2007年04月07日 19:37

強力なリズム感を手に入れる方法(3)

今回は、ジャズ特有のリズム感、
「4ビートのノリ」をマスターする練習方法です。

「4ビートのノリ」は、すぐ身に付く訳ではありませんが、
練習を繰り返すことによってマスター出来ます。
難しいですが、練習を続ければ何とかなります。

では、早速始めましょう。

メトロノームを4拍子に設定して、
1小節に4つ音が鳴るようにします。
速さは、ミディアム・テンポ。
ウッドベースが4ビートを弾いているイメージで。

「1,2,3,4」で
「ピ、カ、カ、カ」と1小節分が続けて鳴っていますね。

「4ビートのノリは3連で」と言われていますので
1拍を3連符で感じて下さい。

「1チト、2イト、3ント、4イト」
「わたし、すきよ、リズム、すきよ」

しばらく3連符を感じながら
好きな曲を弾いて、3連符に慣れて下さい。

8分音符のフレーズは「タタ、タタ」と均等に弾かないで、
「タータ、タータ」と3連符の前2つの音がつながり、
跳ねて弾きます。

3連符のまん中の音を休符にするとおかしいので注意して下さい。
「タンタ、タンタ」では変です。
「タータ、タータ」という感じで。

では、しばらく曲を弾いて下さい。

ここまでは、一般的な使い方です。
この後が、強力な使い方。
あなたは、もう想像出来ますよね?

          ☆

メトロノームの音を
「1チト」の「ト」で聴くようにします。

「*」←このマークがメトロノームの音と思って下さい。

「1チト、2イト、3ント、4イト」
 の「ト」=「*」で音が鳴るように聴きます。

「1チ*、2イ*、3ン*、4イ*」

 別の例で言うと、
「わたし、すきよ、リズム、すきよ」を
 次のように「*」で音を聴いて下さい。
「わた*、すき*、リズ*、すき*」

これは強力な練習方法です。
プロも、みんな、家でこっそりと、
もくもくとやっています(?)

これが、ジャズ特有の裏拍で聴く練習です。
ぜひ、マスターして下さい。

♪次は、3連符の「まん中」で聴く練習もやりましょう。

これも強力ですよ。

「1チト」の「チ」で聴く。

「1*ト、2*ト、3*ト、4*ト」
「わ*し、す*よ、リ*ム、す*よ」

     ☆       ☆

メトロノーム音を裏拍で聞く方法は奥が深く、
まだまだいろいろな方法があります。
あなたも自分で考えてみて下さい。

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コメント一覧

1. Posted by jazzian   2009年11月29日 18:01
いつも拝読しています。
メトロノームを使ったリズム練習をようやく始めています。このカテゴリーの記事をたくさん参考にさせて頂きました。

http://jazzianchim.blog.so-net.ne.jp/2009-11-29

本当に盛りだくさんの内容を示してくださって、ありがとうございます。テル先生の最新記事に、なかなか追いつかないです…。

2. Posted by テルさん   2009年12月02日 01:10
> いつも拝読しています。

☆ありがとう。

> メトロノームを使ったリズム練習をようやく始めています。

☆この練習は強力ですよ。

> このカテゴリーの記事をたくさん参考にさせて頂きました。

☆まだ書くことがあったのですが、ここは最近止まっていますね。

> テル先生の最新記事に、なかなか追いつかないです…。

☆記事はなくならないので、自分のペースで学んで下さい。

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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