ブルクミュラー25の練習曲

2015年01月21日

ブルクミュラー分析(5)

「ブルクミュラー25の練習曲」から
「バラード」(Ballade)分析の続き、
今回は第5回目です。

今回もジャズと作曲の勉強になりますよ。

第1〜4回目を読んでいない人は、
第1回目から読んで下さいね。

今回は「B」(31〜46)の内の後半です。

前回は(31〜38)までのメロディーを
分析しましたので、今回はその後の8小節
(39〜46)のメロディーを分析します。

この8小節のコード進行は、
すでにあなたの楽譜に書き込んでいますね。

|C(E)|A|Dm|Dm(F)|
|C(G)|G7|C|〜|
(2小節目「A」は四和音なら「A7」で、
3〜4小節目「Dm」は「Dm7」ですね)

コード・ネーム後の(カッコ)内はベース音、
「〜」は前小節と同じコードでしたね。

さて、
今回(後半39〜46)のメロディーには、
まるでジャズのテンションのように聞こえる
小節が4小節もあります。

ここで前回の復習から入りますが、
38小節目のクライマックス音「A音(ラ)」は
「G7」の「9」のように聞こえますよね。

この音は、正しくはテンション音ではなく、
コードトーンに解決する非和声音、
つまりジャズで説明すると
上からのアプローチ・ノートです。

このような見方をしますと、
以下の小節の最初の音も非和声音ですが
一瞬テンションのように聞こえます。

40小節「A7」F音(ファ)=♭13
41小節「Dm7」G音(ソ)=11
42小節「Dm7」E音(ミ)=9
44小節「G7」E音(ミ)=13

ここで「B」の全体(31〜46小節)を
見て下さい。

前半8小節(31〜38)の7小節目まで
メロディーは装飾のないコードトーンのみですね。
(31〜37まで)

そこに(38)クライマックス音「A音(ラ)」
が出て来て、それが一瞬「9」のように聞こえ、
その後(39〜46)テンションに聞こえる音が
4ヵ所も出て来るのです。

つまり前半は(和声音のみで)単純化しておき、
後半を複雑化するのは「お話作り」でも同じ展開法。

         ☆

さて、今回の最後に宿題です。

41〜42は「Dm」で同じコードネームですが、
41は「レ、ファ、ラ」
42は「ファ、ラ、レ」です。

なぜ変えたのでしょう?

「どちらか同じ押さえ方を続けてもいい?」

いえいえ、このように変えた理由が
ちゃんと2つあります。

「その2つの理由は…?」

(つづく)


terusannoyume at 11:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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