カプースチン

2017年03月06日

カプースチンは最高だね

入手困難だった
カプースチン人気作品の楽譜。

「8つの演奏会用エチュード Op.40」
と、もう1冊
「24のジャズ・プレリュード Op.53」が、
やっと手に入るようになったことを
前回と前々回で報告した。

しかし、
まだカプースチンを知らない人は、
この動画を観て(聴いて)みよう。

これらの作品は聴けば分かるけれど
ジャズの技法を使って作曲している。

とにかくカッコいいんだよね。

楽譜と音源の両方があるので、
楽しめるのではないかな?

カプースチン: 24のジャズ・プレリュード Op.53/





クラシックをかなりやっていた人なら
きっと弾けると思う(頑張ればだけど)。

もし弾けなくても、
分析すればジャズ理論の勉強になる。

分析のヒントは
このブログのカテゴリーにある
「カプースチン分析研究」を見るか、
別のブログ(リンクから行ける)
「テル先生のカプースチン分析研究会」
に分析の過去記事が多数あるので、
それを参考にして勉強しよう。

いろいろなことが学べるよ。

カプースチン:
「24のジャズ・プレリュード Op.53」
ショット・ミュージック社/マインツ
ピアノ・ソロ 楽譜 – 2017/2/11






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2017年03月05日

24のジャズ・プレリュード

かなり前から手に入らなかった
カプースチンの
「24のジャズ・プレリュード Op.53」が
ショット・ミュージック社から発売された。

中古で現在の値段は、
プリズム版で何と約10万円!

これからはカプースチンの人気作品
「24のジャズ・プレリュード Op.53」と
「8つの演奏会用エチュード Op.40」の楽譜が
いつでも定価で手に入るようになった。

とてもありがたい環境になってきたね。

カプースチン:
「24のジャズ・プレリュード Op.53」
ショット・ミュージック社 / マインツ
ピアノ・ソロ 楽譜 – 2017/2/11





カプースチン: 24のジャズ・プレリュード Op.53/ショット・ミュージック社/マインツ/ピアノ・ソロ

<内容紹介> Amazonより

作曲者: KAPUSTIN, Nikolai
商品名: 24 Jazz Preludes Op.53
楽器・形態: ピアノ・ソロ
出版社: B. Schott'S Sohne/Mainz
※ 本書は輸入楽譜です。

※ この商品は、
為替の変動などの理由により、
予告なく価格が改定される場合があります。

価格改定により、
お客様に出荷される商品本体に
印字されている価格が
ご注文時の価格と異なる場合がありますが、
ご注文時の価格が優先されますので
予めご了承ください。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

こちらはCDです。

「24の前奏曲」
カプースチン(ニコライ)
(アーティスト, 演奏),
カプースチン (作曲)
形式: CD





24の前奏曲

<曲目リスト>

1. 24の前奏曲 作品53
2. 夜明け 作品26
3. トッカティーナ 作品36
4. 瞑想曲
5. サウンズ・オヴ・ビッグ・バンド 作品46
6. ムーヴィング・フォース 作品45


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2017年03月04日

8つの演奏会用エチュード

かなり前から手に入らなかった
カプースチン
「8つの演奏会用エチュード」
(Op.40)の楽譜が、
ショット・ミュージック社から
やっと発売されました。

現在、中古で買うと、
プリズム版が3万円以上、
全音版は5〜8万円もするので、
ほしいと思っていた人は良かったよね。

カプースチン
「8つの演奏会用エチュード Op.40」
ショット・ミュージック社 / マインツ
ピアノ・ソロ 楽譜 – 2016/12/28





<内容紹介> Amazonより

長年入手困難だった
「8つの演奏会用エチュード Op.40」が
ついにショット社から発売!!

