2009年01月25日 08:04
ガイドブック修正(10)
「スタンダード・ジャズ・ガイドブック」
¥1,800 中央アート出版社
「誤植」報告の続きです。
♪334ページ
「Who Can I Turn To」
コード進行[B] (1)5〜6小節目
|Fm7 / G♭dim|Gm7 / C7|
5小節目の「G♭dim」を「F♯dim」にする。
|Fm7 / F♯dim|Gm7 / C7|(正解)
♪右側(335ページ)も直しましょう。
本文の下から6段目
(間違い)G♭dim=D7
(正解) F♯dim=D7
〜 〜 <その理由> 〜 〜
上の間違いを納得出来た方は
以下の説明を読む必要はありません。
「納得出来ない」と言う方。
「なぜ<G♭dim>ではいけないのか?」
「鍵盤上で同じなら、どちらでもいいじゃないか」
と思う方は、以下を読んで下さい。
☆ ☆
「D7」基本コードの構成音を五線紙に書きます。
下から「レ、♯ファ、ラ、ド」ですよね。
「レ、♭ソ、ラ、ド」だと思いますか?
五線紙に「レ、♯ファ、ラ、ド」と書くと3度音程で
きれいに積み重なりますが、
「レ、♭ソ、ラ、ド」では「♭ソ」と「ラ」のどちらかが
横に出てしまいます。
今度は「D7(♭9)」の基本の構成音を書きます。
下から
「レ、♯ファ、ラ、ド、♭ミ」(1,3,5,♭7,♭9)
そして「レ」の音を省略すると,
残りの音は「♯ファ、ラ、ド、♭ミ」=F♯dim
つまり、 D7=F♯dim
わかりましたか?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
こんな基本的なことを
解説書の著者がわからない訳ありません。
その証拠に、77ページを開いて下さい。
「A Foggy Day」
上から6〜7段目を拾い読みして下さい。
「F♯dim」…は「D7」
Gm7に行く為のコード「D7(♭9)」
このようなことが書いてありますよね。
同じ著者ですよ。
変ですよね?
ちゃんとわかっているのに間違うなんて…?
それで「なぜなんだろう?」と私は原因を
3日間寝ないで(少し寝て)考えました。
そして、ついにその答(原因)を発見しました!
334ページのコード進行は、キーが「E♭」です。
♭系のキーだし、
この進行の中に♯が1つでも出てくるなんて
著者の美的感覚が許さなかった!
私が「あれは間違いですよね」と言うと、
きっと反論して来るでしょう。
「あれは<F♯dim>をワザと<G♭dim>にした」
と…。
そこで私は、反論の対策を、さらに3日間寝ないで
(かなり仮眠して)考えました。
そして、素晴らしい反論対策を用意しました!
174ページを開けて下さい。
「Memories Of You」
キーは同じ「E♭」で、別の著者の解説です。
1番下の文章後半
〜F♯dim と D7(♭9)(Bass F♯)は、
ほとんど同じサウンド〜
同じページ、下から4段目
|E♭ Edim|Fm7 F♯dim|
この後は「Gm7」または「E♭(Bass G)」に行きます。
どちらにしてもベースは「ファ、♯ファ、 ソ」と、
「♯ファ」を弾くし、そのように書きます。
これで反論されても完璧です。
「G♭dim」が正しいと言うなら「F♯dim」が間違い?
