2009年06月02日 23:58

ジャズ・ピアノ研究(28)

ジャズ・コードを作る時の注意点。

特に、セブンス・コードの時に、
テンションの選び方が難しいと思う。

わかりやすいのは、以下のような場合。

♪メロディーに♭9、♯9がある時は、
 コードの押え方もそれらの音を使う。

例 「On Green Dolphin Street」

キーE♭で、

 [B]の2小節目「B♭7」

    同じく

 [B]の6小節目「D♭7」

コードの中に、♭9、♯9を両方とも
使うということではなく、どちらかを
使えばいい。

キー、押え方、音域によっては両方を
 使わずに、♭13を使う場合もある。

ここでのポイントは、
    ナチュラル9を使わないこと。

ジャズ・ピアノ学習者が
  よく間違うことなので注意しよう。

この話のポイントは

「9、♭9、♯9を使い分けること」

「適材適所で使う」ということだね。

この問題は、初心者には無理なので、
しっかりした指導者に教わることだ。

ジャズが独習では難しいのは、
このような複雑な問題があるからだ。

曲によって、コードの度数によって、
キーによって、さらに同じ曲の中で
同じコードでも前後のコードによって
テンション、スケールが変わる場合も。

こうなってくると、中級者でも難しい。

まずは、上の例のような
 ハッキリとわかるところから
  注意して習得していくことだ。

       ☆

今回の話は
 初心者用ではありませんので
  まったくわからなくていいですよ。

ジャズの勉強をすると、
 いつかわかるようになりますから…。

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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