ロシアの作曲家ニコライ・カプースチン。

クラシック音楽の殿堂
モスクワ音楽院で学んだ上
ジャズにも傾倒し、
クラシックとモダンが融合した
ジャンルを超えた魅力あふれる作風で
知られています。

中でもピアノ作品は
近年国際コンクールで演奏されたり、
国内でもコンクール課題曲などにも
選ばれることが多く、
現代の作品としては異例の人気。

ここ数年著作権事情により
日本での入手が難しい状態が
続いていましたが、
昨年、ドイツのショット社が
作曲家権利を獲得し、
順次作品を出版してきましたが、
今回一番人気のこの曲集が
ついに発売されました。

カプースチン: 8つの演奏会用エチュード Op.40/ショット・ミュージック社/マインツ/ピアノ・ソロ

作曲者: KAPUSTIN, Nikolai
商品名: 8 Concert Studies Op.40
楽器・形態: ピアノ・ソロ
出版社: B. Schott'S Sohne/Mainz

■収載曲
1. Prelude (前奏曲)
2. Reverie (夢)
3. Toccatina (トッカティーナ)
4. Reminiscence (思い出)
5. Raillery (冗談)
6. Pastoral (パストラール)
7. Intermezzo (間奏曲)
8. Finale (フィナーレ)
※ 本書は輸入楽譜です。

※ この商品は、
為替の変動などの理由により、
予告なく価格が
改定される場合があります。
価格改定により、
お客様に出荷される商品本体に
印字されている価格が
ご注文時の価格と
異なる場合がありますが、
ご注文時の価格が優先されますので
予めご了承ください。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

こちらはCDです。

自作自演集
「8つの演奏会用エチュード」
カプースチン(ニコライ)
(アーティスト, 演奏)
カプースチン (作曲)
形式: CD





自作自演集「8つの演奏会用エチュード」

<曲目リスト>

1. 8つの演奏会用エチュード 作品40 1 前奏曲
2. 8つの演奏会用エチュード 作品40 2 夢
3. 8つの演奏会用エチュード 作品40 3 トッカティーナ
4. 8つの演奏会用エチュード 作品40 4 思い出
5. 8つの演奏会用エチュード 作品40 5 冗談
6. 8つの演奏会用エチュード 作品40 6 パストラール
7. 8つの演奏会用エチュード 作品40 7 間奏曲
8. 8つの演奏会用エチュード 作品40 8 フィナーレ
9. ソナタ・ファンタジー(ピアノ・ソナタ第1番) 作品39
10. スイート・イン・オールド・スタイル 作品28
11. 変奏曲 作品41

以下は、Amazonより。

1937年ロシア生まれ、
ジャズの要素を取り入れた作品を
数多く生み出しているカプースチン。
本作は長らく廃盤になっていた
トリトーンレーベルの
“カプースチン自作自演集”
の再発盤です。


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2013年01月18日

ジャズ理論を使った実例

最近は
カプースチン分析が続いています。

カプースチンを学ぶことは
ジャズ理論を学ぶことと同じです。

作品が
ジャズ理論で作られているから…。

ジャズ理論を使って
芸術に高めた作品
と言ってもいいでしょう。

しかし、カプースチン作品は
テクニックがないと弾けませんね。

私も、まったく弾けません。

でも、分析すると、
左手や両手のコードの積み重ね方、、
変化に富んだコード進行の作り方、
カッコいいアドリブ・フレーズの作り方、
その他、
ジャズ・ピアノ上達のための
活きた実用例がいろいろと学べます。

「難しくて弾けないから…」という理由で
カプースチンを諦めている人がいますが、
私のようにまったく弾けなくてもいいのです。

分析して自分の音楽に取り入れる。

そのような利用方法もあるのです。

でも、分析もかなり難しいですよね。

それで分析のヒントを書いています。

無料のものは、有難くも何ともないし、
読み飛ばしても何も損しませんよね。

でも、目の前に宝物があるのに
勿体ないような気がしますけれど…。

そのことに気が付いた人、
ごくごく一部の人でもいいですので、
ブログを読んで挑戦してみて下さい。

役に立つことばかり、
得することばかりで、
損することは何もないと思いますよ。

ぜひ、一緒に学んでいきましょう。

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2013年01月14日

コード進行を覚えるコツ

ジャズでも、クラッシックでも
曲を分析する時、または
効率よくコード進行を覚えるには、
どうすればいいのか?