(そんな訳ありませんよ。これが正しいのです)
しかし、どちらが正しくても私はいいのです。
同じ本の中で話が矛盾していることが問題ですよね。
(今回は冗談ですが似たようなことはまだあります)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さあ、これで私は安心して今日から眠れます。
「みなさん、おやすみなさ〜い」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「あ、そうだ」
それにしても、この本は勉強になりますよ。
指摘することもまだまだ沢山ありますので、
ぜひ手に入れて、みんなで勉強しましょう。
¥1,800 中央アート出版社
「誤植」報告の続きです。
♪334ページ
「Who Can I Turn To」
コード進行[B] (1)5〜6小節目
|Fm7 / G♭dim|Gm7 / C7|
5小節目の「G♭dim」を「F♯dim」にする。
|Fm7 / F♯dim|Gm7 / C7|(正解)
♪右側(335ページ)も直しましょう。
本文の下から6段目
(間違い)G♭dim=D7
(正解) F♯dim=D7
〜 〜 <その理由> 〜 〜
上の間違いを納得出来た方は
以下の説明を読む必要はありません。
「納得出来ない」と言う方。
「なぜ<G♭dim>ではいけないのか?」
「鍵盤上で同じなら、どちらでもいいじゃないか」
と思う方は、以下を読んで下さい。
☆ ☆
「D7」基本コードの構成音を五線紙に書きます。
下から「レ、♯ファ、ラ、ド」ですよね。
「レ、♭ソ、ラ、ド」だと思いますか?
五線紙に「レ、♯ファ、ラ、ド」と書くと3度音程で
きれいに積み重なりますが、
「レ、♭ソ、ラ、ド」では「♭ソ」と「ラ」のどちらかが
横に出てしまいます。
今度は「D7(♭9)」の基本の構成音を書きます。
下から
「レ、♯ファ、ラ、ド、♭ミ」(1,3,5,♭7,♭9)
そして「レ」の音を省略すると,
残りの音は「♯ファ、ラ、ド、♭ミ」=F♯dim
つまり、 D7=F♯dim
わかりましたか?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
こんな基本的なことを
解説書の著者がわからない訳ありません。
その証拠に、77ページを開いて下さい。
「A Foggy Day」
上から6〜7段目を拾い読みして下さい。
「F♯dim」…は「D7」
Gm7に行く為のコード「D7(♭9)」
このようなことが書いてありますよね。
同じ著者ですよ。
変ですよね?
ちゃんとわかっているのに間違うなんて…?
それで「なぜなんだろう?」と私は原因を
3日間寝ないで(少し寝て)考えました。
そして、ついにその答(原因)を発見しました!
334ページのコード進行は、キーが「E♭」です。
♭系のキーだし、
この進行の中に♯が1つでも出てくるなんて
著者の美的感覚が許さなかった!
私が「あれは間違いですよね」と言うと、
きっと反論して来るでしょう。
「あれは<F♯dim>をワザと<G♭dim>にした」
と…。
そこで私は、反論の対策を、さらに3日間寝ないで
(かなり仮眠して)考えました。
そして、素晴らしい反論対策を用意しました!
174ページを開けて下さい。
「Memories Of You」
キーは同じ「E♭」で、別の著者の解説です。
1番下の文章後半
〜F♯dim と D7(♭9)(Bass F♯)は、
ほとんど同じサウンド〜
同じページ、下から4段目
|E♭ Edim|Fm7 F♯dim|
この後は「Gm7」または「E♭(Bass G)」に行きます。
どちらにしてもベースは「ファ、♯ファ、 ソ」と、
「♯ファ」を弾くし、そのように書きます。
これで反論されても完璧です。
「G♭dim」が正しいと言うなら「F♯dim」が間違い?
(そんな訳ありませんよ。これが正しいのです)
しかし、どちらが正しくても私はいいのです。
同じ本の中で話が矛盾していることが問題ですよね。
(今回は冗談ですが似たようなことはまだあります)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さあ、これで私は安心して今日から眠れます。
「みなさん、おやすみなさ〜い」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「あ、そうだ」
それにしても、この本は勉強になりますよ。
指摘することもまだまだ沢山ありますので、
ぜひ手に入れて、みんなで勉強しましょう。
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コメント一覧
1. Posted by ふ@ 2009年01月25日 10:09

こちらのブログは参考になること満載で私の大のお気に入りです。
今回はガイドブックを購入しました。テル先生のブログで勉強させていただきます。
いつも、ありがとうございます。
2. Posted by sin 2009年01月25日 21:07
ふ〜〜、意味はともかく、とりあえず鉛筆で書き込みました。。シロウトはこれだけでもさすがに目が疲れました。。「え〜とえ〜とどこだろう」って目と鉛筆で戦いながら…。
今はともかく、未来に使うときのためと思ってこれからもチェックしていきます!!
