2010年06月14日 03:57
「Fascinating Rhythm」分析2
ジョージ・ガーシュウィン分析研究会
「Fascinating Rhythm」(魅惑のリズム)
「ガーシュウィン ソングブック」(全音版)
28〜29ページ
「Fascinating Rhythm」分析(第2回)は、
<イントロ>のコード進行を書き込みましょう。
<形式>は、すでに書き込みましたね?
[イントロ] 1〜2小節
[A1] 3〜10
[B1] 11〜18
[A2] 19〜26
[B2] 27〜34
この後、イントロのコード進行を書き込んで下さい。
ガーシュウィン ソングブック 解説付 (zen-on piano library)
[イントロ] 1〜2小節
|E♭ A7 B♭7 B7 C7|
|C♯7 D7 E♭7 (A7)|
<解説>
現代のジャズ・ピアニストが使っている
ルートを省略したコードの押さえ方は、
この時代からすでにあったんだね。
<1小節>
2拍目「A7」から半音で上がって行くコード。
右手、上から2声目に注目してほしい。
「A7」のみ「♭13」で、
「B♭7」から後のコードは、すべて「13」だ。
「B♭7」からは全声部が半音で上がっていく。
だから「A7」も「13=♯ファ」にして、
横の流れを「♯ファ→ソ」にしてもいいのでは?
そうした方が全部「統一」出来るのに…。
でも、ガーシュウィンは、そうしなかった。
「なぜ?」
その理由を考えてみよう。
曲の始まりだから、
「E♭」のキーに合う(本来のスケール)音、
自然な横の流れとして「ファ→ソ」を選んだ?
この理由は、想像だから信じなくていい。
でもね、ガーシュウィンがこの音にした、
わざわざ「♭13=ファ」を選んだ感覚を
よく味わって弾こうではないか。
<2小節>
3拍目「E♭7」までは前小節「B♭7」から
全声部が半音で上がって来ている。
ところが4拍目だけは
1番上のメロディー音のみが半音上がって
コード全体が上がっている訳ではない。
しかも「E♭7」で「ミ=E音」は
「♭9=F♭♭=♭♭ファ」ではなく、
テーマ「A1」最初のメロディー音「ファ」に
半音下から持って行く音として使っている。
それならコードごと「A7」にして、
「A7→B♭7」と解釈すればいい。
「E♭7」と「A7」は裏表(代理)関係。
下3声はそのまま同じ音でも
頭の中で切り替えればいいだけだ。
そもそも、このイントロは
半音下から上行することが主要な要素だ。
だから最後も半音上がってテーマに入る。
このように解釈したので
4拍目はカッコして「(A7)」と書いた。
(続く)
この後も、自分で分析してみよう。
勉強になって実力がアップするぞ。
「Fascinating Rhythm」(魅惑のリズム)
「ガーシュウィン ソングブック」(全音版)
28〜29ページ
「Fascinating Rhythm」分析(第2回)は、
<イントロ>のコード進行を書き込みましょう。
<形式>は、すでに書き込みましたね?
[イントロ] 1〜2小節
[A1] 3〜10
[B1] 11〜18
[A2] 19〜26
[B2] 27〜34
この後、イントロのコード進行を書き込んで下さい。
ガーシュウィン ソングブック 解説付 (zen-on piano library)
[イントロ] 1〜2小節
|E♭ A7 B♭7 B7 C7|
|C♯7 D7 E♭7 (A7)|
<解説>
現代のジャズ・ピアニストが使っている
ルートを省略したコードの押さえ方は、
この時代からすでにあったんだね。
<1小節>
2拍目「A7」から半音で上がって行くコード。
右手、上から2声目に注目してほしい。
「A7」のみ「♭13」で、
「B♭7」から後のコードは、すべて「13」だ。
「B♭7」からは全声部が半音で上がっていく。
だから「A7」も「13=♯ファ」にして、
横の流れを「♯ファ→ソ」にしてもいいのでは?
そうした方が全部「統一」出来るのに…。
でも、ガーシュウィンは、そうしなかった。
「なぜ?」
その理由を考えてみよう。
曲の始まりだから、
「E♭」のキーに合う(本来のスケール)音、
自然な横の流れとして「ファ→ソ」を選んだ?
この理由は、想像だから信じなくていい。
でもね、ガーシュウィンがこの音にした、
わざわざ「♭13=ファ」を選んだ感覚を
よく味わって弾こうではないか。
<2小節>
3拍目「E♭7」までは前小節「B♭7」から
全声部が半音で上がって来ている。
ところが4拍目だけは
1番上のメロディー音のみが半音上がって
コード全体が上がっている訳ではない。
しかも「E♭7」で「ミ=E音」は
「♭9=F♭♭=♭♭ファ」ではなく、
テーマ「A1」最初のメロディー音「ファ」に
半音下から持って行く音として使っている。
それならコードごと「A7」にして、
「A7→B♭7」と解釈すればいい。
「E♭7」と「A7」は裏表(代理)関係。
下3声はそのまま同じ音でも
頭の中で切り替えればいいだけだ。
そもそも、このイントロは
半音下から上行することが主要な要素だ。
だから最後も半音上がってテーマに入る。
このように解釈したので
4拍目はカッコして「(A7)」と書いた。
(続く)
この後も、自分で分析してみよう。
勉強になって実力がアップするぞ。
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