前回学んだカプースチンの曲を
例にして説明しましょう。

「The End of the Rainbow」Op.112
「ジ・エンド・オブ・ザ・レインボー」

楽譜は
「ピアノアルバム 1」(プリズム版)
85ページ、
下から2段目の1小節目(37)から、
86ページ上段2小節目(44)まで。
小節番号でいうと、
(37)から(44)までの8小節です。
以前のレッスンで書き込んだ<形式>の
「C1」37〜44(8)になります。

前回この8小節のコード進行を学びました。

|Dm7 G7(4)|CM7 Em7 A7|
|Dm7 G7(4)|Em7 Am7|
|E♭m7 A♭7|C7(Bass D♭)D♭|
|F♯7(4)F♯7|BM7|

この曲の(他の曲でも)
コード進行を覚える時、
コードネームと共に(別に)、
<度数>で覚えるといいですよ。

上記の場合は以下のようになりますね。

|僑蹌掘´坑掘複粥法鱈毅唯掘´沓蹌掘´今掘
|僑蹌掘´坑掘複粥法鱈沓蹌掘´今蹌掘
|窟m7 頃7|撮掘Bass 侠)侠|
|権遙掘複粥豊権遙掘鱈撮唯掘

上記の度数をヒントに
他の「C1〜2」を分析しましょう。
代理コードを使っているところも一部あります。

「The End of the Rainbow」Op.112
「ジ・エンド・オブ・ザ・レインボー」

「C2」45〜56(12)
「C1」93〜100(8)
「C2」101〜112(12)

注意、「C2」は12小節ですが、
1〜8小節目までが理解出来ます。
+4小節は自分で分析して下さい。

「C1〜2」「+4」については
近い内に説明する予定です。

では上記「C1〜2」を分析して、
覚えて下さい。

コードネームだけで見ると
各「C1〜2」が
まるで違うように見えますよね。

でも、度数で読むと
ほとんど同じことがわかります。

これが理解出来るようになると
曲が覚えやすくなりますし、
分析がとても面白くなりますよ。


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2013年01月13日

コード進行の複雑化(その2)

前回に続いて
今回もカプースチンの作品を分析して
ジャズのコード進行について学びます。

「The End of the Rainbow」Op.112
「ジ・エンド・オブ・ザ・レインボー」
(虹の果て)を分析して
コード進行の複雑化を学びましょう。

楽譜は
「ピアノアルバム 1」(プリズム版)
85ページ、
下から2段目の1小節目(37)から、
86ページ上段2小節目(44)まで。
小節番号でいうと、
(37)から(44)までの8小節です。

前のレッスンで<形式>を書き込んだ
「C1」37〜44(8)になります。

この8小節のコード進行は、
以下のようになっています。

|Dm7 G7(4)|CM7 Em7 A7|
|Dm7 G7(4)|Em7 Am7|
|E♭m7 A♭7|C7(Bass D♭)D♭|
|F♯7(4)F♯7|BM7|

実はカプースチンは、
さらに細かいことをやっているのですが、
それは後日(さらに複雑化の時)説明します。

今回は、
この範囲の内容を理解しましょう。

このコード進行を単純化します。

|G7|C|
|G7|C|
|A♭7|D♭|
|F♯7|B|

キーだけで考えると、
<キーC>4小節
<キーD♭>2小節
<キーB>2小節

つまり<キーC>の半音上下のキーに
転調しているので覚えやすいですよね。

では、これを徐々に複雑化していきます。

|C|C|
|C|C|
|D♭|D♭|
|B|B|

上記は、すべて<トニック>のみです。
これを<ドミナント>と<トニック>
にしてみましょう。

|G7|C|
|G7|C|
|A♭7|D♭|
|F♯7|B|

次に、ドミナント・コードは、
「僑蹌掘櫚坑掘廖淵帖次Ε侫.ぅ屐
に分割出来ます。

|Dm7 G7|C|
|Dm7 G7|C|
|E♭m7 A♭7|D♭|
|C♯m7 F♯7|B|

ここまで分かりますか?

