2007年03月06日 06:35

音楽上達に役立つ課題

今回は、久し振りに「ハノン」の応用。
次のことが身に付きます。
たった1つの課題で、
指の訓練、コード進行の基本、小節感、リズム訓練の4つです。
早速、始めましょう。

              ☆

「ハノン7番」の「ド、ミ、レ、ファ、ミ、ソ、ファ、ミ」を練習します。

左手は「ハノン」のとおりにそのまま弾きます。
右手は中央のドから「ド、ミ、ソ」のコードを弾きます。

2小節目
左手「レ、ファ、ミ、ソ、ファ、ラ、ソ、ファ」
に対して右手はコードで「レ、ファ、ラ」
以下、
3小節目「ミ、ソ、シ」
4小節目「ファ、ラ、ド」
5小節目「ソ、シ、レ」
6小節目「ラ、ド、ミ」
7小節目「シ、レ、ファ」

8小節目は、次のように変えます。

「ハノン」原曲は、さらに続きますが、
この課題では、
左手は「ド」の音のみ(1小節分)。
右手はコード「ド、ミ、ソ」。
原曲は、4分の2拍子ですから2分音符。

1小節の各音を8分音符で感じて
4分の4拍子にしている人は、全音符。

とにかく、キッチリ8小節にします。
原曲の2小節分を4分の4拍子に感じている人は、4小節になります。
4小節、または8小節単位で感じることがとても大切なのです。
(その点では「ハノン」は変ですね)

続けて下行します。

1小節目
左手「ソ、ミ、ファ、レ、ミ、ド、レ、ミ」
右手「ド、ミ、ソ」のコード。

2小節目
「ファ、レ、ミ、ド、レ、シ、ド、レ」で、
コードは「シ、レ、ファ」

以下、上行の逆です。
7小節目「ラ、ファ、ソ、ミ、ファ、レ、ミ、ファ」
コードは「レ、ファ、ラ」
8小節目、左手「ドの音」、右手コード「ド、ミ、ソ」。

       ☆      ☆

以上の課題を、12キーで練習しましょう。
左右の手を逆に、
左手「コード」、右手「ハノン」もやりましょう。
弾けるようになった人は、
最近の課題「メトロノームの裏拍」を取り入れてもいいです。

この課題をしっかり12キーで練習すると、
コード進行の勉強が理解しやすくなります。
クラシック、ポップス、ジャズなど、
すべてのジャンルの曲の解釈が
以前より少しわかって来ますよ。
(これだけですべてがわかる訳ではありませんが)

あなたにとって損なことは何もありません。
必ず得することばかりです。
ぜひ、練習してみて下さい。

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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