ジャズのブルース・コード進行

2020年01月06日

「男の子女の子」ジャズ(その4)

前回はブルースのコード進行を書き出して、
解説を始めたところで終わってしまいました。

今回は、その続きから始めます。

|B♭|E♭7|B♭|Fm7/B♭ B♭7|

|E♭|E dim7|B♭/F Dm7(♭5)/A♭|G7|

|Cm7 Dm7 |E♭M7 F7|

「1|B♭ G7|Cm7 F7|[A2] へ戻る。
「2|B♭ E♭|B♭ B♭7|[B] へ進む。

4小節目にある「Fm7/B♭」は
「Fm7(Bass B♭)」でしたね。
このコードは「B♭7(sus4)(9)」ですが、
こう書くと難しくなるので「Fm7/B♭」と
書いています。
どちらもコードの構成音はまったく同じです。

「♭シ、♭ミ、ファ、♭ラ、ド」
最初の4つの音が「B♭7(sus4)」で
「ド」が「9th」。

逆に最初の1音「♭シ」を左手でベース音として弾き、
残りの4音を右手で弾けば「Fm7」(第3転回型)ですね。

なお、この小節のメロディーは1拍目「ファ」、
2拍目は休符です。
もしコード・ネームが「B♭7」しか書いてなくても、
この様な状況の時は自動的に「Fm7/B♭」を弾きます。
内声を動かすためです。
今回は念のため書いておきました。

      ☆

次に進みます。
5〜6小節目はサブドミナントの領域。
「E♭7」2小節でもいいのですが、
6小節目に「E dim7」を入れました。

この小節のメロディーは「ド」です。

原曲のコードは「F」ですので
「ド」は第5音でコード・トーン。
サブドミナントの領域に、
意図的にドミナントを使い、
ブルース色をなくして
ポップス色を出したのかもしれません。

今回は逆にジャズのブルース色を強調するので
「E dim7」を使うことにより
「ド」がテンションになりジャズっぽくなるのです。

コードの押さえ方は、
左手(低音)で「ミ」を弾き、
右手は中央の「ド」から
オクターブ上の「ド」を小指で弾き、
そこから4度下の「ソ」、
さらに短3度下の「ミ」、
さらにその下にある「♭レ」

なお6小節目で「♯ dim7」が使われる例は
「Now's The Time」、「Au Privave」、
その他のブルースでも多数ありますし、
テーマに出て来なくても、
アドリブ・コーラスを繰り返す間のどこかで
使うのは常套手段ですね。

(続く)


terusannoyume at 17:37|PermalinkComments(0)
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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