<キーC>のトニック「C」は1度、
「Dm7」は2度、
「G7」は5度なので、
<Dm7−G7−C>のコード進行を
2−5−1(ツー・ファイブ・ワン)
と言います。

では、続けます。
2小節目3拍目に、
次の小節の「Dm7」に行くための
ドミナント「A7」を入れます。
そして、セブンス・コードは
ツー・ファイブに分割出来ますので
「Em7 A7」にします。

|Dm7 G7|C Em7A7|
|Dm7 G7|C|

4小節目の「C」は「CM7」ですが、
ここはトニックの代理コード
「Em7」「Am7」に置き換えます。

|Dm7 G7|C Em7A7|
|Dm7 G7|Em7 Am7|

トニックの代理を知らなくても、
ここでは「そんなものか」と
軽く読み飛ばして進んで下さい。

ジャズに詳しい人は
「酒とバラの日々」
9〜10小節目を思い出して下さい。
2つのトニックの代理コードが
ここと同じように使われていますね。

4小節目のトニックは
代理コードを使いましたが
6小節目のトニック「D♭」は、
別の技法で装飾されています。

<トニック・ディミニッシュ>
のような技法です。

|D♭dmi7  D♭|
または
|C(Bass D♭) D♭|
今回のカプースチンは
「C」を「C7」にして
|C7(Bass D♭) D♭|
のようになっていますね。

本来のトニック・コードに
一瞬遅らせて解決する技法の1つです。

「sus4」なども、そんな種類の技法です。

7小節目(43)の「F♯7」は
よく見ると(正確に書くと)

|F♯7(sus4) F♯7|です。

私(このブログ)は
「sus」と書くのが面倒なので、
単純に「4」と書いています。

別の書き方をすると、
「E(Bass F♯)」
「C♯m7(Bass F♯)」
でも同じ意味です。

「sus4」コードの扱い方は、
第3音の代わりに第4音を使い、
その第4音が第3音に解決します。

ここの場合(43)で説明すると
「F♯7」の第4音(B音)が
左手3拍目裏で
「A♯音」になっていますね。
ここが「F♯7」で、
その前が「F♯7(4)」になります。

なお、この「sus4」コードは
解決しない場合もあります。

1小節目と3小節目の「G7」です。

ここを正確に書くと、
「G7(4)」または
「F(Bass G)」
「Dm7(Bass G)」
などになります。

「G7」の第4音(C音)が
第3音(B音)に解決しないで
次のコードに進んでいますよね。

ここまで説明したことを
全部まとめると〜

|Dm7 G7(4)|CM7 Em7 A7|
|Dm7 G7(4)|Em7 Am7|
|E♭m7 A♭7|C7(Bass D♭)D♭|
|F♯7(4)F♯7|BM7|

以上のようになります。

では、ここで復習しましょうか。
〜〜〜〜〜〜〜
|C|C|
|C|C|
|D♭|D♭|
|B|B|
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
|G7|C|
|G7|C|
|A♭7|D♭|
|F♯7|B|
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
|Dm7 G7|CM7|
|Dm7 G7|CM7|
|E♭m7 A♭7|D♭|
|C♯m7 F♯7|BM7|
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
|Dm7 G7|CM7 Em7A7|
|Dm7 G7|CM7|
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
|Dm7 G7|C Em7A7|
|Dm7 G7|Em7 Am7|
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
|E♭m7 A♭7|
|C7(Bass D♭) D♭|
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
|F♯7(4)F♯7|BM7|
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
|Dm7 G7(4)|CM7 Em7 A7|
|Dm7 G7(4)|〜〜〜

さあ、ここで全部をまとめてみますよ!

|Dm7 G7(4)|CM7 Em7 A7|
|Dm7 G7(4)|Em7 Am7|
|E♭m7 A♭7|C7(Bass D♭)D♭|
|F♯7(4)F♯7|BM7|

今なら、よ〜く分かるでしょう?

さらに、ここまでわかると、
以下の8小節が理解出来ますよ。

「C2」45〜52(8)
「C1」93〜100(8)
「C2」101〜108(8)

注意、本来「C2」は「+4」が加わり
全体で12小節なのですが、
今は8小節目まで理解出来ればいいです。

上記の3ヵ所「C1」「C2」などと
「+4」については近い内に説明します。

では上記「C1〜2」を分析して下さい。
カプースチンが理解出来るようになると
本当に面白くなりますよ。(人生が…!)


terusannoyume at 21:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年01月12日

コード進行の複雑化

今回は、カプースチンが
単純なコード進行を複雑にしていく、
<その過程>をお見せしましょう。

「Gingarbread Man」Op.111
(ジンジャーブレッド・マン)

楽譜は
「ピアノアルバム 1」(プリズム版)
72ページ、1番下の段、2〜3小節目、
全体の小節番号でいうと
15〜16小節目を見て下さい。

このコード進行は、
どうなっているのでしょう?

