2014年08月
2014年08月31日
「アヴェ・マリア」分析4
「アヴェ・マリア」(シューベルト)
分析の続きをしましょう。
前回までタイトルに番号を付けませんでしたが
今回は4回目なので「分析4」にしました。
(さらに続きますので)
今回は前回よりも前の小節で
説明しなかったことがあるので、
その説明をします。
この曲のコード進行は
以下のように始まります〜
と前回書きましたね。
(1〜5小節目まで)
|B♭ Gm6|B♭(ベースF) F7|Gm|
|Cm(ベースE♭) F7| B♭|
4小節目を見て下さい。
|Cm(ベースE♭) F7|
この「Cm」は(ベースE♭)となっていますが、
普通の「Cm」ではいけないのでしょうか?
つまりベースを「E♭」にしなくてもいいのか?
という問題ですね。
ジャズですといい加減なので
「どっちでもいいよね」となります。
でもクラシックはダメです。
ここは「ベースE♭」じゃないと…。
「なぜ?」
メロディー音を見ると分かります。
メロディー音が「C音」なので
ベース音との重複を避けるのですね。
クラシックは徹底的に
そのようにしますので
いろいろな曲も分析してみて下さい。
分析の続きをしましょう。
前回までタイトルに番号を付けませんでしたが
今回は4回目なので「分析4」にしました。
(さらに続きますので)
今回は前回よりも前の小節で
説明しなかったことがあるので、
その説明をします。
この曲のコード進行は
以下のように始まります〜
と前回書きましたね。
(1〜5小節目まで)
|B♭ Gm6|B♭(ベースF) F7|Gm|
|Cm(ベースE♭) F7| B♭|
4小節目を見て下さい。
|Cm(ベースE♭) F7|
この「Cm」は(ベースE♭)となっていますが、
普通の「Cm」ではいけないのでしょうか?
つまりベースを「E♭」にしなくてもいいのか?
という問題ですね。
ジャズですといい加減なので
「どっちでもいいよね」となります。
でもクラシックはダメです。
ここは「ベースE♭」じゃないと…。
「なぜ?」
メロディー音を見ると分かります。
メロディー音が「C音」なので
ベース音との重複を避けるのですね。
クラシックは徹底的に
そのようにしますので
いろいろな曲も分析してみて下さい。
2014年08月24日
「アヴェ・マリア」分析(続)
シューベルト「アヴェ・マリア」分析の続きです。
この曲のコード進行は以下のように始まります。
(1〜5小節目まで)
|B♭ Gm6|B♭(ベースF) F7|Gm|
|Cm(ベースE♭) F7| B♭|
6小節目から次のメロディーが始まり、
以下のコード進行です。
これがスゴイです。
|B♭(♯5) Gm(ベースB♭)|〜
何がスゴイのか、分からないでしょう?
説明しましょう。
普通ポップスやジャズで使う進行は、
以下のように使います。
|B♭ B♭(♯5)|B♭6 〜|
この「B♭(♯5)」ですが
実際は「Gm(ベースB♭)」
のように弾きます。
さて、「何がスゴイか?」というと、
普通の場合、フレーズの始まりは
コード「B♭」からスタートして
その次に(♯5)が来ます。
ポピュラーやジャズの理論書にも
そのように書いてあります。
ところがここではフレーズの最初から
(♯5)を持って来て
「キーB♭」から「キーGm」に
いきなり転調してしまうのです。
(メロディーを分析して下さい。
「E音」が出て来ますので…)
上手く説明が出来なくて、
「何がスゴイのか?」
伝わらないかもしれません。
前回と今回の話を少しでも頭に入れて、
前々回のミクちゃん達のコーラスを
じっくりと聞き直すだけでも、
以前より理解出来るかもしれません。
ポピュラーやジャズに出て来ない
コード進行やコードの使い方に
興味のある人は、ぜひ研究して下さいね。
とても勉強になりますよ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
☆以下、追加しました。
コーラス後半は8ビートになりますから、
小節は倍になります。
(1〜10小節目まで)
|B♭|Gm6|B♭(ベースF)|F7|
|Gm|Gm|(ここまで1〜6小節)
|Cm(ベースE♭)|F7|B♭|B♭|
(ここまで7〜10小節です)
この後が今回学んだコード進行です。
|B♭(♯5)|Gm(ベースB♭)|〜
ミクちゃん達のコーラス、
後半の8ビートの方が
小節が分かりやすいと思います。
後半(8ビート)の歌が始まってから
11〜12小節目をしっかり聴いて下さい。
とてもいい感じでしょう?
