楽曲分析

2017年07月20日

効果的な曲の覚え方(10)

曲を覚えられない理由として、
「記憶力」は関係ないと説明した。

別の理由で「私は頭が悪くて…」
というのもよくあるけれど、
日常生活が出来るなら関係ない。

とにかく何回も説明したように
丸暗記は時間のムダ。

クラシックのソナタなど長い曲を
丸暗記するのは大変だと思う。

理論を勉強して分析した方が、
効率よく曲を覚えられる。

しかし「勉強はしたくない」
という人は仕方ない。

今までどおり丸暗記でいくことになる。

クラシックの場合は、
ほとんどの人が丸暗記なので、
それでも通用してしまう(ように思える)。

その結果、応用力、即興、作曲などが
苦手になる場合がほとんど。

ということは、
ジャズはそれではダメだよね。

だってね、丸暗記じゃ
アドリブ(即興演奏)ではないから。

ジャズの曲を伴奏付きの楽譜で
そのまま弾いても
それは本当のジャズじゃないでしょう。

本当の即興演奏じゃないということだね。

「それでもいい」という人は、
もちろん「それでいい」のだけれど、
「ちゃんとしたジャズをやりたい」
という人は、
地道にジャズ理論を学んでいこう。


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2017年07月19日

効果的な曲の覚え方(9)

前回の最後で「コード進行は
デタラメに並んでいるのではなく、
法則に基いて連結されている」
という説明をした。

もう少し具体的に説明すると
以下のような場合、
5つのコードを丸暗記するのではなく、
「トニックに向かって4度進行している」
と理解する。

|Em7 A7|Dm7 G7|C|

そうすると「Em7」以下は、
(覚えなくても)
自動的に出て来ることになる。

大きくグループ化して理解する。


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2017年07月17日

効果的な曲の覚え方(7)

今回は
「コード」(縦の積み重ね)の続き。

前回はクラシックの場合だったので
今回はジャズの場合。

ジャズのコードは
コードトーンとテンションを
組み合わせて出来ている。

まず基本コードを覚えることは
大前提。

<左手コード>
コードトーンとテンションを
組み合わせて片手で押さえられる
コード。

例えば「G7」
「ファ、ラ、シ、ミ」
(♭7、9、3、13)

同じコードネームでもいくつもある。

<両手で弾くコード>は
大きく分けると2種類ある。

<ルートを入れた両手コード>
と、
<ルートを省略したコード>
の2種類だ。

丸暗記で弾いている人は、
曲の途中どこかで必ず間違える。

しっかり覚えるには、
どこにコードトーンが来ているか?
どれがテンションなのか?
を意識すること。

もちろん具体的に
コードトーンなら何度の音なのか、
テンションなら「9」「♭9」「♯9」
または
その他のテンションか?
しっかり分析して覚えること。

いつも言っているように丸暗記では
曲をなかなか覚えられないし、
他の曲にも応用出来ないからだ。


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2017年07月16日

効果的な曲の覚え方(6)

曲を効果的に覚えるには、
曲のすべての要素を分析すること。

形式、旋律、和音、進行など。

今回は「和音」つまり「コード」。

縦の積み重ね。

クラシックの場合は
基本形だけでなく
転回形を上手く使っている。

ベース音に
何度の音(1、3、5、7)
が来ているか注意すること。

メロディーも見て、
両者の関係を頭に入れる。

メロディー音と重複しないように
転回形を使う場合が多いからだ。

       ☆

ジャズの場合は、
コードトーンとテンションを
理解すること。


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2017年07月15日

効果的な曲の覚え方(5)

曲を効果的に覚えるには、
その曲の隅々まで理解すること。

自分が作った曲のように
なぜこうなっているのか、
分析して理論的に理解する。

このような話をすると、
頭ばかり使っていては
良い音楽は出来ない
と言う人がいて驚いてしまった。

このようなやり方を
体験したことがない(出来ない)から
想像で言ったのだろうけれど、
良い音楽演奏するために分析する
ということが理解出来ないらしい。

演奏中にも頭だけを使うように
思っているらしいけれど、
演奏中はそんな細かいことまで
考えていない。

あくまでも効率よく曲を理解するため、
そして
覚えるために必要なことなんだよね。


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2017年07月14日

効果的な曲の覚え方(4)