今回は、このコード進行を解説します。

     ☆

その前に予備知識として、
<キーC>の場合、
ドミナントからトニックへ行く進行
  |G7|C|の時に、
ドミナント音の上にトニックを乗せる
 |C(Bass G) G7|C|
こんなことは誰でもよくやりますね。

他の作曲家も沢山使っています。
和声法の「46(シロク)」の和音。

誰でも(あなたも)知っているのは、
「ハノン」の長音階を練習した後に、
|C F C(Bass G) G7|C|
という和音の終止形がありますよね。

ここで使われていたのですが、
思い出しましたか?

ここまでが予備知識でした。

では、ここからが本題です。

     ☆

<キーA>で、上記の話を書くと
 |E7|AM7|の場合、
以下のようになりますよね。

|A(Bass E) E7|AM7|

今回のカプースチンは、
「E7」の位置を次の小節に変えました。

|A(Bass E)|E7 AM7|

次に「E7」の前に
「E7」に行くための一時的なドミナント
「B7」を持ってきます。
(和声法でいうドッペル・ドミナントです)

|A(Bass E)|B7 E7 AM7|

さらに「B7」に行くためのドミナント
「F♯7」を前の小節に持ってきます。

|A(Bass E)F♯7|B7 E7 AM7|

さらに「F♯7」に行くためのドミナント
「C♯7」を考えます。

|A(Bass E)C♯7F♯7|B7E7AM7|

ただし、ここだけは「C♯7」を使わずに
代理コードの「G7」にしています。

|A(Bass E)G7F♯7|B7E7AM7|

これで出来上がりです。

カプースチンの楽譜と見比べて下さい。

以下で復習しましょう。

<コード進行の複雑化>

|E7|AM7|

|A(Bass E) E7|AM7|

|A(Bass E)|E7 AM7|

|A(Bass E)|B7 E7 AM7|

|A(Bass E)F♯7|B7 E7 AM7|

|A(Bass E)C♯7F♯7|B7E7AM7|

|A(Bass E)G7F♯7|B7E7AM7|

これで完成です。

カプースチンの楽譜をよく見て比べて下さい。

以下は、
逆に<コード進行の単純化>です。

|A(Bass E)G7 F♯7|B7 E7 AM7|

|A(Bass E)C♯7 F♯7|B7 E7 AM7|

|A(Bass E)F♯7|B7 E7 AM7|

|A(Bass E) |B7 E7 AM7|

|A(Bass E) |E7 AM7|

|A(Bass E) E7|AM7|

|E7 |AM7|

どうですか?
よくわかりますよね。

複雑に見えるコード進行も
このように単純化すると
分かりやすいでしょう?

     ☆

では最後に<応用問題>です。

この曲
「Gingarbread Man」Op.111
(ジンジャーブレッド・マン)の
111〜112小節目を見て下さい。

78ページ最後の小節から
79ページ最初の小節です。

このコード進行は
どうなっているのでしょう?

キーは違いますが、
ものすごくよくわかりますよね?


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2012年02月11日

またまたカプースチン新刊楽譜!

先月カプースチンの新刊楽譜3冊を
紹介しましたが、またまた2冊も出ました!

これで新刊が合計5冊です。

すごいね、この新シリーズは…。
あっという間だよね。
楽しみが急に増えて困るけれど、
嬉しい悲鳴だね。

早速、昨日、店頭に並べているところを
店員さんから<もぎ取って>買いました。

カプースチン
「10のインヴェンション」作品73
〔ピアノ・ソロ〕 [楽譜]

<内容紹介> amazonより

カプースチン世界初出版シリーズ、
ピアノソロ曲集です。

カプースチン 10のインヴェンション 作品73〔ピアノ・ソロ〕

1993年に作曲された作品で
「インヴェンション」を
対位法の手法の様々な種類として捉え、
カプースチンが一時期用いた独自の和声システム
“拡大された調性”で作曲されています。

[曲目]
10のインヴェンション 第1番〜第10番

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

もう1冊は、これ。

カプースチン
「ピアノのための組曲」作品92
[ピアノ・ソロ] [楽譜]

