2009年09月03日 23:54
カプースチンは奇術師!
「カプースチン・マジック」
と言う学説があることをご存じだろうか?
「何?、知らない!」
実は、誰も知らないのは当たり前で、
今ここでテル先生が発表する説なのだ。
世界初の大変貴重な重大な発見であり、
地球人類の魂の進歩向上に貢献する説
である。(かもしれないのであるが…?)
「あ、ちょっと大げさだったかな?」
カプースチン分析研究結果発表小論文、
または、気楽なジャズ理論エッセイ
として読んでみてね。
☆
私は中学3年生の時、音楽家になる決意をした。
しかし、その1〜2年前、中学1年生の時は、
何と!本気で奇術師になるつもりだったのである。
奇術師には基本動作と言うべき心得がある。
最初に当たり前の動作(現象)を見せる。
そして、次に同じ動作をすると、あら不思議!
となる訳だ。
これと同じことを、カプースチンはよくやる。
具体的に説明しよう。
例えば、キーE♭
| Fm7 | Gm7 | A♭M7 | B♭7 |
ジャズでよく使うコード進行だよね。
(ダイアトニック・スケール・コード進行)
この進行を、まず見せる。(聞かせておく)
そして4小節後に、もう1度〜
| Fm7 | Gm7 | A♭M7 | ? |
このように聞かせてから
「さて、次のコードは?」と問い掛ける。
当然、あなたは自信をもって答える。
「バカにしないで、B♭7 に決まっテルじゃない」
そうすると、「残念でした」と言うように、
カプちゃんは(さりげなく)予想しない行動に出る。
「フィナーレ」(Op.40-No 8)47小節目を見よう。
<47〜50>
| Fm7 | Gm7 | A♭M7 | B♭7 |
まず、当たり前の基本動作だ。
この後(次の小節)は、
当然「E♭」(トニック)へ進行する。
当然の現象、結果を見せて(聞かせて)おくんだ。
さて、ここから、いよいよ
「カプースチン・マジック」だぞ。
4小節後の<55〜58>を見てくれ。
| Fm7 | Gm7 | A♭M7 | Am7 D7 |
何と!ここでは「Am7 D7」ではないか。
そして次の小節、
先程は「E♭(トニック)」だったが
今度はトニック代理コード「Gm7」になっている。
| Fm7 | Gm7 | A♭M7 | Am7 D7 |
| Gm7 | C7 | Fm7 | B♭7 |
この「Gm7」へ行くための「D7」、さらに、
その「D7」を分割して「Am7 D7」になる。
つまり、メチャクチャにコードを選ぶのではなく
ちゃんと必然性があるんだね。
☆
もう少し学びたい人は「再現部」でも同じだ。
同じ曲内で、今度は
「キーF」になっているのもマジックなのだが、
それは別の機会に話そう。
今回は、以下の小節を研究せよ。
<133〜136>
| Gm7 | Am7 | B♭M7 | C7 | 〜(当たり前現象)
<141〜144>
| Gm7 | Am7 | B♭M7 | E7 |〜(あら不思議現象!)
と言う学説があることをご存じだろうか?
「何?、知らない!」
実は、誰も知らないのは当たり前で、
今ここでテル先生が発表する説なのだ。
世界初の大変貴重な重大な発見であり、
地球人類の魂の進歩向上に貢献する説
である。(かもしれないのであるが…?)
「あ、ちょっと大げさだったかな?」
カプースチン分析研究結果発表小論文、
または、気楽なジャズ理論エッセイ
として読んでみてね。
☆
私は中学3年生の時、音楽家になる決意をした。
しかし、その1〜2年前、中学1年生の時は、
何と!本気で奇術師になるつもりだったのである。
奇術師には基本動作と言うべき心得がある。
最初に当たり前の動作(現象)を見せる。
そして、次に同じ動作をすると、あら不思議!
となる訳だ。
これと同じことを、カプースチンはよくやる。
具体的に説明しよう。
例えば、キーE♭
| Fm7 | Gm7 | A♭M7 | B♭7 |
ジャズでよく使うコード進行だよね。
(ダイアトニック・スケール・コード進行)
この進行を、まず見せる。(聞かせておく)
そして4小節後に、もう1度〜
| Fm7 | Gm7 | A♭M7 | ? |
このように聞かせてから
「さて、次のコードは?」と問い掛ける。
当然、あなたは自信をもって答える。
「バカにしないで、B♭7 に決まっテルじゃない」
そうすると、「残念でした」と言うように、
カプちゃんは(さりげなく)予想しない行動に出る。
「フィナーレ」(Op.40-No 8)47小節目を見よう。
<47〜50>
| Fm7 | Gm7 | A♭M7 | B♭7 |
まず、当たり前の基本動作だ。
この後(次の小節)は、
当然「E♭」(トニック)へ進行する。
当然の現象、結果を見せて(聞かせて)おくんだ。
さて、ここから、いよいよ
「カプースチン・マジック」だぞ。
4小節後の<55〜58>を見てくれ。
| Fm7 | Gm7 | A♭M7 | Am7 D7 |
何と!ここでは「Am7 D7」ではないか。
そして次の小節、
先程は「E♭(トニック)」だったが
今度はトニック代理コード「Gm7」になっている。
| Fm7 | Gm7 | A♭M7 | Am7 D7 |
| Gm7 | C7 | Fm7 | B♭7 |
この「Gm7」へ行くための「D7」、さらに、
その「D7」を分割して「Am7 D7」になる。
つまり、メチャクチャにコードを選ぶのではなく
ちゃんと必然性があるんだね。
☆
もう少し学びたい人は「再現部」でも同じだ。
同じ曲内で、今度は
「キーF」になっているのもマジックなのだが、
それは別の機会に話そう。
今回は、以下の小節を研究せよ。
<133〜136>
| Gm7 | Am7 | B♭M7 | C7 | 〜(当たり前現象)
<141〜144>
| Gm7 | Am7 | B♭M7 | E7 |〜(あら不思議現象!)
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