2013年11月09日 23:12

イェッペセン対位法

対位法の本が復刊されました。

イェッペセン 対位法:
パレストリーナ様式の歴史と実習
[単行本]
クヌート イェッペセン (著)
柴田 南雄 (翻訳)
皆川 達夫 (翻訳)





<内容紹介> Amazonより

和声を内包した線的な音楽である
バッハの様式に対し、
純粋に線と線の関係を追求する
パレストリーナの様式について書かれた
名著中の名著、ついに復刊!

原書は、1931年の初版以来、
高い評価を得ている。

その日本語訳である本書は、
東京創元社より1955年に
刊行されたのち絶版となり、
長らく復刊が待たれていたもの。

全体は、対位法理論の歴史的概観、
パレストリーナの技法上の諸特長、
実習の順で構成され、
カノン、モテット、フーガにもふれている。

明晰な説明、豊富な譜例に加え、
理論と実践の問題が
絶妙のバランスで扱われている点で、
実習書としてばかりでなく、
音楽学の演習書としても利用可能。

本書を通じて、
16世紀の声楽ポリフォニー様式の「実態」を
ぜひ学んでほしい。

翻訳では、読譜の便などに配慮し、
すべての譜例を
高音部記号と低音部記号に統一している。

この譜例の書き直しを小澤征爾氏が、
索引作成を中野博司氏がそれぞれ担当した。

イェッペセン 対位法: パレストリーナ様式の歴史と実習

<目次>

■第1部: 序章

●第1章: 対位法理論の歴史的概観
1)対位法とその対照としての和声法
2)9世紀から14世紀まで: 対位法理論の創始期
3)15世紀: 諸原理の成立
4)16世紀: パレストリーナ様式
5)17世紀: 教授上の体系の発達
6)18世紀: バッハ様式
7)19世紀: パレストリーナかバッハか?
8)フックス以後の「パレストリーナ運動」
●第2章: 技法上の諸特徴
1)記譜法
2)教会調
3)旋律
4)和声

■第2部: 対位法実習

●序論
●第3章: 2声対位法
1)第1種
2)第2種
3)第3種
4)第4種
5)第5種
6)2声の自由対位法
7)模倣
●第4章: 3声対位法
1)第1種
2)第2種
3)第3種
4)第4種
5)第5種
6)模倣
●第5章: 4声対位法
1)第1種
2)第2種
3)第3種
4)第4種
5)第5種
6)模倣
●第6章: 4声以上の対位法
●第7章: カノン
●第8章: モテット
●第9章: ミサ

■補遺
●声楽フーガ
●2重・3重・4重対位法
●最も主要な規則の総括
1)旋律
2)協和音の連結
3)不協和音の連結


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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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