早速<誤植>を見付けたので後日報告しますね。

カプースチン ピアノのための組曲 作品92[ピアノ・ソロ]

<内容紹介> amazonより

1999年に作曲されたこの楽曲は
第1、2楽章のみ調号が記されており、
カプースチンの調性音楽作品としては
最後の作品とされています。
全楽章にジャズの要素が内包された作品です。

[曲目]
ピアノのための組曲 第1楽章〜第4楽章


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2012年02月07日

Op.133<誤植>報告(その6)

カプースチン
「ピアノのための6つの小品」(作品133)

今回は、完全な誤植です。
そして、そこから話が発展して、さらに…。

第1曲目(4ページ)

下から2段目、3小節目(小節番号10)
右手4拍目裏「F音(ファ)」にナチュラル。

同小節、同音域2拍目に
「F♯音(♯ファ)」あり。

問題の4拍目裏のコードは「G7」なので
「ファ」がナチュラルじゃないと
いけないんだ。

さて、ここで誤植の指摘が正しいことを
証明しよう。
別の問題も出て来るので
しっかり読んでね。

問題の小節(10)の
すぐ下の小節(14)を見てごらん。

右手最後の音が「ファ」になってるよね?
ここも「G7」のコード。
コード進行も同じ
「G7」から「A♭」に行く偽終止だね。

ついでに両方の小節(10,14)、
左手3拍目裏の「F音(ファ)」にも
ナチュラルを付けておこう。
ここは
右手「F♯音」と同じ高さではないから
付けなくてもいいんだけれど、
念のために付けておく。

さらに「G7」の証明を続けると、
またまた別の問題が出て来るんだ。

6ページ1番下の1小節目(42)
右手最後も「G7」だよね。
この(42)が(10)の再現なんだ。

もう1つ、7ページ上1小節目(46)
最後を見てごらん。

これで問題の(10)が誤植だ
ということが、よくわかったよね。

さて、またまた別の問題というのはね、
10、14、46小節の左手ライン、
3拍目裏から

|F〜G♭〜G|なんだけれど、

42小節目だけは

|F〜F♯〜G|なんだね。

他の状況は、ほぼ同じなのにね。

作曲家も気まぐれなのかな?

どちらかに統一したらいい
と思うんだけれど?

これでもいいのかな?

それとも深い意味があるのかな?

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2012年02月06日

Op.133<誤植>報告(その5)

カプースチン
「ピアノのための6つの小品」(作品133)

今回は誰にでもわかる
初歩的なミスプリから始めよう。

第2曲目(11ページ)

上から4段目、2小節目(小節番号52)
右手2拍目裏「G音(ソ)」にナチュラル。

同じ小節1拍目に「G♯音(♯ソ)」あり。
このままでは次の音「A♭音(♭ラ)と
異名同音になってしまう。
(原譜にはナチュラルあり)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

次は親切記号なので、
なくてもいいのだけれど、
あった方が親切なので…。

第2曲目(10ページ)

上から3段目、1小節目(小節番号34)
左手3拍目コード「A音(ラ)」にナチュラル。
半拍前の右手に「A♯音(♯ラ)」あり。

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2012年02月05日

Op.133<誤植>報告(その4)

カプースチン
「ピアノのための6つの小品」(作品133)

今回の誤植は、とても面白くて珍しい例だ。
世の中こんな不思議なこともあるんだね。

第1曲目(4ページ)

上から2段目、1小節目(小節番号4)
後にある複縦線は完全な誤植なので、
縦線1本を消して普通の縦線に戻す。

<理由1>
形式を書き出すと分かるけれど、
この曲は、[A]8+[B]8+[C]8〜のように
8小節ずつ進んでいく曲(コーダ以外は)。

このままでは、
イントロ(4)と[A1](4)になってしまい、
形式の解釈に大きな影響が…。

<理由2>
カプースチンは他の曲でも、
イントロと[A]の間に複縦線を引いていない。

4曲目(16ページ)と
5曲目(19ページ)を調べてみよう。

<理由3>
もしこれが正しいというなら、
[A1](1〜8)の再現部[A3](49〜56)の
52小節後に同じ複縦線がなければならない。
つまりどちらにしても片方が誤植になる。