ジャズのアドリブ・フレーズを
分析する時に気を付けること。

      ☆

コピー譜に書いてあるコードを
信じないこと。

同じ曲でも演奏者によって
コード進行が違うのでよく調べること。

テーマとアドリブ・コーラスでは
コード進行を変えている場合もある。

1コーラス目とその後のコーラスでは、
コード進行を一部分変えることがある。

分析している小節のフレーズが
次の小節(別コード)に
はみ出すことがある。

逆に、前の小節から(弱起のように)
次の小節のフレーズを始めている
例もある。

以上のように、
分析は出来ると思っている人でも、
実際にやってもらうと、
かなり勘違いしていることが多いです。

指摘されると「あ、なるほどね」と
なるのですが、自分では気が付きません。

何十回も注意されると、
少しずつ分かってきます。

何事も経験ですね。

とにかく分析は難しいですが、
何をやっているのか分からないと
応用して使うことが出来ませんから
丸暗記ではダメなのですね。

意味、内容を理解すると、
覚えるのが楽になります。


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2017年07月13日

効果的な曲の覚え方(3)

メロディーは全体の流れを覚えたら、
一音一音分析します。

クラシックの場合は
和声音と非和声音を分類して、
メロディーの大きな流れ、
旋律の骨組というか、
中心になっている音を
理解するといいですね。

ジャズの場合は、
アドリブ・フレーズを分析して
なぜこうなるのか?を理解しないと
応用して使うことが出来ませんから
丸暗記ではダメなのです。

そして分析は難しいです。

なぜかというと、
コピー譜に書いてあるコードが
違っている場合があります。

これを見抜く力が必要です。

さらに、もっと難しいのは〜

(続く)


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2017年07月10日

効果的な曲の覚え方(2)

曲を効率よく覚えるには、
曲のすべてを理解することです。

<曲のすべて>とは、
曲を構成する要素です。

曲全体の構成
<形式>

<メロディー>

<コード>(縦と横)
コードの積み重ね方。
これは「縦」ですね。

コードの「横」の流れが
コード進行です。

<リズム>

これらを理論的に
しっかり理解することです。

     ☆

最初に<形式>です。
ジャズでしたらよくある形式は〜

A+A+B+A
A+B+A+C

「枯葉」は少し例外で、
A+A+B+C形式ですね。

クラシックなら「ソナタ形式」とは?

まず
「曲の全体から理解していくこと」
が大切ですね。


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2016年06月04日

分析が大切なんだね

前回は
分析に関係した話をしましたが、
今回も続きです。

作曲家がどのように
曲を組み立てているのか、
理解することはとても大切です。

それが分かった上で
心豊かに演奏することが理想ですね。

何も知らないより知っていた方がいい。

ところがクラシック・ピアノの先生方は
分析がとても苦手です。

「分析は大切だけれど苦手だ」
と認めればいいのですが、
認めたくないからなのか、
「分析なんか必要ない」
という先生もいるようです。

でも、それではいけない、
と気が付いている先生たちは
研究会を作って参加したり、
分析の講座を受けに行っているようです。

ピアノ講師が多くいる音楽教室などでも、
先生たちのために教材研究や分析講座など、
定期的、または不定期にやっていますよね。

やはり<分析が必要だ>ということを一部の
熱心な先生たちは分かっているからですね。

私の生徒にはクラシック・ピアノの先生が多く、
そんな話をよく聞いているのです。

私も、
講師としていろいろな教室や研究会に
呼ばれた事があるので状況がよく分かります。

個人でピアノ教室を開いている先生や、
音楽教室に所属していても講座がない先生は
個人的にアナリーゼ(分析)の本を手に入れて
勉強しましょう。

生徒を指導するには、
いろいろな方面から曲を理解しておいた方がいい。

生徒に分析的なことを教えなくても、
指導者として自分だけは分かっていた方がいい。

もちろん分析が必要な生徒、
理解出来る生徒には、
そのレベルに応じて少しずつ教えてもいい。

臨機応変な対応が出来るように、
指導者は分析を学んでおきましょう。

それが自分自身の音楽的向上につながります。


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2013年08月30日

ポップスのコード進行

今日はレッスンの合い間に
AKB48の曲を分析していた。

分析するとわかるけれど、
よくあるコード進行が数種類あって
その組合せで曲が出来ていること。

しかしメロディーと歌詞が違うので
別の曲に聞こえる。

メロディーも中心になる音が
似ている場合もある。
(これは一般的に他の曲でも)

