2006年12月21日 15:15

ライブドア社長がピアノを弾けるようになる計画(第1回)

 あるラジオ放送の始めに

「今から、ピアノを弾けない人たちを、
1時間以内に弾けるようにしてみせます」

 こう宣言して、その番組はスタートした。

本番の直前に紹介された3人。
 もちろん初対面だ。

1人目は、細面の美人。
譜面通りにピアノを弾けるけれど
即興演奏は出来ない。
過去にピアノをやっていた人も
このタイプに含む。(Aタイプ)
クラシックの人は、このタイプだ。

2人目の男性は、
ピアノ以外の楽器はやったことがあるけれど、
ピアノは弾けない。(Bタイプ)

3人目は、明るい性格の女の子。
楽器の経験は、まったくない。
当然、ピアノは弾けないし、
本人も弾けるとは思っていない。(Cタイプ)
このタイプの人がすぐに弾けるなら、
世の中の人は、全員が弾けることになる。

視聴者は、この3人のタイプのどれかに当てはまる。
(これ以外は、ジャズピアノ経験者がいるが
弾けて当たり前と思われてしまうので除外)

この3タイプは、番組担当者にお願いして
あらかじめ探しておいていただいた。
(と言っても、その辺にいる人を連れて来れば
3タイプのどれかに当てはまる)。

もし、この3人が弾けるようになるなら
日本全国の人たち全員が弾けることになる。

ぶっつけ本番で番組がスタートした。
スタジオ内には見学者もいて、
みんなで大笑いしながら番組は進んでいく。

「実は、実話なんです。この番組」
「今からちょうど30年前に私がやりました」
(事件の犯人のセリフみたいだ)

そして
番組は、無事に終った。
みなさん、結果はどうなったと思います。

後日談として、視聴者からのリクエストで
この番組は何回も再放送されたそうです。

だって、こんな企画、いままでに観たことも、
聴いたこともないでしょう?
ピアノ弾けない人たちを、番組時間内に
弾けるようにするんですよ。
初対面。練習して来た訳じゃない。

最近テレビで、ピアノを弾けない芸能人に
練習させて弾かせる番組がありました。
これは弾かされる人は、大変ですね。
忙しいタレント業の合間に練習するのですから。

その点、私の企画は何も練習する必要がないので
気楽です。(かえって不安かな?)
なんたって即興演奏なんですから、その場で弾く。
生徒役の人も、私も、一体どうなるのかわからない。
リハーサルなし、いきなり本番。
録画、録音している人たちも先の展開が読めない。
ジャズは、アドリブ(即興)が命。
予期せぬことも起こる。
だから、スリリングで、おもしろい。

もちろん私が教えるのですから、
誰が来ようが、100%弾けます。
(サルは無理かも?)
(友達にサルがいないのでわからない?)
生徒役は安心していて大丈夫。
もう40年も教えてきたのですからね。
相手が出来る範囲でやりますので。

この企画、その後、他のラジオ局でもやりました。
30年前に、こんなことをやった私ですが、
ふと思ったんです。

「今の時代なら、ネット上で出来るのでは」と。

そこで、さらに考えた。
「そうだ!」
ブログを書かせていただいているお礼に

「ライブドアの社長さんに、ピアノを弾かせてしまおう」

本人も、社員も、そして、あなたも、
「それは無理だよ」と言うでしょう。
「いや、私なら絶対に絶対に出来ます!」
(中国3000年の歴史。私は教育歴40年)
(急に自分が小さく見えてきて心がぐらつく)

ここから、いよいよ、本題に入ります。
私からの素晴らしい提案です。
「ああ!なんと大それた神の計画なのでしょう!」
(この筆者は、自己陶酔型ですので、
読者の方はくれぐれもご注意下さい)

次回の投稿(第2回)へ続く。お楽しみに!


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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴60年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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