<理由4>
「作曲家は複縦線を引いていない?
それは、どういうことですか、ホームズさん」

   <疑惑の複縦線>
〜名探偵ホームズと編集者の会話〜

「ホームズさん、
先日送りました作曲者の手書き譜、
よく調べていただいたでしょうか?
元の楽譜を忠実に入力した私に
<無実の罪>を着せようとする
<とんでもない奴>がいるのです。
ぜひ私の無実を証明していただきたい」

「あなたは、この作曲家が
縦線を定規でキッチリ引くことを
よくご存じですね」

「勿論です」

「複縦線も
しっかり同じ太さで引きますね」

「はい、そうです」

「問題の複縦線ですが、よく見ると
左側の線が細くてかすれていませんか?」

「はあ、確かに…。
でも、これはコーピーがかすれたのです」

「そうでしょうか。
他の複縦線は、ハッキリと書いてありますよ。
それと、さらによく見ていただきたいのは、
縦線の上部が五線紙の1番上の横線から
数ミリ上に出過ぎていますね。
この作曲家が
五線紙からはみ出す縦線を引くでしょうか?」

「そうですね?」

「結論から言うと、
これは作曲者が引いた線ではありません」

「と言うと、誰が?」

「誰も左側の縦線を引いていません。
この小節の音を書き直すために
作曲者が上から紙の断片を
部分的に貼り付けたのです。
その証拠に
2〜3小節目の間をよく見て下さい。
5線の各線が微妙に歪んでいますね。
この小節も上から紙を張り付けた証拠です。
つまり<疑惑の縦線>は
紙1枚分の盛り上がった部分が
コピーした時に縦線として出てしまい、
ちょうど複縦線のように見えるのです」

「それを私が勘違して?」

「いいえ、あなたは見えたままを
忠実に入力したのですから
素直な良い編集者です。
問題は、
ページ全体を書き直さなかった作曲家が…。
まあ、早く仕上げて
大好きな酒でも飲みたかったのでしょう。
これも、ごく自然な行為で憎めませんな。
今回は、誰も責めることは出来ません。
まあ、今後は最初から書き直すように
作曲家にお願いしたらいかがですか?」

「そうですね。
ホームズさんからの提案として
そのように伝えておきます。
ありがとうございました」


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2012年02月04日

Op.133<誤植>報告(その3)

カプースチン
「ピアノのための6つの小品」(作品133)

今回の誤植?は、とても重要です。

それは、メロディー音だからです。

しかもコードが
<メジャー>か<マイナー>か
大きな影響を受けてしまいます。

検複感別棔烹隠轡據璽

上から2段目、3小節目(小節番号17)
右手1拍目のメロディー音「G♭音(♭ソ)」は
「G音」(ナチュラル)では?
「♭」を取って<ナチュラル>を付ける。

<理由1>
作曲者による楽譜では
「G音」に「ナチュラル」あり。

<理由2>
これは決定的な理由ではありませんが、
次の2小節(18〜19)のメロディーは
「G音」なので。

<理由3>
もし作曲者が「G♭音」に変更したのなら、
その小節(17)内の右手3拍目裏「G音」
(上から2番目)に
ナチュラルを付けなくてはいけない。

なぜなら、ここは4拍目コードに全声部が
半音下から解決するコードだから。

つまり、この小節は、
どちらにしても誤植になる。

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

いくつもの誤植をすでに見付けていますので、
時間がある時に少しずつ報告しますね。

今後の予定ですが、誤植報告をしながら、
6曲の<形式>を1曲ずつ書き出し、
その後<コード進行>分析もしようと思います。

この曲集が日本での人気曲になるのを願って…。


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2012年01月24日

Op.133<誤植>報告(その1)

出版されたばかりのカプースチン
「ピアノのための6つの小品」
(作品133)ですが、
いくつかの誤植を見付けましたので
少しずつ報告します。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
検複感別棔烹隠競據璽
上から2段目、2小節目(小節番号5)、
左手2拍目裏の「E音(ミ)」に
ナチュラルを付ける。