今はともかく、未来に使うときのためと思ってこれからもチェックしていきます!!
3. Posted by テルさん 2009年01月25日 22:48
ふ@さん、こんにちは。
> こちらのブログは参考になること満載で
私の大のお気に入りです。
☆ありがとう。気に入ってくれて嬉しいです。
> ガイドブックを購入しました。
☆それは良かったですね。
このブログを読みながら勉強して下さい。
> こちらのブログは参考になること満載で
私の大のお気に入りです。
☆ありがとう。気に入ってくれて嬉しいです。
> ガイドブックを購入しました。
☆それは良かったですね。
このブログを読みながら勉強して下さい。
4. Posted by テルさん 2009年01月25日 23:00
sinちゃんへ
> ふ〜〜、意味はともかく、とりあえず鉛筆で書き込みました。
☆タメ息ですね。
今はわからなくてもいい。
いつか意味がわかるようになります。
> シロウトはこれだけでも,さすがに目が…
☆ゴメンごめん、ちょっと書き過ぎたかな?
> 今はともかく、未来に使うときのためと思って…
☆そうそう、その調子。未来に役立ちますよ。
> ふ〜〜、意味はともかく、とりあえず鉛筆で書き込みました。
☆タメ息ですね。
今はわからなくてもいい。
いつか意味がわかるようになります。
> シロウトはこれだけでも,さすがに目が…
☆ゴメンごめん、ちょっと書き過ぎたかな?
> 今はともかく、未来に使うときのためと思って…
☆そうそう、その調子。未来に役立ちますよ。
5. Posted by 元輝さんの弟子 2009年01月26日 01:02
最近は若くて美人の先生のレッスンもさぼりがちなのですが、輝さんのブログをみてこの本買いました!
そういえばセッション参加者でも、楽典的にはCフラットのほうが正しくても「Cフラットって書かずにBって書いてくれよ!」とか平気で言う人がいますが、私は反対です(雰囲気を壊さないように黙っていますけど)。音名は音階上の機能を表わすはずですから、臨時記号がいらない表記にすればいいってもんじゃないと思っています。
そういえばセッション参加者でも、楽典的にはCフラットのほうが正しくても「Cフラットって書かずにBって書いてくれよ!」とか平気で言う人がいますが、私は反対です(雰囲気を壊さないように黙っていますけど)。音名は音階上の機能を表わすはずですから、臨時記号がいらない表記にすればいいってもんじゃないと思っています。
6. Posted by テルさん 2009年01月26日 04:19
もと弟子さんへ。
> 輝さんのブログをみて、この本買いました!
レッスンには行かなくても、
この本と、このブログで勉強して下さい。
> 楽典的にはCフラットが正しくても
「Bって書いてくれよ!」と言う人〜、私は反対です。
この問題、ジャズでは「いい加減」ですね。
どこまで許されるのか?
これから指摘しますが、このガイドブックにもあります。
> 雰囲気を壊さないように黙っていますけど〜
さすが、偉い!
そうですよね。その態度でいいと思います。
セッションは「みんなで楽しく」ですからね。
でも、音楽的には大問題ですから、このブログで書き続けます。
だってガイドブック(教科書)が間違っていては困りますから。
> 輝さんのブログをみて、この本買いました!
レッスンには行かなくても、
この本と、このブログで勉強して下さい。
> 楽典的にはCフラットが正しくても
「Bって書いてくれよ!」と言う人〜、私は反対です。
この問題、ジャズでは「いい加減」ですね。
どこまで許されるのか?
これから指摘しますが、このガイドブックにもあります。
> 雰囲気を壊さないように黙っていますけど〜
さすが、偉い!
