3拍フレーズ

2015年09月27日

ジャズピアノ独習法(20)

ビージー・アデール研究(18)

今回は、
アデールさんの楽譜を持っていない人でも
わかる話なので全員じっくり読んでほしい。

前々回「独習法(18)」で3拍フレーズを学んだ。

今回は、その3拍フレーズが
テーマのメロディーに
最初から含まれている曲を学び、練習しよう。

「It Don't Mean a Thing」の
形式「A」の5〜8小節目を調べよう。

アデールさんの楽譜を持っている人は
55ページ、1番下の段、1〜4小節目を
見て欲しい。

ここは<エンディング>だけれど、
「タタンタター」という3拍フレーズが
4回繰り返されている。

他の曲集でも、この曲を調べてみよう。
原曲の楽譜を。

「スウィングしなけりゃ意味がない」の
形式「A1」(「A2」「A3」も同じ)
5〜8小節目を調べてほしい。
1拍休んでから3拍フレーズが4回あるはず。

歌では、
歌詞が「ドゥワードゥワー」というところ。

          ☆

3拍フレーズは「1、2、3、4」を感じて
次のように練習しよう。(前に説明したね)

|1、(2、3、4)|(1、2、3)(4|
|1、2)(3、4|1)〜〜〜|

ウン=4分休符
ダ=8分音符
ダー=4分音符

|ウン、(ダダーダダー)|
|(ダダーダダー)(ダダ|
|ーダダー)(ダダーダ|ダー 〜|

4拍を感じながら3拍フレーズを練習するんだ。

☆アデールさんは、4回目を変えているね。

「なぜ?」

それは有名な<ことわざ>に従ったのだ。
「仏の顔も3度まで!?」だから…。

4回目は、頭の1拍目で終るのではなく、
ジャズっぽく半拍前で終らせたかった。

このあとは、あなた自身で、
アデールさんの曲集49〜55ページを
じっくり研究してみよう。


terusannoyume at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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