アドリブ上達法

2018年12月15日

よく見失う形式(その2)

前回までは、
「A1」「A2」「B」「A3」
形式を取り上げたけれど、
よく見失う形式がもう一つある。

「A1」「B」「A2」「C」

この形式の楽譜でよくあるのは、
「A2」を省略して、
(「A1」と同じなので)
「B」をカッコ1、
「C」をカッコ2にしている楽譜。

そうすると楽譜を見ていても
今「A1」なのか「A2」なのか
わからなくなって(逆に行って)しまう。

そこで面倒でも32小節を
全部書いた楽譜を作って、
今どこを弾いているのか、
しっかり訓練(練習)するといい。
(目に焼き付ける)

そして
コード進行を覚えて
楽譜を見なくても
今「A1」なのか、
「A2」なのか、
常に意識するように練習する。


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2016年12月17日

キース・ジャレット研究(3)

今回も3日連続で
キース・ジャレット・トリオの
演奏を聴いて勉強しよう。

今回は、ジャズ定番曲
「All The Things You Are」
なんだけれど、
最初のピアノだけで弾いているところ、
よ〜く聴くと、ちゃんとテーマの
コード進行なんだね。

      ☆

今回もアドリブ・コーラスで
「今どこを弾いているのか?」
コード進行を頭で思い浮かべて
各小節を追い掛けて聴こう。

アドリブ・フレーズも追い掛けて
頭の中で歌うといい。

効果的な上達法の1つだ。

Keith Jarrett Trio
「All The Things You Are」






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2011年07月11日

同じ曲でも別の弾き方

私のレッスンでは、
スタンダード曲を簡単なアドリブから始め、
少しずつ難しい方法を教えていく。

同じ曲でも、いろいろなアドリブ方法、
いろいろな弾き方を教えている。

どこまで出来るかは個人差があるので
生徒各自の能力による。

「絶対ここまでは弾け」ということはなく
出来なければ、それでもいい。

しかし、無理のない進度で、または
努力すれば弾ける範囲を教えるので
生徒達は確実に上達していく。

それは生徒本人が1番良く知っている。

この教室に来る前と、以後では
レベルがまるで違うからだ。

この教室に来た時、
アドリブ出来なかった人も多いけれど、
半年、1年後は、まるで別人のようだ。

独習の人は、
何をどのように練習すれば上達するか、
その方法が分からないので、
時間だけが無駄に過ぎていく。

しかし、レッスンに来ていると
「この課題を弾けたら、次はこれ」
というふうに課題を与えられるので
無駄な時間を過ごさずに、効果的に、
確実に進歩上達していく。

課題の「勘違い」もよくあるけれど、
次のレッスンで修正されるし、
「勘違い」はなくても
「こうすると、もっと良くなる」
と指導されれば上達しない訳がない。

例えば、
「今、こんなフレーズを弾いたけれど、
こうすればもっと良いフレーズになる」

「各小節で最良のジャズコードは?」

例えば
「1つのジャズコードの中の1音でも、
その音を弾くなら、この音にした方がいい」

あまりにも細かい話と、逆の話もある。

「曲全体の組み立て方、アドリブ展開法」

以上のように、かなり広範囲の内容になる。

毎回、毎回のレッスンで
こんなことばかり教わっていれば、
どんな凡人(失礼!)、いや、普通の方でも
弾けるようになると思わないかな?

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2011年07月09日

ヒントを与えれば弾ける

アドリブ出来ない人が
私のレッスンを1回受けると、
次回(2回目)から簡単なアドリブが弾ける。

もちろん簡単なアドリブなので
内容は単純だ。

しかし、2回目、3回目と
少しずつ別のアドリブ方法を教えていくので
レッスン回数が増えてくるに従い、アドリブも
複雑なことが弾けるようになってくる。

「アドリブは出来ない」と思っていた人も
必ず弾けるようになる。

過去にジャズピアノを教わっても
弾けるようにならなかった人は、
決してあきらめてはダメだ。

毎回、毎回いろいろなアドリブ方法を
教えてもらえば必ず弾けるようになる。

ちょっとしたヒントを与えられると
誰でも弾けるようになるんだよ。

何事にもコツがあるように、
ジャズのスタンダード曲にも
曲ごとにポイントになる音がある。

私のレッスン方法では
「アドリブの骨組み」と言っているけれど
フレーズの中心になる大切な音だ。

これが分かると、あとは他の音を加え、
装飾していけばいい。

それは曲ごとに違うので
一言では言えないけれど
アドリブするためのガイドラインだね。

何もヒントがなくて弾けないのは当然で、
手取り足取りヒントを与え続けると、
最初は弾けなかった人も上達していく。

だから決してあきらめないことだ。

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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