ジャズ理論コード進行分析

2019年03月01日

強力なジャズ学習教材(2)

前回紹介した一生使える教材の説明を続けよう。

このシリーズ第1〜3巻を持っていれば、
ジャズの勉強時間がかなり短縮されるかも?

その理由は、
ある曲をこれから練習する場合、
「この曲の正しいコード進行は?」
という疑問が、
この本を調べればすぐに解決してしまう。

次の段階は、
各コードのスケールがわからないと、
アドリブも出来ないし、
左手コード、両手コードなどで使用する
テンションもわからないので、
作業が続かなくなる。
ところがこの本を見れば、各コードの下に
使用スケール名が書いてあるので瞬時にわかる。

さらに次の段階は、
曲を覚える時に丸暗記では
数曲覚えるのも大変だし、覚えてもすぐ忘れる。
それは理論的に理解して覚えていないからだ。
「このコードの機能は何?」
「どのコードに解決している」
「今、何のキーに転調した?」
「転調はどこから?」
「どこで元のキーに戻った?」
「このコードは代理?元のコードは?」
普段から疑問に思っている多数のことが、
理論的分析記号を見れば瞬時にわかってしまう。

ここまででも学習時間がかなり短縮される。
これを独りでやろうと思ったら何年も、
いやいや何十年掛かるのか?

「この教材、誰にも教えたくない!」
「こっそり手に入れて、
自分だけ上手くなっちゃおう!」
と思う人がいても不思議ではないかも?

        ☆

以下の説明も書き加えたので、
前回読んだ人も、再度読んで下さい。
内容がさらにわかると思います。

<各巻に共通の特長>

☆スタンダード曲を演奏する時、
市販されている作曲者が付けたコードではなく、
アドリブがしやすい、覚えやすいコード進行に
変更している。(理論的につながっている)
一般的によく使われるコード進行が書いてある。

☆コード進行の理論的分析記号あり。
ジャズ理論書に出て来る矢印やカギカッコ。
ドミナント代理コードからは点線の矢印。

☆コード・ネームだけでなく、コード進行を
分析する時に必要な度数の記号あり。

☆各コードネームの下に使用スケール名あり。
しかも国内の理論書にはないスケールもあり。

☆スタンダード曲だけでなく、ジャズメンの
オリジナル曲も多数あり。

☆圧倒的な情報量。
第1〜3巻まで合計1、200ページ以上!
(1巻408+2巻470+3巻469ページ)

☆第3巻のみ(全曲のリハモ編)別冊まであり!
この第3巻の別冊(リハモ編)も加えると
なんと1,800ページ以上!
(第3巻の別冊469ページ)
注意、ただし宣伝ページも多い。
これについては後半で書いたので読んでね。

今回は第2巻を紹介しよう。

The Jazz Standards Progressions Book Vol. II:
Chord Changes with Full Harmonic Analysis,
Chord-Scales and Arrows & Bracket Analysis
(英語) ペーパーバック – 2018/12/15
mDecks Music (著)
470ページ





以下は欠点ではないけれど、
「ちょっとなあ〜」と思うところ。

☆すべての曲のメロディーはないので、
「ザ・リアルブック」その他の曲集を
持っていれば問題ないけれど、
持っていない人はジャズ曲集も必要だ。

☆もっと良い進行がある場合もあるので、
100%信じない方がいい。
と言っても
それを自分で判断出来る人なら問題ない。
しかし、それが判断出来ない人でも、
かなりの部分は役立つので不足部分の
理解は将来の課題にすればよいと思う。
まず最低限のコード進行が決まらなければ
その後のコードの押さえ方、アドリブなど
勉強&練習が何も始まらないのだから…。

☆作詞、作曲者の名前が書いてないので、
題名を知らない曲は誰の作品かわからない。
特にジャズメンのオリジナル曲。

☆途中に宣伝ページがかなりある。
第1〜3巻までのページ数は多数あるが、
途中にアプリの宣伝ページもかなりある。
これには<正当な理由?>があって、
見開きで2ページ目に続く曲は、
ページをめくらなくていいように
必ず左ページから始まる仕上げになっている。
そうすると前ページの曲が
1ページで収まる曲の場合は左側になり、
右ページが空白ページになる。
ここに毎回同じアプリの宣伝が入る。
これがかなり何ページも出て来る。
見開き2ページでページをめくらなくて
便利だけれど、宣伝ページがこんなにあって
「う〜ん、仕方ないのかなあ〜」と…?

