ビージー・アデール研究

2015年07月26日

ジャズピアノ独習法(8)

ビージー・アデール研究(6)

ビージー・アデールの
「You' Be So Nice to Come Home to」が
YouTube にありましたので、
コピー譜(アレンジ譜)を見ながら
何回か聴いて、それから分析をして、
自分の音楽に取り入れて下さい。





「You' Be So Nice to Come Home to」
Beegie Aair
<My piano Journey>より

いつものように最初はコピー譜に
「形式」を書き込みます。

今回は<アドリブ・コーラス>が
<2コーラス>ありますので、
良いフレーズの作り方を学んで下さい。

<イントロ>(8)

<テーマ>
「A1」(8)
「B」(8)
「A2」(8)
「C」(8)

<アドリブ・コーラス1>
「A1」(8)
「B」(8)
「A2」(8)
「C」(8)

<アドリブ・コーラス2>
「A1」(8)
「B」(8)
「A2」(8)
「C」(8)

<テーマ>
「A1」(8)
「B」(8)
「A2」(8)
「C」(6)

<エンディング>(9)

この演奏のコピー譜(アレンジ譜)は、
以下の楽譜P56〜63にあります。





ピアノソロ ビージー・アデール Selection for Piano

<ジャズ・ピアノ学習のヒント>

☆イントロ
この曲でよくやるイントロ4小節に
後半さらに別の4小節が付け加えられていますね。

☆転調の研究
「A1」8小節の中で転調しています。
何のキーから何のキーへ転調しているでしょう?
「A2」も同じですね。

☆アドリブ・フレーズ
アデールさんのフレーズは分かりやすくて、
キレイで、とても良いお手本です。
他の曲にも応用出来るので、
研究&練習して下さい。

☆コード進行
ドミナントの代理コード、知っていますね。
アドリブ・コーラス(1)と(2)の「B」
3小節目で使われていますね。
それからアドリブ・コーラス(2)「A1」の
4小節目、ここは元のコードは何でしょう?
わかりますよね。
その他、どこで代理が使われているか?
調べてみましょう。

☆その他
テーマ(メロディー)のフェイク、
ジャズ・コードの押さえ方、
コード進行など、いろいろな角度から
分析すると、勉強になるところが
まだまだ沢山ありますよ。

出来るだけ沢山発見して、
自分の音楽に取り入れましょう。


terusannoyume at 05:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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