2015年07月03日

コードを理解して弾く

生徒がよくやる間違いの話です。

ジャズ・コードの押さえ方を間違える。

トンでもないコード、他の小節のコード、
他の曲のコードなどを弾いてしまう。

これは前回話した「小節を見失う」とは、
まったく別の話で小節は分かっている。

それでも間違える原因は、
コードを手だけ(丸暗記)で覚えていて、
意味が分かっていない。

ちょっと説明が分かりにくいかもしれない。

こういうことなんだ。

ジャズ・コードは難しい。

「C」といっても「ド、ミ、ソ」ではないし、
「G7」も「ソ、シ、レ、ファ」ではない。

コード・トーンとテンションを組み合わせた
コードなので構成音をしっかり理解して
弾かなければ(覚えなければ)いけない。

ところが意味も分からず弾いていると、
どこか似ている別のコードを弾いてしまう。

例えば、親指が同じ音だけれど、
別の曲でさんざん弾いた他のコードなどを
無意識に弾いてしまう。

この小節のコードネームはこれで、
構成音はこれこれと理解していれば、
絶対に間違う訳がないコードを弾いて、
しかも指摘するまで気が付かないことも。

まだ勉強中だから仕方ない?
ということもあるけれど、
いつまでもこれではダメだね。

少しでも自覚症状のある人は、
ちょっとずつでいいから構成音を理解しよう。

「ね、お願いしますよ」
(テル先生も急に低姿勢になる)

例えば、
このコードは下から「♭7、9、3、13」とか、
「3、♭13、♭7、♯9」だよね、なんて感じで。

「お願いしましたよ、じゃあ、またね!」


terusannoyume at 23:48│Comments(0)TrackBack(0) 効果的なアドリブ上達法 | コード進行の勉強

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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