だから歌の場合は、
歌詞の内容がが重要になってくる。

あなたも好きなアーティストの作品を
分析するといろいろなことがわかって
勉強になるよ。


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2011年09月30日

「神様のカルテ」楽曲分析(2)

「神様のカルテ」(作曲・辻井伸行)を分析研究しよう。

楽譜は、
CDマッチング自作集の第1曲目(6〜12ページ)。

ピアノソロ 辻井伸行「神様のカルテ ~辻井伸行自作集~」





今回は、<イントロ(前奏)>について考えてみたい。

普通、セッションなどで<イントロ>を弾く場合、
4小節、または8小節だ。

ところが、この曲集の楽譜(6ページ)を見ると
何と!9小節+2拍になっている。

これは、作曲者自身がこのように作った訳ではない。

本人は8小節の感覚で弾いていると思う。

なぜか?その根拠、理由を説明しよう。

テーマ「A1」と、
<イントロ>のコード進行を比べてほしい。

特に「A1」の8小節目(7ページ上段4小節目)。

この小節のコード「Bm7onE E7」を
<イントロ>8小節目で弾いている。

つまり「A1」8小節のコード進行を基にして
<イントロ>を作った。(少し簡略化してあるが)

だから<イントロ>のコード進行は、8小節。

そして、8小節目を自由に
<フリー・テンポ>でゆったりと弾いた。

その結果を
<イン・テンポ>で記譜すると、この楽譜になった。

ということで、この<イントロ>を
あなたが弾く時は、8小節のつもりで弾こう。

<イントロ>8小節目は、一定のテンポがなくなり、
自由な感じで弾くこと。

「A1」から<イン・テンポ>だ。

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2011年09月21日

「神様のカルテ」楽曲分析(1)

「神様のカルテ」(作曲・辻井伸行)を分析研究しよう。

楽譜は、
CDマッチング自作集の第1曲目(6〜12ページ)。

前ページの解説を読んでみよう。
この曲は、即興演奏で作られたことがわかるね。

楽曲分析は
「形式」を理解することから始まるんだ。

ジャズでもクラシックでも
曲を弾く前に「形式」を理解することが大切。

それでは始めよう。

ピアノソロ 辻井伸行「神様のカルテ ~辻井伸行自作集~」





第1小節目の上に
<イントロ>または<前奏>と書き込む。

<イントロ>

次に、テーマのメロディーは3段目、最後の小節、
8分音符3つの音から始まる。(弱起)

この楽譜は、
(A)から(N)までリハーサル記号が書かれているけれど
それらに(カッコ)を付けて、その上に形式を書き込んでいく。

4段目にある(A)を(カッコ)で囲み、その上に「A1」と書く。

私はパソコンの都合で「←これ→」だけれど、
あなたは「四角(□)」で囲ってほしい。
(この楽譜、「A」から「N」のように)

さらに、
この小節のどこかに<1コーラス目>と書き込む。

それでは以下を参考にして、形式を書き込んでいこう。

<1コーラス目>

(A)=「A1」
(B)=「A2」
(C)=「B」
(D)=「A3」
(E)=「A4」

これで8ページの最後まで来たね。

9ページからは、<2コーラス目>になる。

<2コーラス目>

(F)=「A1」
(G)=「A2」
(H)=「B」
(I)=「A3」

10ページ、
下から2段目、3小節目から<3コーラス目>だね。

<3コーラス目>

(J)=「A1」
(K)=「A2」
(L)=「B」
(M)=「A3」
(N)=「A4」

以上で「形式」の書き込みは終了。
次回から詳しく分析研究していこう。

         ☆

以下は、CDです。
1曲目「神様のカルテ」で楽譜の演奏が聴けます。

神様のカルテ 〜辻井伸行 自作集





terusannoyume at 02:08|PermalinkComments(1)TrackBack(0)
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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カプースチン・ピアノ曲集