2007年04月12日 03:41

スローなブルースを弾こうぜ!

複雑に見えるけれど「シンプルなブルース」です。

カプースチン
「24のプレリュード 作品53」
 第11番(52ページ)

<全体の構成>
典型的なブルースですから、1コーラスが12小節。
2コーラス繰り返していますので、ちょうど24小節です。

1コーラス目(1〜12)
2コーラス目(13〜24)

コード進行を書き込む前に
1小節目の上に、(1)または、1コーラス
13小節目の上に(2)または、2コーラス
と、書き込んでおいて下さい。

気を付けることは、楽譜1段目の最初の短い小節は
不完全小節ですから数えません。わかりますよね?楽典です。
左手のコードが入っている小節が1小節目です。(念の為)
(2段目の最初の小節が2小節目。数字がありますね?)

次は、コード進行です。

<コード進行>

物すごく複雑に見えますが、
各小節の1拍目のコードだけを見て行って下さい。
「あら、何とシンプルなのでしょうか!」

<B BLUES>
||  B7  |  E7  |  B7 | B7 |
|  E7  |  E7  |  B7 | B7 |
| C♯7  | F♯7 |  B7 | B7 ||

ブルースの基本中の基本ですよね。

まず、上のシンプルなコード進行を
各小節の1拍目に書き込んでおきましょう。

以下の複雑な進行を途中で間違えても、
すぐに気が付くように先に書いておくのです。

2コーラス目、最後の4小節は少し違うので
空けておき、後で書き込んで下さい。

では、作業開始。
それが出来たら以下の進行を書き込んで下さい。

「/」(スラッシュ)は、小節のまん中、
2拍目と3拍目を区切る記号として使用しています。
「/」の前か後にコードが2つあったら1拍ずつ。

前後両方に2つあったら、
その小節に4つのコードが1拍ずつ入っています。
(2コーラス目の20、23)

1コーラス目(1〜12)

|| B7 / F7 | E7 / G7 F♯7 | B7 / G7 F♯7 | B7 / F♯m7 F7 |

|  E7 | E7 / G7 F♯7 | B7 / F♯7 | B7 / A7 G♯7 |

| C♯7 / G7 | F♯7 / G7 F♯7| B7 / G7 F♯7 | B7 F♯7 / B7 ||

2コーラス目は、少し変えています。
気を付けて書き込んで下さい。

2コーラス目(13〜24)

|| B7 / F7 | E7 / F♯m7(♭5) | B7 / G7 F♯7 | B7 / F7 |

| E7 / F7 | E7 / G7 F♯7 | B7 / F♯7 | B7 A♯7 / A7 G♯7 |

| C♯7 / D7 | C♯7 / F♯7 | B B7 / E7 Em6 | B7 C7 / B7 ||

上のコード進行よりも、さらに細かく弾いているコードは省略しています。
自分で見付けたら分析して下さい。

この曲の解説は、いずれする予定でいます。
その時まで、このコード進行を参考にして、
分析、研究しておいて下さい。
眺めているだけでもいいですよ。
弾ける人は、弾きましょう。

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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