ブルクミュラー25の不思議

2015年01月15日

ブルクミュラー25の不思議

以前この本を紹介したと思うけれど、
最近ブルグミュラーを分析していたので
この本もしっかり読んでみたら、
大変面白かったので再び紹介しておこう。

音楽の分析ではないけれど、
ブルグミュラーに関係することを
とてもよく調べていて
いろいろな面で勉強になった。

子供の頃にブルグミュラーを弾いた人は
きっと楽しんで読める本だと思うので、
ぜひ読んでみてね。

なお、この本を読めば分かるけれど、
「ブルグ〜」でも「ブルク〜でも」、
つまり「グ」でも「ク」でもいいんだね。

ブルクミュラー 25の不思議
なぜこんなにも愛されるのか
単行本 – 2013/12/19
飯田 有抄 (著)
前島 美保 (著)





ブルクミュラー 25の不思議: なぜこんなにも愛されるのか

Amazonより

『ブルクミュラー 25の練習曲』は
誰もが知っている超人気ピアノ曲集だ。

「アラベスク」や
「貴婦人の乗馬」などは
小学校の音楽室のピアノで女子が弾く
定番レパートリーで、
多くの人が必ずどこかで耳にしている。

『バイエル』に続く教則本として
ピアノ学習者なら誰しも弾く曲集であるが、
その作曲者については、
これまでほとんど知られず、
関心ももたれてこなかった。

しかし、多くの日本人の思い出の中に
「ブルクミュラー」はしっかりと存在する。

その不思議を考えるのが本書である。

この知られざる作曲家の人物や活動、
作品を紹介し、
なぜ日本の多くの出版社が
ブルクミュラーの楽譜を出版し、
なぜその多くの曲名が
それぞれ違っているのか、
日本にどのように伝わり広まったか、
どのように教えられ演奏されてきたか、
なぜ
『25の練習曲』から紙芝居や
ダンスが生まれたのか、
そして、
なぜ私たちはこれほどまでに
ブルクミュラーが好きなのか、
を探っていく。

ブルクミュラーの不思議を探ることは、
私たちの音楽体験を考えることなのだ。

       ☆

とにかくこの本を1冊読めば、
ブルクミュラー博士になれるぐらい
いろいろな豆知識が増えるよ。

他にはない本なので、
ブルクミュラー・ファンは
ぜひ読んでみよう。


terusannoyume at 23:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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