2010年01月05日 23:14
「枯葉」アドリブ・フレーズ
今回は、誰のアドリブ・コピー譜だろうが、
あなたの弾きたい別の曲に応用出来る、
という大変に有意義なお話をします。
昨日まで形式を書き込んでいた
上原ひろみ作曲「シュー・ア・ラ・クレーム」
のアドリブ・フレーズが「枯葉」で使えます。
「枯葉」ではなく、別の曲でもいいのですが、
誰でも知っていると思って例に選びました。
では、始めましょう。
☆
上原ひろみ完全コピー譜(ブログ右側で紹介)
34ページを開いて下さい。
下から3段目、3小節目のフレーズは「F7」で
よく使うから覚えましょうと以前言いましたね。
去年(09.12.22)の記事
「あなたの上達を願って」を読んで下さい。
ブログ左側のカテゴリ
「上原ひろみ分析研究」の中にあります。
その時には言わなかったのですが、
このフレーズは次の小節1拍目の「ファ」まで
弾かないとダメですよ。
「F7」最後の音は半音の経過音ですから、
ここで止めたらミストーンになりますよね。
「そんなことはわかるよね」
と思って書かなかったのですが、
念のために今ここで書いておきました。
さて、ここから本題に入ります。
この段(下から3段目)は5小節ありますよね。
この5小節のコード進行を書き出すと、
|G7|Cm7|F7|D7|G7|
この5小節のフレーズを分析すると、
とても面白い結果になりますよ。
まず「D7」のフレーズは
何をやっているのでしょう?
これは「B♭」のメジャー・ペンタトニックです。
ブルージーにするために
「3」を「♭3」にしていますけれどね。
つまり、この曲のコード進行では「D7」だけれど
フレーズだけ見た場合のコード進行は…
|G7|Cm7|F7|B♭M7|G7|
次に5小節目「G7」のフレーズを見て下さい。
フレーズ音は「♭シ」しかありませんよね?
と言うことは、コードを「E♭M7」に変えても
ピッタリ合いますよね?
|G7|Cm7|F7|B♭M7|E♭M7|
「あれ〜、これって〜〜〜!」
先に進みましょう。
1小節目の「G7」のフレーズは、
よく見ると半音階ですよね。
これを「Gm」にしたい場合は、
最後の音「シ」を「ド」に変えましょう。
|Gm|Cm7|F7|B♭M7|E♭M7|
「あ〜れ〜、これって〜〜〜!」
もし「G7」を使うなら
そのままでもいいですよ。
「枯葉」原曲は「Cm7」の前に
「Gm」が2小節あります。
|Gm|Gm|Cm7|〜
それをジャズでは次のように変えて弾きます。
|Gm|G7|Cm7|〜
普段から「G7」を使っていた人は
このままでもいいのです。
最後の仕上げは
「Cm7」2拍目「ファ」(4分音符)の後(裏拍)に
「♭ミ」を入れて全部8分音符のフレーズにする。
さあ、完成しました!
