2009年01月17日 23:59

「曲集」取り扱い説明書

ジャム・セッションで必ず使う定番の曲集、

「スタンダード・ジャズ・ハンドブック」

<取り扱い注意>の大切な話をします。

 これが定番の曲集。↓





今回の話は、非常に重要です。

この曲集のメロディーは「絶対に」覚えないで下さい。

「なぜ?」

原曲のメロディーを省略したり、変えてあるからです。

原曲を覚えている人が使うなら問題ありません。

どこが変えてあるのか、わかりますからね。

ところが、この曲集でメロディーを覚えてしまった人、

これが今回の話しの対象者です。

すでに覚えてしまった人は、どうすればいいか?

原曲の楽譜と比べて、覚え直すことです。

ジャズの勉強は、まず原曲を知ること。

その後で、自分なりに変えるのは問題ありません。

どこを変えたのか、自分でわかっているからです。

しかし最初に変えてある譜面を覚えてしまった人は、

大事な音が抜けていたりしても気付きませんよね。

作曲者の作った大切なメロディー、
有名な旋律の1部分を知らないで変えて弾くなんて、
問題あると思いませんか?

原曲のメロディーをカッコよく変えて弾くのはOKです。

しかし、有名な旋律を省略したり、変えてしまうのは?

この重大な話(取り扱い説明書)、まだ続きます。

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コメント一覧

1. Posted by ほの   2009年01月18日 12:14
5
毎日興味深い記事をありがとうございます!
ガイドブックの修正をしながら、少しずつ、読んだり音を出したりしています。まだまだ知らない曲もあるので、youtubeで何種類かの演奏を聴き比べたりして楽しんでいます。
でも実は私、このハンドブックの方を持っていないのです。今までも多くの批判を見聞きしていたので、迷っていました。アマゾンの「なか見!」で見ると、たしかにかなり不正確と思われるものもあり、ビックリでした! それでも定番としてやはり持っていた方がよいでしょうか? 
2. Posted by テルさん   2009年01月18日 14:18
この曲集に関して
同じような質問(コメント)が以前ありました。

その時は、お茶を濁す答え方をしています。

教室で生徒と2人きりの場合にはハッキリと言えることでも、
誰もが読むブログでは言えないこともあります。

しかし今回はもう少し言えるところまで話しましょう。

ほのさんが近い内にどうしてもセッションに行きたい。
そのセッションを見に行ったら、みんながこの曲集を
使っていた、という場合は、ぜひ買って下さい。

しかし、当分セッションに行く気はない。
あるいは、見には行くけれど参加する気はない、
と思っているのなら、今は必要ありません。
必要になった時に買えば充分です。

それよりも原曲の曲集を買って、コード進行を直す作業。

これは自分では出来ませんが、
教室に通っていれば大丈夫です。

さて、これぐらいがここで答えられる範囲です。

よ〜く読んで自分で判断して下さいね。
3. Posted by ほの   2009年01月18日 15:32
テル先生、丁寧なお返事を早速くださって、どうもありがとうございます(#^.^#)
これから自分のやりたいことも含め、よくよく考えてみます。
まずは原曲をしっかり覚えたいと思います!

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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