2014年08月24日

「アヴェ・マリア」分析(続)

シューベルト「アヴェ・マリア」分析の続きです。

この曲のコード進行は以下のように始まります。

(1〜5小節目まで)

|B♭ Gm6|B♭(ベースF) F7|Gm|

|Cm(ベースE♭) F7| B♭|

6小節目から次のメロディーが始まり、
以下のコード進行です。

これがスゴイです。

|B♭(♯5) Gm(ベースB♭)|〜

何がスゴイのか、分からないでしょう?

説明しましょう。

普通ポップスやジャズで使う進行は、
以下のように使います。

|B♭ B♭(♯5)|B♭6 〜|

この「B♭(♯5)」ですが
実際は「Gm(ベースB♭)」
のように弾きます。

さて、「何がスゴイか?」というと、
普通の場合、フレーズの始まりは
コード「B♭」からスタートして
その次に(♯5)が来ます。

ポピュラーやジャズの理論書にも
そのように書いてあります。

ところがここではフレーズの最初から
(♯5)を持って来て
「キーB♭」から「キーGm」に
いきなり転調してしまうのです。
(メロディーを分析して下さい。
「E音」が出て来ますので…)

上手く説明が出来なくて、
「何がスゴイのか?」
伝わらないかもしれません。

前回と今回の話を少しでも頭に入れて、
前々回のミクちゃん達のコーラスを
じっくりと聞き直すだけでも、
以前より理解出来るかもしれません。

ポピュラーやジャズに出て来ない
コード進行やコードの使い方に
興味のある人は、ぜひ研究して下さいね。

とても勉強になりますよ。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

☆以下、追加しました。

コーラス後半は8ビートになりますから、
小節は倍になります。

 (1〜10小節目まで)

|B♭|Gm6|B♭(ベースF)|F7|
|Gm|Gm|(ここまで1〜6小節)

|Cm(ベースE♭)|F7|B♭|B♭|
 (ここまで7〜10小節です)

この後が今回学んだコード進行です。

|B♭(♯5)|Gm(ベースB♭)|〜

ミクちゃん達のコーラス、
後半の8ビートの方が
小節が分かりやすいと思います。

後半(8ビート)の歌が始まってから
11〜12小節目をしっかり聴いて下さい。

とてもいい感じでしょう?

(続く)


terusannoyume at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) コード進行の勉強 | ボーカロイド、初音ミク

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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