2007年07月20日 14:01
愛と感謝の即興演奏法(3)
今回は、コードの「第2転回型」を学びます。
「基本型」「第1転回型」(1〜2回目)の復習も同時に行います。
たったこれだけで、本当に素晴らしい音楽になります。
「第2転回型」は、「C」のコードを例にすると
「基本型」=「ド、ミ、ソ」(1,3,5)の「ド=1」と「ミ=3」が
オクターブ上に移動して
「ソ、ド、ミ」(5、1、3)
これが「第2転回型」です。
1番下の音が「5=ソ」
1番上の音(メロディー)は「3=ミ」
になります。
「Dm」を例にすると
「基本型」=「レ、ファ、ラ」(1,♭3,5)の「レ=1」と「ファ=♭3」が
オクターブ上に移動して
「ラ、レ、ファ」(5、1、♭3)
これが「第2転回型」です。
1番下の音が「5=ラ」
1番上の音(メロディー)は「♭3=ファ」
になります。
*「♭3」=短3度
「基本型」1度の音から短3度上を表しています。
「3」は長3度です。
音程については別の機会に学びますので、
今は何もわからなくてもいいです。
「第2転回型」の課題をやりましょう。
キーC(ハ長調)では
C(ソ、ド、ミ)、Dm(ラ、レ、ファ)を使います。
<課題3−1><課題3−2>では、
右手は、この2つのコードだけを交互に弾きます。
左手は、コードが(Dmに)変わっても、
「ド」の音をオクターブ(または単音)で弾き続けます。
左手と右手は好きなようにリズムを付けて
弾いて下さい。
工夫すれば、ちゃんとした音楽になります。
♪課題を練習しましょう。
メロディー(指定された音)が
1番上に来るコードを弾いて下さい。
「第2転回型」を弾けばいいのですよね。
<課題3−1>4小節
|ミ|ファ|ミーファー|ミ|
「C」(ソ、ド、ミ)からスタート。
*3小節目は2拍ずつ。
左手は、ずっと「ド」の音を弾き続けます。
<課題3−2>4小節
|ファ|ミ|ファーミファ|ミ|
「Dm」(ラ、レ、ファ)からスタートします。
*3小節目「ファー」は2拍、「ミ」と「ファ」は1拍ずつ。
左手は、ずっと「ド」の音を弾き続けます。
☆
次からの課題は
「基本型」「第1転回型」「第2転回型」を使います。
復習しましょう。
メロディー「ソ」の時は、「ド、ミ、ソ」(基本型)
メロディー「ラ」の時は、「レ、ファ、ラ」(基本型)
以下、同じように
「ド」=「ミ、ソ、ド」(第1転回型)
「レ」=「ファ、ラ、レ」(第1転回型)
「ミ」=「ソ、ド、ミ」(第2転回型)
「ファ」=「ラ、レ、ファ」(第2転回型)
「指定された(メロディー)音」と
「コードの1番上の音」が同じになればいいのです。
では、課題をやってみましょう。
<課題3−3>8小節
音階的に上がって行き、7小節目で少し下がります
|ソ|ラ|ド|レ|ミ|ファ|ミーレー|ド|
*7小節目は2拍ずつ。
左手は、ずっと「ド」の音のみを弾き続ける。
両手共、リズムを付けて。
<課題3−4>8小節
高い音から音階的に下がっていきます。
|ファ|ミ|レ|ド|ラ|ソ|ファーソファ|ミ|
*7小節目は「ファー」は2拍、「ソ」と「ファ」は1拍ずつ。
左手は、ずっと「ド」の音のみを弾き続ける。
両手共、リズムを付けて。
☆
♪課題を「12のキー」で弾けるようにしましょう。
自信のある人は、<3−3><3−4>の課題を
8小節、12キー、何も見ずに、途中止まらずに、
そして素晴らしい音楽に仕上げて下さい。
上級者または表現力のある人なら
ごくごく簡単に(朝飯前に)出来て当たり前です。
初心者は、コツコツやるしかありません。
誰でも最初は覚える時期があるのですから。
楽しく、マイペースで練習しましょうね。
「第2転回型」が不安な人は、
以下を参考にして下さい。
<キーC>は上に書きましたので
残りは「たったの11のキー」です。
コードを覚えていない人も、
「何も見ないこと」を目標にして下さい。
「覚えよう」と決心すれば必ず出来ますよ。
「第2転回型」一覧表
<キーF>
F(ド、ファ、ラ)、Gm(レ、ソ、♭シ)
左手のベースは「ファ」の音のみ。
<キーB♭>
B♭(ファ、♭シ、レ)、Cm(ソ、ド、♭ミ)
左手のベースは「♭シ」の音のみ。
<キーE♭>
E♭(♭シ、♭ミ、ソ)、Fm(ド、ファ、♭ラ)
左手のベースは「♭ミ」の音のみ。
<キーA♭>
A♭(♭ミ、♭ラ、ド)、B♭m(ファ、♭シ、♭レ)
左手のベースは「♭ラ」の音のみ。
<キーD♭>
D♭(♭ラ、♭レ、ファ)、E♭m(♭シ、♭ミ、♭ソ)
