2014年12月28日

「ピアノを弾く哲学者」新刊

哲学とピアノに興味がある人には
こんな本が出ましたよ。

書店で見付けた時、
意外な組合せの本だったので、
すぐに買ってしまいました。

ピアノを弾く哲学者
サルトル、ニーチェ、バルト
(atプラス叢書) 単行本 – 2014/11/29
フランソワ・ヌーデルマン (著)
橘 明美 (翻訳)





私の生徒の中には
クラシックをほとんどやっていない人が
何人かいる。

それでも
ジャズピアノは弾けるようになるけれど、
クラシックをやっていた人に比べると、
上達度が遅く、指使い、その他、
いろいろ問題点が多い。

哲学者が趣味でクラシックピアノを
演奏出来るなら、ジャズピアノ初心者でも
クラシックも弾けるようになるはずだ。
(哲学者だからこそ弾けるのか?)

「ソナチネ」などを使って、ジャズピアノ
上達のための利用方法を指導しようかな?
と最近思い始めたところだった。

ピアノを弾く基本技術がある程度ないと、
どうしても限界が来てしまう。

ジャズのレッスンと併用して、
クラシック教則本のジャズ的な使い方を
指導すれば、楽しくクラシックも学べるはず。

もちろん本人が「やりたくない」
「今のままでいい」(♪ありのままで〜?)と
言ったら強制はしないけれど、
やった方が絶対お得で、いろいろな意味で、
ものすごく勉強になり、今より上達すると思う。

ピアノを弾く哲学者 サルトル、ニーチェ、バルト (atプラス叢書)

<内容紹介> Amazonより

いっこうに上達しないショパンを弾く
サルトル、
驚くほど美しく繊細な手で弾く
ニーチェ、
ピアノを弾いていると「何かが勃起する」
バルト。

ピアノ演奏をこよなく愛した
三人の思想家の
知られざる側面を浮き彫りにする
哲学と音楽が豊かに共演したエッセイ。

三人の思想家、
サルトル、バルト、ニーチェ。

彼らはともにアマチュアのピアニストで、
ピアノをこよなく愛していた。

とくに、
彼ら三人の哲学者=ピアノ奏者には、
三者ともに同時代の現象を論じていながらも、
ショパンやシューマンといった
19世紀ロマン派のピアノ曲を
好んで演奏していたという共通点がある。

本書は、
彼らのピアノ演奏、
音楽体験を取りあげながら、
哲学的思考、時間性、
家族・友人関係と演奏が
いかに交錯していたのか
を明らかにする。

「著者は、
三人の思想家の音楽に関する考えを
整理分析するのではなく、むしろ、
彼らの知られざる相貌を、
音楽、ことにピアノとの関わりをとおして描く。

サルトルはメロディーに、
ニーチェは音色に、
バルトはリズムに敏感だったと、
それぞれの個性を見極めながら、
哲学者とピアノとの具体的な関わりを、
豊富なエピソードとともに示してくれる。

哲学者にとって
音楽を実践する(演奏する)ことの意味が、
彼らの哲学的実践と照らし合わせながら、
問われるのだ。

この名人芸的な節回しに身を任せることで、
読者は、敷居の高い哲学者たちの内面に
難なく招じ入れられることになる。

本書の魅力は、このように肩肘張ることなく、
哲学と音楽の共演を楽しめる点にある。」


terusannoyume at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) 効果的なアドリブ上達法 

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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