2013年07月04日 23:46

シューマン・ピアノ曲研究(上巻)

シューマンのピアノ曲に興味がある人には
とても良い研究書が出ました。

伝記は何冊もありますが、
ピアノ作品だけの研究書は
ほとんどありませんでした。

シューマン
全ピアノ作品の研究
上 [単行本]
西原 稔 (著)





今回の紹介は上巻ですが、
下巻も最近出ましたので、
今は全2巻手に入ります。

シューマン 全ピアノ作品の研究 上

<内容紹介> Amazonより

『レッスンの友』での5年間にわたる
連載の単行本化。

充実した内容のため、全2巻とした。

第1巻は、
第1部「シューマンとその時代」と、
第2部のピアノ作品の解説
(ピアノ・ソナタ第1番〈作品11〉までを収録)。

シューマンの関連書は多いが、
ピアノ作品の解説は少なく、
全作品を解説する待望の一冊。

シューマンは、
ドイツ・ロマン派の文学、
とりわけ
ジャン・パウルやホフマン、
アイヒェンドルフといった作家の
小説に深く傾倒し、
絶えず夢幻が広がっていく
彼らの文学世界を
音楽においても表現しようとした。

シューマンの作品の難しさは、
音符だけで作品を十分に解釈できない
要素に起因している。

たとえば文学的な要素だけではなく、
さまざまな引用や
彼の創造の中で飛来した種々の楽想が
作品の中に取り込まれている。

作品相互の関連や、
クララや周囲の人物達との
エピソードなども興味深い。

著者が10年の歳月を費やした
渾身の研究成果をまとめたもの。

内容(「BOOK」データベースより)

クララをはじめとする
他者の作品の「引用」に込められた
メッセージとは?

作品の創作プロセスをたどり、
作品相互の関連を見とおす
近年ドイツなどで急速に進んだ
シューマン研究の成果を反映。

<目次>

はじめに
第1部 シューマンとその時代
第2部 1830年までのピアノ作品


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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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