左手のベースは「♭レ」の音のみ。
<キーG♭>
G♭(♭レ、♭ソ、♭シ)、A♭m(♭ミ、♭ラ、♭ド)
*「♭ド」は鍵盤上では「シ」です。
左手のベースは「♭ソ」の音のみ。
<キーB>
B(♯ファ、シ、♯レ)、C♯m(♯ソ、♯ド、ミ)
左手のベースは「シ」の音のみ。
<キーE>
E(シ、ミ、♯ソ)、F♯m(♯ド、♯ファ、ラ)
左手のベースは「ミ」の音のみ。
<キーA>
A(ミ、ラ、♯ド)、Bm(♯ファ、シ、レ)
左手のベースは「ラ」の音のみ。
<キーD>
D(ラ、レ、♯ファ)、Em(シ、ミ、ソ)
左手のベースは「レ」の音のみ。
<キーG>
G(レ、ソ、シ)、Am(ミ、ラ、ド)
左手のベースは「ソ」の音のみ。
☆
第1回目「基本型」、第2回目「第1転回型」、
そして今回「第2転回型」を練習しました。
ここまでが「基本編」ですが、これらの課題、
上級者が弾けば素晴らしい音楽になります。
初心者には信じられないでしょうが、
今はコードを覚えることに専念して下さい。
素晴らしい演奏をするためには、
コードを覚えていることが大前提。
「どうしたら素晴らしくなるのか?」は、
この後の「応用編」で詳しく説明する予定です。
とても楽しい展開が待っていますよ。
幸せな人生を手に入れるためには、
課題をしっかり練習しておいて下さいね。
「基本型」「第1転回型」(1〜2回目)の復習も同時に行います。
たったこれだけで、本当に素晴らしい音楽になります。
「第2転回型」は、「C」のコードを例にすると
「基本型」=「ド、ミ、ソ」(1,3,5)の「ド=1」と「ミ=3」が
オクターブ上に移動して
「ソ、ド、ミ」(5、1、3)
これが「第2転回型」です。
1番下の音が「5=ソ」
1番上の音(メロディー)は「3=ミ」
になります。
「Dm」を例にすると
「基本型」=「レ、ファ、ラ」(1,♭3,5)の「レ=1」と「ファ=♭3」が
オクターブ上に移動して
「ラ、レ、ファ」(5、1、♭3)
これが「第2転回型」です。
1番下の音が「5=ラ」
1番上の音(メロディー)は「♭3=ファ」
になります。
*「♭3」=短3度
「基本型」1度の音から短3度上を表しています。
「3」は長3度です。
音程については別の機会に学びますので、
今は何もわからなくてもいいです。
「第2転回型」の課題をやりましょう。
キーC(ハ長調)では
C(ソ、ド、ミ)、Dm(ラ、レ、ファ)を使います。
<課題3−1><課題3−2>では、
右手は、この2つのコードだけを交互に弾きます。
左手は、コードが(Dmに)変わっても、
「ド」の音をオクターブ(または単音)で弾き続けます。
左手と右手は好きなようにリズムを付けて
弾いて下さい。
工夫すれば、ちゃんとした音楽になります。
♪課題を練習しましょう。
メロディー(指定された音)が
1番上に来るコードを弾いて下さい。
「第2転回型」を弾けばいいのですよね。
<課題3−1>4小節
|ミ|ファ|ミーファー|ミ|
「C」(ソ、ド、ミ)からスタート。
*3小節目は2拍ずつ。
左手は、ずっと「ド」の音を弾き続けます。
<課題3−2>4小節
|ファ|ミ|ファーミファ|ミ|
「Dm」(ラ、レ、ファ)からスタートします。
*3小節目「ファー」は2拍、「ミ」と「ファ」は1拍ずつ。
左手は、ずっと「ド」の音を弾き続けます。
☆
次からの課題は
「基本型」「第1転回型」「第2転回型」を使います。
復習しましょう。
メロディー「ソ」の時は、「ド、ミ、ソ」(基本型)
メロディー「ラ」の時は、「レ、ファ、ラ」(基本型)
以下、同じように
「ド」=「ミ、ソ、ド」(第1転回型)
「レ」=「ファ、ラ、レ」(第1転回型)
「ミ」=「ソ、ド、ミ」(第2転回型)
「ファ」=「ラ、レ、ファ」(第2転回型)
「指定された(メロディー)音」と
「コードの1番上の音」が同じになればいいのです。
では、課題をやってみましょう。
<課題3−3>8小節
音階的に上がって行き、7小節目で少し下がります
|ソ|ラ|ド|レ|ミ|ファ|ミーレー|ド|
*7小節目は2拍ずつ。
左手は、ずっと「ド」の音のみを弾き続ける。
両手共、リズムを付けて。
<課題3−4>8小節
高い音から音階的に下がっていきます。
|ファ|ミ|レ|ド|ラ|ソ|ファーソファ|ミ|
*7小節目は「ファー」は2拍、「ソ」と「ファ」は1拍ずつ。
左手は、ずっと「ド」の音のみを弾き続ける。
両手共、リズムを付けて。
☆
♪課題を「12のキー」で弾けるようにしましょう。
自信のある人は、<3−3><3−4>の課題を
