2007年03月16日 23:59

カプースチンのCDを聴こう!

最近の私は毎日、カプースチンの楽譜を4冊全部持ち歩いています。
今日も喫茶店で分析、研究していました。
本当に学ぶことがあって楽しいです。
と同時に、この素晴らしい内容を
「どのようにして、みなさんに伝えるか?」
これが難しい問題です。
説明には、どうしても「ジャズ理論の専門用語」を使うからです。

例えば
「このコード進行は、裏のツー・ファイブのツー・マイナー7thと
本来のツー・ファイブのドミナント7thを組み合わせて使っています」
これでみなさん、わかりますか?
ジャズ理論がわかる人ならこれで充分理解出来ると思いますが、
一般の人、クラシックの人には何を言っているのか、わかりませんよね?
これが今の私の課題ですから、もう少し考える時間を下さい。

さて、楽譜やCDを買った人もいると思いますが、
楽譜だけ買った人はジャズの感じがつかめないでしょうから、
ぜひCDを聴いて下さい。

これは宣伝ではありませんよ。
あなたが楽譜やCDを、どこで買っても私は1円も儲かりません。
本当に役に立つ素晴らしい内容なので紹介しているのです。
あなたなら、わかりますよね。
(でも強制ではありませんから、お金に余裕があったら、
または気が向いた時でいいですよ)

では、カプースチン本人が弾いているCDを紹介します。

♪「まず1枚買うなら?」と言われたら、
以前紹介した「24の前奏曲」(CD)ですね。
24曲以外にも5曲入っていますので合計29曲。
これが1番お得です。
1曲が短いと分析も楽ですしね。

注、「24の前奏曲とフーガ 作品82」という
似たようなタイトルのCDと間違えないで下さい。
これは2枚組です。(買っても決して損ではありませんが)
ピアノ・ソロの他にチェロやヴァイオリンの曲も入っています。

楽譜は「24のプレリュード 作品53」(全音)です。

♪「ピアノ・ソナタ第4,5,6番 10のバガテル」(CD)
全音の楽譜「ピアノ作品集 2」の中に「10のバガテル」があります。

注、「バガテル」の「ガ」を「カ」と間違えないで下さい。
「バカ・テル」では本当のこと言われテルようで気分良くないので。

♪「8つの演奏会用エチュード」(CD)
同じタイトルで全音の楽譜があります。

           ☆

「ラスト・レコーディング」など、あと数枚ありますが、
まずこれぐらいでいいでしょう。
楽譜とCDの両方がすぐ手に入る組み合わせだからです。
譜面だけ見ていても「ジャズのノリ」はわかりませんからね。
(CDは、すべて「オクタヴィア・レコード」から出ています)
どれを買っても駄作はありません。私は全部買いました。

あ、余計なことだけど、CD店ではジャズのコーナーに行かないでね。
これはクラシック売り場(楽譜も)ですからね。(念のため)

あなたが始めてこのCDを聴いた時の顔を想像すると
私はいつも喫茶店でニヤニヤしてしまうのです。
1枚でいいから早く聴いてね。
「とにかくカッコいいです!」
「だまされたと思って買てみて下さい」
(カプースチン様、申し訳ありません。こんな紹介の仕方で)

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
Archives
カプースチン・ピアノ曲集