2009年05月26日 13:37

ジャズ・ピアノ研究(22)

「There Is No Greater Love」

  コード進行の補足をします。

2009年05月24日に投稿した
「ジャズ・ピアノ研究 (20)」の時に
 この曲のコード進行を書きました。

その時の記事で、このコード進行は

〜各プレイヤーによって多少違うけれど〜

 基本は、これでいい。(原曲に近い)

  と、説明しましたよね?

〜各プレイヤーによって多少違う〜とは、
   
 「どういうことなのでしょうか?」

今回は、このことを説明しましょう。

        ☆

[A1] (1〜4小節目)

| B♭| E♭| D7 | G7 |〜

♪2小節目「E♭」は、
 「E♭M7」でも「E♭7」でもよい。

♪3小節目「D7」は、
 「Dm7」「Dm7(♭5)」「A♭7」
 など、どれでも正解。
 (各自の好みで選ぶ)

 もちろん「D7」のままでもいい。

[A1] (5〜8小節目)

|C7 | C7 | F7 | F7 |

♪7小節目「F7」は、

「F7(sus4)」
または「Cm7(Bass F)」にしてもいい。
(しなくてもいい)。

各自の好み。(考え方の違いかな?)

以上のコードを採用すると

7〜8小節目は、以下のようになります。

|F7(sus4) | F7 |

   または

|Cm7(Bass F)| F7 |

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

[A2] (13〜16小節目)

| C7 | F7 | B♭| B♭|

♪14小節目のメロディーが2分音符で

|♭シー ドー| なので

「♭シ」の時は、「 F7(sus4) 」
または「 Cm7(Bass F) 」にする。

これは書いてなくても自然にそうなる。

|F7(sus4) F7 |

    または

|Cm7(Bass F) F7 | になるよね。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

[B] (17〜24小節目)

| D7 | Gm | D7 | Gm |

| D7 | Gm | C7 | F7 |

♪アドリブ・コーラスでは
     「D7」の小節内で

|Am7(♭5) D7 |

に分割してもいい。(しなくてもいい)

テーマのメロディーを弾く時は
  絶対に弾いてはいけない。
(その理由は、わかるよね?)
(ヒントは、メロディー音を調べよう)

♪23小節目は、「C7」のメロディー音が
   全音符の「ド」なので、
     コードは「G♭7」にしてもいい。
             (しなくてもいい)

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜

以上のように、
どんな曲でも、メロディーによって
いろいろなコード進行を付けられる。

今回の話は、ごく当り前の範囲で、
さらに複雑にしようと思えば出来る。

しかし、この曲は、
そこまでしなくていいと思うけどね。
(これも好みの問題。してもいい。)

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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