The Jazz Standards Progressions Book Vol. II: Chord Changes with Full Harmonic Analysis, Chord-Scales and Arrows & Bracket Analysis

<内容紹介>〜アマゾンより〜

(Fake Book).
Perfect Binding Edition
This unprecedented, revolutionary collection of jazz standards progressions includes all harmonic progressions with full harmonic analysis, chords, chord-scales and arrows & brackets analysis.
Every Jazz Standard analysis was hand-made by well-versed jazz musicians. Every function, chord-scale, modulation, pivot-chords were carefully chosen to create the best possible harmonic interpretation of the progression.
All double-page songs are presented side-by-side, so no flipping through pages is necessary.
Available for Concert, Bb & Eb Instruments.
Volume II has 358 songs including
Ask Me Now * Beyond the Sea * Cantaloupe Island * Caravan * Chameleon * Five Brothers * Georgia On My Mind * I Hear a Rhapsody * I Remember You * In Walked Bud * Manteca * Mercy Mercy Mercy * Moon River * Now’s the Time * Tenor Madness * Yardbird Suite and hundreds more!

☆第1巻
The Jazz Standards Progressions Book Vol. I: Chord Changes w/full Harmonic Analysis, Chord-Scales and Arrows & Brackets

☆第3巻
The Jazz Standards Progressions Book Vol. III: Chord Changes with Full Harmonic Analysis, Chord-Scales and Arrows & Bracket Analysis


terusannoyume at 06:00|PermalinkComments(0)

2013年01月18日

ジャズ理論を使った実例

最近は
カプースチン分析が続いています。

カプースチンを学ぶことは
ジャズ理論を学ぶことと同じです。

作品が
ジャズ理論で作られているから…。

ジャズ理論を使って
芸術に高めた作品
と言ってもいいでしょう。

しかし、カプースチン作品は
テクニックがないと弾けませんね。

私も、まったく弾けません。

でも、分析すると、
左手や両手のコードの積み重ね方、、
変化に富んだコード進行の作り方、
カッコいいアドリブ・フレーズの作り方、
その他、
ジャズ・ピアノ上達のための
活きた実用例がいろいろと学べます。

「難しくて弾けないから…」という理由で
カプースチンを諦めている人がいますが、
私のようにまったく弾けなくてもいいのです。

分析して自分の音楽に取り入れる。

そのような利用方法もあるのです。

でも、分析もかなり難しいですよね。

それで分析のヒントを書いています。

無料のものは、有難くも何ともないし、
読み飛ばしても何も損しませんよね。

でも、目の前に宝物があるのに
勿体ないような気がしますけれど…。

そのことに気が付いた人、
ごくごく一部の人でもいいですので、
ブログを読んで挑戦してみて下さい。

役に立つことばかり、
得することばかりで、
損することは何もないと思いますよ。

ぜひ、一緒に学んでいきましょう。

terusannoyume at 23:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年01月14日

コード進行を覚えるコツ

ジャズでも、クラッシックでも
曲を分析する時、または
効率よくコード進行を覚えるには、
どうすればいいのか?

前回学んだカプースチンの曲を
例にして説明しましょう。

「The End of the Rainbow」Op.112
「ジ・エンド・オブ・ザ・レインボー」

楽譜は
「ピアノアルバム 1」(プリズム版)
85ページ、
下から2段目の1小節目(37)から、
86ページ上段2小節目(44)まで。
小節番号でいうと、
(37)から(44)までの8小節です。
以前のレッスンで書き込んだ<形式>の
「C1」37〜44(8)になります。

前回この8小節のコード進行を学びました。

|Dm7 G7(4)|CM7 Em7 A7|
|Dm7 G7(4)|Em7 Am7|
|E♭m7 A♭7|C7(Bass D♭)D♭|
|F♯7(4)F♯7|BM7|

この曲の(他の曲でも)
コード進行を覚える時、
コードネームと共に(別に)、
<度数>で覚えるといいですよ。

上記の場合は以下のようになりますね。

|僑蹌掘´坑掘複粥法鱈毅唯掘´沓蹌掘´今掘
|僑蹌掘´坑掘複粥法鱈沓蹌掘´今蹌掘
|窟m7 頃7|撮掘Bass 侠)侠|
|権遙掘複粥豊権遙掘鱈撮唯掘

上記の度数をヒントに
他の「C1〜2」を分析しましょう。
代理コードを使っているところも一部あります。

「The End of the Rainbow」Op.112
「ジ・エンド・オブ・ザ・レインボー」

「C2」45〜56(12)
「C1」93〜100(8)
「C2」101〜112(12)

注意、「C2」は12小節ですが、
1〜8小節目までが理解出来ます。
+4小節は自分で分析して下さい。

「C1〜2」「+4」については
近い内に説明する予定です。

では上記「C1〜2」を分析して、
覚えて下さい。

コードネームだけで見ると
各「C1〜2」が
まるで違うように見えますよね。

でも、度数で読むと
ほとんど同じことがわかります。

これが理解出来るようになると
曲が覚えやすくなりますし、
分析がとても面白くなりますよ。


terusannoyume at 20:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
Archives
カプースチン・ピアノ曲集