8小節、12キー、何も見ずに、途中止まらずに、
そして素晴らしい音楽に仕上げて下さい。
上級者または表現力のある人なら
ごくごく簡単に(朝飯前に)出来て当たり前です。
初心者は、コツコツやるしかありません。
誰でも最初は覚える時期があるのですから。
楽しく、マイペースで練習しましょうね。
「第2転回型」が不安な人は、
以下を参考にして下さい。
<キーC>は上に書きましたので
残りは「たったの11のキー」です。
コードを覚えていない人も、
「何も見ないこと」を目標にして下さい。
「覚えよう」と決心すれば必ず出来ますよ。
「第2転回型」一覧表
<キーF>
F(ド、ファ、ラ)、Gm(レ、ソ、♭シ)
左手のベースは「ファ」の音のみ。
<キーB♭>
B♭(ファ、♭シ、レ)、Cm(ソ、ド、♭ミ)
左手のベースは「♭シ」の音のみ。
<キーE♭>
E♭(♭シ、♭ミ、ソ)、Fm(ド、ファ、♭ラ)
左手のベースは「♭ミ」の音のみ。
<キーA♭>
A♭(♭ミ、♭ラ、ド)、B♭m(ファ、♭シ、♭レ)
左手のベースは「♭ラ」の音のみ。
<キーD♭>
D♭(♭ラ、♭レ、ファ)、E♭m(♭シ、♭ミ、♭ソ)
左手のベースは「♭レ」の音のみ。
<キーG♭>
G♭(♭レ、♭ソ、♭シ)、A♭m(♭ミ、♭ラ、♭ド)
*「♭ド」は鍵盤上では「シ」です。
左手のベースは「♭ソ」の音のみ。
<キーB>
B(♯ファ、シ、♯レ)、C♯m(♯ソ、♯ド、ミ)
左手のベースは「シ」の音のみ。
<キーE>
E(シ、ミ、♯ソ)、F♯m(♯ド、♯ファ、ラ)
左手のベースは「ミ」の音のみ。
<キーA>
A(ミ、ラ、♯ド)、Bm(♯ファ、シ、レ)
左手のベースは「ラ」の音のみ。
<キーD>
D(ラ、レ、♯ファ)、Em(シ、ミ、ソ)
左手のベースは「レ」の音のみ。
<キーG>
G(レ、ソ、シ)、Am(ミ、ラ、ド)
左手のベースは「ソ」の音のみ。
☆
第1回目「基本型」、第2回目「第1転回型」、
そして今回「第2転回型」を練習しました。
ここまでが「基本編」ですが、これらの課題、
上級者が弾けば素晴らしい音楽になります。
初心者には信じられないでしょうが、
今はコードを覚えることに専念して下さい。
素晴らしい演奏をするためには、
コードを覚えていることが大前提。
「どうしたら素晴らしくなるのか?」は、
この後の「応用編」で詳しく説明する予定です。
とても楽しい展開が待っていますよ。
幸せな人生を手に入れるためには、
課題をしっかり練習しておいて下さいね。
- ブログネタ:
- 本物の音楽家になるために に参加中!
トラックバックURL
コメント一覧
1. Posted by venus 2007年07月21日 01:57
転回型がとっても苦手な私。
それなのに、さらにメロディーがきれいにつながるように色んな転回型を駆使してなんて言われると、もう頭はパニックです。
でも、これで練習したら克服できそう♪
それなのに、さらにメロディーがきれいにつながるように色んな転回型を駆使してなんて言われると、もう頭はパニックです。
でも、これで練習したら克服できそう♪
2. Posted by テルさん 2007年07月21日 04:08
そうです。やれば誰でも出来ます。いや、もうやるしか道はありません。このブログ読んだ人は全員そう思って欲しいです。のんびりでもいい。本当の「ビリ」でもいい。何とか付いて来てくれれば、必ず即興が弾けるようになるのですからね。克服しましょう!
3. Posted by スズラン 2007年07月21日 06:44

ジュニアには、音楽に関して完全に相手にされてませんしね

頭の運動になりそうで脳の活性化のためにもトライしますよーーーー

4. Posted by テルさん 2007年07月22日 03:21
手と頭、両方使うことが脳を活性化させるのでは?ピアノの即興演奏は、楽しくて1番いい方法ではないかと思います。楽しんで下さい。
5. Posted by ヒマジン 2007年07月22日 22:34
(3)は難しいですね〜。。脳が活性化するんですかあ
覚えようと頑張ってたらパンクしそうになったので、これは楽しみながらやらなきゃ意味が無いなあと思って、見ながらいろんなリズムで弾いてました。自然に暗記できたら良いなあ


6. Posted by テルさん 2007年07月23日 04:15
少しずつ進んで下さい。無理して苦しくならないように。「いろんなリズムで」をそのまま続けて下さい。その心掛けでいいですよ。