2008年05月12日 18:24

ディミニッシュ・コード

「コード表の問題点」(4月26日)の続きで
            「dim コード」表記法について。

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「おもなコードネーム一覧」109ページ下段
「B dim」の1番上の音を「♯ソ」ではなく「♭ラ」に直す、
            という内容の話を以前しました。

「減7の和音」なので「減7度」にしたのですね。
      そうすると、3度音程できれいに積み重なる。

これと、まったく同じことが、109ページ下から2段目
               「A dim」にも当てはまります。

「A dim」コードの横に、以下の音を書き込んで下さい。

下から「ラ、ド、♭ミ、♭ソ」と書き込みます。

「元のコード」=「ラ、ド、♯レ、♯ファ」と
「書き直したコード」=「ラ、ド、♭ミ、♭ソ」を見比べて下さい。

書き直したコードは、
     縦に3度音程できれいに積み重なりました。

しかも、「dim」コードの基本条件である
        「減5度」「減7度」音程を含んでいます。

            ☆

次は「E dim」を見て下さい。109ページ上から3段目。
上2声「♯ラ、♯ド」を「♭シ、♭レ」に書き変えると、
「ミ、ソ、♭シ、♭レ」になり、短3度で積み重なります。

            ☆

さらに<111ページ>に進みます。

黒鍵がルート(根音)の「dim」コードは、
♯系で書くと3度音程で、きれいに積み重なります。

「C♯ dim」(♯ド、ミ、ソ、♭シ)
1番上の音は「♯ラ」ではなく「♭シ」です。
   
「D♯ dim」(♯レ、♯ファ、ラ、ド)
このコードは、表にはありません。

表にある「E♭ dim」は、正式に書くと
  「ダブル♭」が2ヵ所も出て来ますので
     この表のように書くとわかりやすいですね。

「F♯ dim」(♯ファ、ラ、ド、♭ミ)
この表のままでいいですね。

「G♯ dim」(♯ソ、シ、レ、ファ)
「A♭dim」は正式に書くと「ダブル♭」がありますので
わかりやすくすると表のようになります。

「A♯ dim」(♯ラ、♯ド、ミ、ソ)
「B♭dim」も「ダブル♭」を避けると表のようになります。

この問題、そして残りのディミニッシュ・コードについては
        後日、再び取り上げて説明する予定です。

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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