいろんな場面で
「自己弁護してるなあ」
「人のこと言えないよなあ」
と気が付くんだ。

だから先生ってとても疲れるんだけど
変な奴がいると、自分のことに気付き、
反省材料になって学ぶことが多いんだ。

だから、ありがたい存在かもね?

そう考えると
変な生徒を相手でも
だんだん可愛くなって来て
レッスンが面白くなってくる?

人生はいろいろなことがあるんだね。


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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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