アドリブのコツ

2014年03月10日

わざと弾かない練習

初心者にアドリブ方法を教えると
誰でも弾けるようになります。

「ところが〜」という話をしますが、
これはアドリブが出来る人(全員)に
当てはまる話なので読んで下さい。

        ☆

アドリブを弾き終わった生徒に
「君は今頃、死んでいるよ」と言うと
不思議そうな顔をします。

どういう意味かというと、
ピアノは管楽器やヴォーカルと違って
途中で息を吸わなくても弾き続けられます。

つまり初心者のアドリブは
<休み>がないのです。

アドリブすることばかり
一生懸命に考えているので、
<休むこと>などまったく考えない。

ずっと弾きっぱなしの状態なのです。

いや、不安で休めないのでしょう。

弾くことよりも休めばいいのだから
簡単そうに思うかもしれませんが、
これが本当に難しい。

「上手く、自然に休む」
というのは意外と難しいですよ。

そこで教室では
「わざと弾かない練習」もさせます。

休符を上手く使うアドリブですね。

あなたもぜひやってみて下さい。

休み(休符)のことまで
意識していなかった人は
全国にも沢山いるのではないか
と思います。
(仕事のズル休みは
みんな考えているでしょうが!)

休み(休符)も音楽の1つの要素。

じっくり研究してみて下さいね。


terusannoyume at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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