わかりやすくするために
最初の「Gm」(G7)を省略すると…。
|Cm7|F7|B♭M7|E♭M7|
「ありゃ〜、こりゃ〜<彼は?>〜」
<あ!変換、間違えた〜〜〜〜>
「<枯葉>ではありませんか!」
「素晴らしいですね!テル先生の才能は…」
(自画自賛)
「…」(あなた)
☆
<使用上の注意>
1.当然のことですが「枯葉」を弾く時は
4〜5小節目左手コード「D7」「G7」を
「B♭M7」「E♭M7」に変えて弾くこと。
2.「B♭M7」のフレーズ音「♭レ」は、
「♭」を付けても、付けなくてもいい。
どちらでも正解なので両方弾いて、
自分が好きな方を使えばいい。
3.1小節目「Gm」(G7)、
よくわからない人は省略していいですよ。
理解出来た人だけ使って下さい。
今回、あなたに伝えたかったことは、
誰のコピー譜であろうと応用力があれば
あなたの音楽は飛躍的に向上するということ。
その能力を身に付けるために、
これからも勉強を続けようではありませんか。
☆
今年も、人気ブログ・ランキングの応援、
よろしくお願いしますね。
「今日から応援したくなっちゃった!」
という人も歓迎しますよ。

↓ これは、ランキングではありません。
あなたの弾きたい別の曲に応用出来る、
という大変に有意義なお話をします。
昨日まで形式を書き込んでいた
上原ひろみ作曲「シュー・ア・ラ・クレーム」
のアドリブ・フレーズが「枯葉」で使えます。
「枯葉」ではなく、別の曲でもいいのですが、
誰でも知っていると思って例に選びました。
では、始めましょう。
☆
上原ひろみ完全コピー譜(ブログ右側で紹介)
34ページを開いて下さい。
下から3段目、3小節目のフレーズは「F7」で
よく使うから覚えましょうと以前言いましたね。
去年(09.12.22)の記事
「あなたの上達を願って」を読んで下さい。
ブログ左側のカテゴリ
「上原ひろみ分析研究」の中にあります。
その時には言わなかったのですが、
このフレーズは次の小節1拍目の「ファ」まで
弾かないとダメですよ。
「F7」最後の音は半音の経過音ですから、
ここで止めたらミストーンになりますよね。
「そんなことはわかるよね」
と思って書かなかったのですが、
念のために今ここで書いておきました。
さて、ここから本題に入ります。
この段(下から3段目)は5小節ありますよね。
この5小節のコード進行を書き出すと、
|G7|Cm7|F7|D7|G7|
この5小節のフレーズを分析すると、
とても面白い結果になりますよ。
まず「D7」のフレーズは
何をやっているのでしょう?
これは「B♭」のメジャー・ペンタトニックです。
ブルージーにするために
「3」を「♭3」にしていますけれどね。
つまり、この曲のコード進行では「D7」だけれど
フレーズだけ見た場合のコード進行は…
|G7|Cm7|F7|B♭M7|G7|
次に5小節目「G7」のフレーズを見て下さい。
フレーズ音は「♭シ」しかありませんよね?
と言うことは、コードを「E♭M7」に変えても
ピッタリ合いますよね?
|G7|Cm7|F7|B♭M7|E♭M7|
「あれ〜、これって〜〜〜!」
先に進みましょう。
1小節目の「G7」のフレーズは、
よく見ると半音階ですよね。
これを「Gm」にしたい場合は、
最後の音「シ」を「ド」に変えましょう。
|Gm|Cm7|F7|B♭M7|E♭M7|
「あ〜れ〜、これって〜〜〜!」
もし「G7」を使うなら
そのままでもいいですよ。
「枯葉」原曲は「Cm7」の前に
「Gm」が2小節あります。
|Gm|Gm|Cm7|〜
それをジャズでは次のように変えて弾きます。
|Gm|G7|Cm7|〜
普段から「G7」を使っていた人は
このままでもいいのです。
最後の仕上げは
「Cm7」2拍目「ファ」(4分音符)の後(裏拍)に
「♭ミ」を入れて全部8分音符のフレーズにする。
さあ、完成しました!
わかりやすくするために
最初の「Gm」(G7)を省略すると…。
|Cm7|F7|B♭M7|E♭M7|
「ありゃ〜、こりゃ〜<彼は?>〜」
<あ!変換、間違えた〜〜〜〜>
「<枯葉>ではありませんか!」
「素晴らしいですね!テル先生の才能は…」
(自画自賛)
「…」(あなた)
☆
<使用上の注意>
1.当然のことですが「枯葉」を弾く時は
4〜5小節目左手コード「D7」「G7」を
「B♭M7」「E♭M7」に変えて弾くこと。
2.「B♭M7」のフレーズ音「♭レ」は、
「♭」を付けても、付けなくてもいい。
どちらでも正解なので両方弾いて、
自分が好きな方を使えばいい。
3.1小節目「Gm」(G7)、
よくわからない人は省略していいですよ。
理解出来た人だけ使って下さい。
今回、あなたに伝えたかったことは、
誰のコピー譜であろうと応用力があれば
あなたの音楽は飛躍的に向上するということ。
その能力を身に付けるために、
これからも勉強を続けようではありませんか。
☆
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よろしくお願いしますね。
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という人も歓迎しますよ。

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