2007年01月23日 11:00

ジャズ独習者への大切なヒント!

「ジャズピアノの上達法を知りたい!」

私がジャズを始めた頃は、良い教則本がありません。
ジャズ理論も、まだ知られていない時代です。
試行錯誤するしかありませんでした。

簡単な基本コードでポピュラーな曲を弾く。
ここまでは独習でも出来ます。
しかし、なかなか先に進めません。
次の段階へ行けないのです。

ジャズピアノが弾けるようになるには
何を、どうすればいいのか?
わからないことばかり。

例えば、アドリブ(即興演奏)。

基本コードしか知らない段階ですから、
カッコよくならない。(と思っていた)。
(現在の私が弾くと、カッコよくなります)。

       ☆

剣の達人が、道に落ちていた木の枝を持てば、
それは立派な名刀になります。
逆に、素人が天下の名刀を持っても、ただの棒。
達人には、かなわないのです。

つまり、生徒も私も同じ材料(コードトーン)です。
しかし、私が弾くとジャズの立派なアドリブに聞こえ、
生徒が弾くと、ただの「分散和音の練習曲」にしか聞こえない。

これは非常に大切な話です。
ジャズっぽく聞かせるには、材料ではなかった。
もっと別の要素、コツがあったのです。
一つではなく、いくつかの要素があります。
あなたも毎日、よーく考えてみて下さい。
(ヒントは、
このブログのあちらこちらに分散和音、
いやいや、分散して書いておきますね)

     ☆    ☆

高校当時の私は、
暗闇の中を手探りで進む状態が続きました。
(その頃、テル先生に出会っていれば?)

そして、少しずつですが進歩して行きます。

ピアノに熱中し、時間をわすれて弾いていました。
ある日、ふと気が付くと
暗くなっていて明かりをつけた覚えがあります。

    ☆   ☆   ☆

ただ好きだからやっている。
上手くなりたい一心で弾いている。
努力をしているなんていう感覚はまったくありません。

イチローは野球が大好きで、プロを目指して練習した。
子供の頃から人の何倍も練習していたのは楽しいから。

マラソンのキューちゃん(高橋尚子)は走ることが大好き。
毎日、何10キロも走り続けた。大きな大会を目指して。

本人たちは、努力しているなんて思っていないはず。

目的意識を持って練習を積み重ねるうちに、
上達のコツをつかんでいったのでしょうね。

時間をわすれて熱中出来ることがあると
心が充実しますね。

夢を実現するには、熱中出来ることをやる。
時間をわすれてしまうぐらいのことです。

あなたも自分の好きな分野で楽しんで下さい。
あなたと共に成長していけたら嬉しいですね。

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
Archives
カプースチン・ピアノ曲集