そうですよね。その態度でいいと思います。
セッションは「みんなで楽しく」ですからね。
でも、音楽的には大問題ですから、このブログで書き続けます。
だってガイドブック(教科書)が間違っていては困りますから。
7. Posted by 白と黒 2009年01月26日 10:53
先日はどうも。
まだ怖くて高木先生には
お目にかかってはいません。
jam道場へはいらっしゃいと
お誘いは受けていますがーーー
読めば読むほど、
私にはjazzをやる能力が無いように
思えてきました。
ものすごく頭を使う作業なんですね〜なんかおちこぼれそう。
なんとなく弾けたらかっこいいかななんて思っていた私が浅はかでした。一体いつになったら枯葉一曲でもいいから、セッションで演奏できるようになるやら。(遠い目
)
ともかくものすごく勉強になります。しっかりガイドブックをおきつつPC前で勉強するのも
癖になりつつあります。
しかしーーーー
jam道場でこの内容は質問する勇気はないので黙っておきます。
もといーーー
ここの書かれている内容が
かなり私には背伸びな内容なので
(だって12キ−での主要3和音ですら、あやしい)
ゆっくり楽典の勉強をシナガラ
ですね、愛読させていただきます。
ドリフのヒゲダンスを弾くような
ピアノ遊びしかして
いませんでしたもんね〜あああ
まだ怖くて高木先生には
お目にかかってはいません。
jam道場へはいらっしゃいと
お誘いは受けていますがーーー
読めば読むほど、
私にはjazzをやる能力が無いように
思えてきました。
ものすごく頭を使う作業なんですね〜なんかおちこぼれそう。
なんとなく弾けたらかっこいいかななんて思っていた私が浅はかでした。一体いつになったら枯葉一曲でもいいから、セッションで演奏できるようになるやら。(遠い目

ともかくものすごく勉強になります。しっかりガイドブックをおきつつPC前で勉強するのも
癖になりつつあります。
しかしーーーー
jam道場でこの内容は質問する勇気はないので黙っておきます。
もといーーー
ここの書かれている内容が
かなり私には背伸びな内容なので
(だって12キ−での主要3和音ですら、あやしい)
ゆっくり楽典の勉強をシナガラ
ですね、愛読させていただきます。
ドリフのヒゲダンスを弾くような
ピアノ遊びしかして
いませんでしたもんね〜あああ
8. Posted by テルさん 2009年01月27日 12:26
白と黒さんへ。
> 私にはjazzをやる能力が無いように思えて…。
☆そんなことはありませんよ。
順序立てて教われば大丈夫です。
> ものすごく頭を使う作業なんですね〜
☆そうですね。クラシックだけを何十年やっても
ジャズは弾けない。頭の使い方が違うのですね。
> おちこぼれそう。
☆落ちこぼれた人は過去に星の数ほどいます。
弾けるようになった人は、ほんの一部です。
「どこが違うか?」
それがわかると弾けるようになります。
> 「弾けたらかっこいいかな」と思った私が「浅はか」〜
☆最初の動機は「浅はか」でも「軽薄」でもいいです。
男の人の場合「女の子にモテるんじゃないか」
という動機も多いですよ。
私の動機は「宇宙の平和を願って」ですが…。
「ウソでしょ、テル先生!」
「あ、ば、ば、ばれちゃった?」
「誰にでも見抜けるウソですよ」
> 一体いつになったらセッションで演奏できるように〜。
☆それを目標にしましょう。
効果的に学べば決して夢ではありません。
> 私にはjazzをやる能力が無いように思えて…。
☆そんなことはありませんよ。
順序立てて教われば大丈夫です。
> ものすごく頭を使う作業なんですね〜
☆そうですね。クラシックだけを何十年やっても
ジャズは弾けない。頭の使い方が違うのですね。
> おちこぼれそう。
☆落ちこぼれた人は過去に星の数ほどいます。
弾けるようになった人は、ほんの一部です。
「どこが違うか?」
それがわかると弾けるようになります。
> 「弾けたらかっこいいかな」と思った私が「浅はか」〜
☆最初の動機は「浅はか」でも「軽薄」でもいいです。
男の人の場合「女の子にモテるんじゃないか」
という動機も多いですよ。
私の動機は「宇宙の平和を願って」ですが…。
「ウソでしょ、テル先生!」
「あ、ば、ば、ばれちゃった?」
「誰にでも見抜けるウソですよ」
> 一体いつになったらセッションで演奏できるように〜。
☆それを目標にしましょう。
効果的に学べば決して夢ではありません。