2013年06月29日 23:55

ギル・エヴァンス分析本

こんなスゴイ分析本が出たんだね。
今日、書店で見てビックリした。

フルスコアの分析で解き明かす
ギル・エヴァンス&マイルス・デイヴィス
サウンドの真実 1957~1962
[大型本]
Steve Lajoie (著)
佐藤 研司 (監修)
愛川 篤人 (翻訳)





ギル・エヴァンス独特の
あのオーケストラ・サウンドは、
一体どうやって出すのだろう?
と、長年思っていた。

その秘密が今わかるなんて!

プロのジャズ・アレンジャーなら
絶対に買うべき貴重な分析本だね。
10〜20万円出してもいい内容だと思う。

フルスコアの分析で解き明かす ギルエヴァンス&マイルスデイヴィス サウンドの真実 1957~1962

<内容紹介> Amazonより

1957〜1962年にかけてレコーディングされた、
ジャズ史上屈指とも言われる名盤

「Miles Ahead」
「Porgy and Bess」
「Sketches of Spain」

これら一連の
マイルス・デイヴィスのアルバムは、
ギル・エヴァンスによる
すばらしいオーケストレーションを含む
画期的なジャズ・アンサンブル作品です。

本書では、
さらにもう2枚のアルバムを加えた
計5枚の作品から代表的な曲をとりあげ、
それらのフルスコアをあらゆる側面から
徹底分析しています。

マイルス・デイヴィスは、
言わずと知れたジャズ界を代表する
カリスマ・トランぺッター。

一方ギル・エヴァンスは、
マイルスほどの知名度ではなくとも、
”音の魔術師”と呼ばれ、
今日のあらゆる音楽に欠かせない
作/編曲スタイルを確立した1人です。

直近では、ライアン・トゥルースデルが、
今は亡きギルの未発表作品を完成させて
レコーディングした
「ギル・エヴァンス・プロジェクト」が、
2013年度のグラミー賞
(ジャズ・アレンジング部門)を受賞しました。

これまでにギルとマイルスに関する
インタビューや伝記的な内容の記録は
多数出版されていますが、
本書は2人の歴史的共演を音楽的に分析した
画期的な解析書です。

トランスクリプション(演奏の採譜)による
フルスコアに基づいており、
さらに貴重なギル自筆の楽譜のスケッチも
掲載しています。

また、本来は学術論文として書かれたものであり、
丹念で綿密な分析手法が特長です。

作/編曲を志す音楽家には
必携の1冊と言えるでしょう。

<目次>

歴史的背景
オープン・リスニングによるサウンドの把握
サウンド(ティンバー、楽器編成など)
ハーモニー / メロディ  カウンターポイント
リズム / 曲の発展過程  コンダクターへのヒント、
曲を再現するためのポイント / その他


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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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