2015年10月24日

ジャズピアノ独習法(24)

ビージー・アデール研究(22)

前回に続いて今回も
アドリブ・フレーズを練習しましょう。

「ス・ワンダフル」のアドリブ2コーラス目
「A1」7小節目2拍目から
「A2」1小節目の3拍目(♭ミ)まで、
3小節のフレーズを練習します。

楽譜を持っている人は、46ページ、
上から3段目3〜4小節目から次の段、
上から4段目1小節目3拍目(♭ミ)まで。

この3小節を修正して書き出します。

まず1小節目1拍目の「ソ」を4分休符に。

2小節目、最初の音「♯ソ」は「♭ラ」ですね。
調号にある音なので「♭」は付けなくていいです。

この音「♭ラ」がないキー(CやF)でしたら、
この音は「♯ソ」で正解になります。
半音下のアプローチノートですからね。

それから<ミスプリ>です。
この小節、最後の音「ラ」に「♭」を付ける。
その前(同じ小節内)で「ラ」(ナチュラル)を
使っていますからね。
ここはコード「B♭7」ですから。

3小節目1拍目の「ナチュラル」は消す。
前の小節の「♯ソ」がなくなりましたので。

次にコードを修正します。

1小節目1拍目「E♭」を消して「G7」にする。

|G7 C7|F7 B♭7|E♭|になります。

ドミナント・モーションですね。

これを次のようにも変更出来ますよ。

|Gm7 C7|Fm7 B♭7|E♭|

この場合は
2小節目の最初の2音「♭ラ」と「ラ」を
「ソ、♭ラ」に変えて下さい。

これらのコード進行(フレーズ)は
「A1」「A2」「B」「A3」形式の
「A1」7〜8小節でよく出て来ます。

さらに「A3」最後の7〜8小節目から
「A1」の1小節目に戻る時には、
|E♭ C7|Fm7 B♭7|として使います。

とにかく、いろいろなところで
応用出来るフレーズですので、
いつものように12キーで練習して、
他の曲でも使ってみて下さいね。


terusannoyume at 23:58│Comments(0)TrackBack(0) 効果的なアドリブ上達法 | コード進行の勉強

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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