(続く)
この曲のコード進行は以下のように始まります。
(1〜5小節目まで)
|B♭ Gm6|B♭(ベースF) F7|Gm|
|Cm(ベースE♭) F7| B♭|
6小節目から次のメロディーが始まり、
以下のコード進行です。
これがスゴイです。
|B♭(♯5) Gm(ベースB♭)|〜
何がスゴイのか、分からないでしょう?
説明しましょう。
普通ポップスやジャズで使う進行は、
以下のように使います。
|B♭ B♭(♯5)|B♭6 〜|
この「B♭(♯5)」ですが
実際は「Gm(ベースB♭)」
のように弾きます。
さて、「何がスゴイか?」というと、
普通の場合、フレーズの始まりは
コード「B♭」からスタートして
その次に(♯5)が来ます。
ポピュラーやジャズの理論書にも
そのように書いてあります。
ところがここではフレーズの最初から
(♯5)を持って来て
「キーB♭」から「キーGm」に
いきなり転調してしまうのです。
(メロディーを分析して下さい。
「E音」が出て来ますので…)
上手く説明が出来なくて、
「何がスゴイのか?」
伝わらないかもしれません。
前回と今回の話を少しでも頭に入れて、
前々回のミクちゃん達のコーラスを
じっくりと聞き直すだけでも、
以前より理解出来るかもしれません。
ポピュラーやジャズに出て来ない
コード進行やコードの使い方に
興味のある人は、ぜひ研究して下さいね。
とても勉強になりますよ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
☆以下、追加しました。
コーラス後半は8ビートになりますから、
小節は倍になります。
(1〜10小節目まで)
|B♭|Gm6|B♭(ベースF)|F7|
|Gm|Gm|(ここまで1〜6小節)
|Cm(ベースE♭)|F7|B♭|B♭|
(ここまで7〜10小節です)
この後が今回学んだコード進行です。
|B♭(♯5)|Gm(ベースB♭)|〜
ミクちゃん達のコーラス、
後半の8ビートの方が
小節が分かりやすいと思います。
後半(8ビート)の歌が始まってから
11〜12小節目をしっかり聴いて下さい。
とてもいい感じでしょう?
(続く)
2014年08月17日
「アヴェ・マリア」分析復習
前回の記事を読んだかな?
シューベルト「アヴェ・マリア」
のコード進行の話だったよね。
最初の3小節、
(原曲を倍にして書くと)
|ア〜〜ヴェマ|
|リ〜〜イ|ア〜〜〜|
メロディー音は、
|♭シ〜〜ラ、♭シ|
|レ〜〜ド|♭シ〜〜〜|
このメロディーを
以下のコード進行で弾いて、
その違いを確認してほしい。
(その1)
|B♭|F7|B♭|
(その2)
|B♭|B♭(ベースF) F7|B♭|
(その3)
|B♭|B♭(ベースF) F7|Gm|
(3小節目は偽終止だね)
そして、そして〜
(その4)
|B♭ Gm6|B♭(ベースF) F7|Gm|
これ(その4)が原曲。
シューベルトが付けたコード進行だ。
(その1〜3)でも合うけれど、
(その4)2つ目のコード 「Gm6」 が
ものすごく効果的というか、
何とも言えない快感だよね!
