2015年09月11日

ジャズピアノ独習法(16)

ビージー・アデール研究(14)

コピー譜に<形式>を書き込んでいないと、
どこを説明しているのか分かりませんので、
必ず<形式>を書き込んでから読んで下さい。

          ☆

今回は「It Don't Mean a Thing」です。
アドリブ・コーラス「A1」の6小節目。
51ページ。上から3段目、2小節目。

ここに「Em7(♭5)」がありますけれど、
これは完全な間違いですね。

フレーズに「D♭音」がありますから、
「E音」がルートのコードなら
「E dim7」ですよね。

でも、正解は「C7」ですから
コードネームを書き直して下さい。
「C7」で「D♭音」は「♭9」です。

今回は、この小節と次の小節のフレーズを
12キーで練習しましょう。

コード進行は「C7」から「FM7」に進む、
理論的にはドミナントからトニックに解決する
2小節のフレーズとして覚えましょう。

このフレーズを覚えると大変<お得>です。

「FM7」のフレーズに第3音がないので、
「Fm」のコードがある時でも使えるのです。

つまりメジャー・キーでもマイナー・キー
でも使えてしまうのです。

左手コードは
自分が知っているジャズコードを使います。
当然ですが「C7」は「♭9」ですよね。

どんな曲でも、
このコード進行は出て来ますので
いろいろな曲のアドリブに応用してみて下さい。

では、また次回に…。


terusannoyume at 23:50│Comments(0)TrackBack(0) 効果的なアドリブ上達法 | コード進行の勉強

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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