2015年01月28日

ブルクミュラー・ジャズ(2)

<ジャズ・ピアノで弾くブルクミュラー秘伝!>

「ブルクミュラー25の練習曲」の
「バラード」(Ballade)分析を
第9回まで続けて、
その後「ジャズ化」になりました。

今回は「ジャズ化」第2回目です。

「バラード」分析の第1〜9回目までと、
ジャズ化の第1回目を読んでいない人は、
それぞれの第1回目から読んで下さいね。

途中から読むと理解しにくい所がある
かもしれません。続いている話なので…。

それでは
<ジャズ・ピアノで弾くブルクミュラー>
(第2回目)をお楽しみ下さい。

     ☆

今回は
コーダ(87〜90)のフレーズを
変えてみましょう。

これは形式「A」の重要テーマでしたね。
コーダでは4小節も繰り返しますが、
これを少し変えましょう。

☆秘伝(その3)

今回は右手のフレーズは変えません。
変えるのは左手のみです。

☆「87小節」
この小節は楽譜(原曲)のまま、
左手も変えません。

☆「88」
原曲の左手は
「ド、シ、ド、ソ、ラ、シ」ですが
6音のうち後半の3音を3度上にして
「シ、ド、レ」に変えます。

「ド、シ、ド、シ、ド、レ」になり
最後の「レ」は次の小節で半音上の
「♭ミ」になります。

☆「89」左手のみ
「♭ミ、レ、♭ミ、シ、ド、レ」
に変えましょう。
原曲の左手の3度上になりますね。
右手フレーズから見れば6度下を
弾いていることになります。

☆「90」は前小節「89」と同じ
「♭ミ、レ、♭ミ、シ、ド、レ」
になります。

以上の4小節を確認して下さい。

(87)原曲のまま
「ド、シ、ド、ソ、ラ、シ」

(88)後半の3音のみ変える。
「ド、シ、ド、シ、ド、レ」

(89〜90)の2小節は、
原曲の6音すべてを変えて
「♭ミ、レ、♭ミ、シ、ド、レ」
右手の6度下を弾くことになる。

さて、この後(91)は二通りあります。
あなたの好きな方を選んで下さい。

☆「91」(その1)
楽譜(原曲)のまま。
つまり(90)左手の最後の音「レ」は
全音下がって「ド」に行くと原曲になる。

☆「91」(その2)
(90)左手の最後の音「レ」は
半音上がって「♭ミ」に行く。

(その1)と(その2)は、
あなたが良いと思う方を選んで下さい。

では、この5小節(87〜91)を
スムーズに弾けるよう練習して下さい。
(楽しんでね)

      ☆

今回は、これで終りますが、
今後まだまだ続きますよ。

次回も別の小節を変えて、
ジャズ・ピアノ・スタイルを
少しずつ完成させていく予定です。

原曲と変えた小節を、
どちらもスムーズに弾けるように
練習しておいて下さい。

これから楽しくピアノ練習が出来て、
ジャズ理論の勉強にもなりますよ。

お楽しみに!


terusannoyume at 18:00│Comments(0)TrackBack(0) コード進行の勉強 

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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