1小節目、「ア〜〜」と歌っている途中で
このコードに変わるとき、何とも言えないよね。
本当に「しびれちゃう!」んだよね。
何百年も残る名曲というのは
メロディーもコード進行も
素晴らしいんだよなあ。
☆
この曲、
勉強になるところがまだあるので、
次回に続く予定だ。
前回のコーラスをよく聴いて
その後も予習しておいてね。
シューベルト「アヴェ・マリア」
のコード進行の話だったよね。
最初の3小節、
(原曲を倍にして書くと)
|ア〜〜ヴェマ|
|リ〜〜イ|ア〜〜〜|
メロディー音は、
|♭シ〜〜ラ、♭シ|
|レ〜〜ド|♭シ〜〜〜|
このメロディーを
以下のコード進行で弾いて、
その違いを確認してほしい。
(その1)
|B♭|F7|B♭|
(その2)
|B♭|B♭(ベースF) F7|B♭|
(その3)
|B♭|B♭(ベースF) F7|Gm|
(3小節目は偽終止だね)
そして、そして〜
(その4)
|B♭ Gm6|B♭(ベースF) F7|Gm|
これ(その4)が原曲。
シューベルトが付けたコード進行だ。
(その1〜3)でも合うけれど、
(その4)2つ目のコード 「Gm6」 が
ものすごく効果的というか、
何とも言えない快感だよね!
1小節目、「ア〜〜」と歌っている途中で
このコードに変わるとき、何とも言えないよね。
本当に「しびれちゃう!」んだよね。
何百年も残る名曲というのは
メロディーもコード進行も
素晴らしいんだよなあ。
☆
この曲、
勉強になるところがまだあるので、
次回に続く予定だ。
前回のコーラスをよく聴いて
その後も予習しておいてね。
2014年08月15日
「アヴェ・マリア」進行
シューベルトの「アヴェ・マリア」
を知っているよね?
この曲のコード進行を聞くと
私は関心してしまうんだ。
特に最初のメロディーの進行。
「ア〜ヴェマリーイア〜」
普通なら
|B♭|F7|B♭|という基本コード。
(注、小節を原曲の倍で書いている)
クラシックでは
以下のようにすることも多い。
|B♭|B♭(ベースF) F7|B♭|
さらに偽終止にして、
|B♭|B♭(ベースF) F7|Gm|
ここまでは、よくある進行だよね。
ところがシューベルトは
以下のようなコード進行にしている。
|B♭ Gm6|B♭(ベースF) F7|Gm|
2つ目のコードに注目。
「Gm7」ではなくて「Gm6」なんだ。
つまり
「キーB♭」にはない「E音」が出てくる。
このコードは
「Em7(♭5)」で「ベースG」では?
と思う。
「F7」に行くための
「C7」の「3,5,♭7,9」では?
とにかく、このコード進行を聴くたびに、
私はしびれてしまう?んだよね。
何とも言えない快感というか?
あなたは何も感じないかな?
を知っているよね?
この曲のコード進行を聞くと
私は関心してしまうんだ。
特に最初のメロディーの進行。
「ア〜ヴェマリーイア〜」
普通なら
|B♭|F7|B♭|という基本コード。
(注、小節を原曲の倍で書いている)
クラシックでは
以下のようにすることも多い。
|B♭|B♭(ベースF) F7|B♭|
さらに偽終止にして、
|B♭|B♭(ベースF) F7|Gm|
ここまでは、よくある進行だよね。
ところがシューベルトは
以下のようなコード進行にしている。
|B♭ Gm6|B♭(ベースF) F7|Gm|
2つ目のコードに注目。
「Gm7」ではなくて「Gm6」なんだ。
つまり
「キーB♭」にはない「E音」が出てくる。
このコードは
「Em7(♭5)」で「ベースG」では?
と思う。
「F7」に行くための
「C7」の「3,5,♭7,9」では?
とにかく、このコード進行を聴くたびに、
私はしびれてしまう?んだよね。
何とも言えない快感というか?
あなたは何も感じないかな?