2020年09月22日

4度和声を研究しよう

今回は上級者へ研究課題を与えよう。

過去記事で今月9月9日に紹介した
アッパーストラクチャーの教則本。
その時に説明した3種類の4度和声。
本の内容とは関係なく、
この4度和声の可能性を
自分で追求していくと
新しい世界が見えてくる。
つまり
アッパーストラクチャー(上部構造)
としてではなく、
ジャズコードとしての可能性。

左手はベース1音を弾いて、
右手で3声の4度和声を弾く。
こんな感じで
すべての可能性を検討する。

次の研究課題、どちらかをやってみよう。
<課題1>
その時に説明した36種類の4度和声に、
ある1つの音をベースに置いたら、
どれが使えて、
どれが使えないかを検討していく。
<課題2>
上記の逆から考える。
3種類の4度和声から1種類を選び、
さらにコードを1つ設定する。
そのコードを右手で弾くことにして、
左手で弾くベース音を12音1つずつ
どれが使えて、
どれが使えないか、
検討していく。
それが終わったら残りの2種類のコードも
同じように12のベース音を検討していく。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
以上の実験は
どちらかの課題をやればいい。
ベースを基準にして考えるか、
コードを基準にして考えるか、
それだけの違い。
3種類の4度和声が
それぞれ12キーあるので
どちらの課題も
合計36種類検討したことになる。
そして
使えるコードは、いくつあるのか?
その結果は、人によって違ってくる。
その人が
どの程度理論を理解しているか、
コードの1音1音をどう解釈するか、
それによって答えが違ってくるので面白い。

それでは各自の健闘(検討)を祈る!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今回、なぜこの話をしたのか?
初級〜中級者は、
まったく分からなくていい。

実は今後分析予定の「ヒメノ」に
この4度和声がいくつも出て来る。
その時に
「そんなふうに使うのか」
ということが分かるだろう。

お楽しみに!


terusannoyume at 22:30│Comments(0) コード進行の勉強 | 効果的なアドリブ上達法

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
Archives
カプースチン・ピアノ曲集