その前、同じ小節内に
「E♭音(♭ミ)」あり。

<理由1>
前小節、左手3拍目を見てみよう。

<理由2>
4〜5小節と20〜21小節を比べてみよう。

この4小節は
すべて|A♭m7 Gm7|の繰り返し。

問題の小節(5小節目)以外の「Gm7」には
「E音(ミ)」にナチュラルが付いているね。

特に21小節目を見てみよう。
ほぼ同じフレーズ、同じコードの押さえ方で
「E音(ミ)」にナチュラルが付いているよね。

以上の理由で問題の音に「ナチュラル」を付ける。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

次も、別の重大な間違い。

同じく16ページ、上から2段目、
3小節目(小節番号6)、2拍目裏、
右手「G音(ソ)、A音(ラ)」を
「A音(ラ)、B音(シ)」にする。

<理由1>
22小節目を見てね。
4分の3拍子に変わった小節で、
コード進行は|E♭m7  F♯m7|
になっていて、この「F♯m7」を
よ〜く見てごらん。(2拍目裏)

<理由2>
この曲で作曲者は
「マイナー7コード」を下から
左手「1、5」
右手「♭3、11(=4)、♭7」
のように積み重ねている例が多い。

例えば、
5、20、21小節の「A♭m7」
6、22小節の「E♭m7」
23小節「Am7」
22小節「F♯m7」など。

<理由3>
そもそも「F♯m7」で
問題の「G音(ソ)」は使えない。
一般的に「m7コード」で
「♭9」は使わない。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

まだ重大な誤植がありますが
後日、報告しますので、あなたも見付けて下さい。


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2012年01月16日

カプースチン楽譜新刊!

久し振りに
カプースチンの新刊楽譜が出ました。
しかも連弾です。

これは誰でも練習すれば弾けそうです。
(と言ってもクラシックをある程度やった人。
今までの作品よりは「弾けそう」という意味)

親しい誰かと楽しんで弾きましょう。
または1人で多重録音でもいいかな?

カプースチン
「シンフォニエッタ 作品49」(連弾版)
[楽譜]
ニコライ カプースチン (監修)





<内容紹介> amazonより

カプースチン・ファン待望の1冊、
満を持して登場!

世界初出版となるこの楽曲は、
オリジナルの管弦楽作品を
作曲家自身がピアノ連弾用に編曲したものです。

カプースチンの他のピアノ曲に比べて、
大変取り組みやすく仕上がっており、
楽しみながらカプースチン・サウンドを
ご堪能いただけることでしょう。

本書は、
カプースチン自身による監修
であることはもちろん、
日本におけるカプースチン研究の第一人者
である川上昌裕氏によって校訂されています。

カプースチン シンフォニエッタ 作品49[連弾版]

[曲目]
第1楽章 オーバーチュア(序曲)─アレグロ
第2楽章 スローワルツ─ラルゲット
第3楽章 インテルメッツォ─アレグレット
第4楽章 ロンド―プレスト

     ☆

音を聴いてみたい方は、
川上先生のCDに収録されています。

「カプースチン:室内楽作品集1」
   川上昌裕

<曲目リスト>
1. シンフォニエッタ OP.49 [連弾]
2. フルートとピアノのためのソナタ OP.125
3. ヴァイオリンとピアノのためのソナタ OP.70
4. 二台のピアノのためのディジー・ガレスピーの
「マンテカ」によるパラフレーズ OP.129





カプースチン:室内楽作品集1

<内容紹介> amazonより

カプースチンから
絶大なる信頼を寄せられるピアニスト、
川上昌裕がお届けする
カプースチン室内楽の真髄!

世界初録音、
「シンフォニエッタ」
「フルート・ソナタ」を収録。
●録音 2010年3月17日、18日、19日
岩舟コスモス・ホール

<アーティストについて>
川上昌裕(ピアノ 1、2、3、4-多重録音)
川上ゆかり(ピアノ 1)
大塚茜(フルート 2)
竹中勇人(ヴァイオリン 3)


terusannoyume at 00:03|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2011年06月21日

「カプースチン」久し振り

今日は「カプースチン分析」を
どこまでやったのか、調べていた。

久し振りなので、自分でも分からない。

とても1日では無理なので、
また明日も続けるつもり。

terusannoyume at 23:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
Archives
カプースチン・ピアノ曲集