聞き飽きたぜ「そのセリフ」

今日は、教室に来ている生徒には
大変に楽しい楽しい話題ですよ。

　　　　　　　　☆

生徒が宿題の課題や曲のアドリブを
弾き終わった後に、よく言うのです。

「家ではもっと弾けたんだけどなあ〜」
と…。

私はいつも言います。
「ここで弾いたのが実力だよ」と。

どこでも同じように弾けるのが
本当の実力ですよね。

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例え話（その１）

あなたは街のパン屋さんの店長です。
パンを焼く店員が今日お店に出すパンを
全部焼き過ぎてしまいました。

「お前、何で真っ黒になるまで焼いたんだ」
「今日は黒パンの日にしようと思って…」
「言い訳するな。どうしてくれるんだ！」
「家では上手くいったんだけどなあ〜」

あなたは、この店員を許すでしょうか？
あなたが仕入れた材料を全部無駄にされても
心の優しいあなたならきっと許すでしょう（？）

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例え話（その２）

演劇をやっているお友達が出演する公演。
高いチケットを買わされて、
あなたは（仕方なく）観に行きました。

ところが、この友達はダイコン役者で
セリフは間違えるし、出て来ないことも！

公演後、あなたは言います。
「なんで本番で間違うんだよ」
「いやあ〜、家では出来たんだよなあ〜」

あなたは高かったチケット代を返せと
思わず言いたくなりませんか？
いや、心が優しいあなたなら許すかな？

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例え話（その３）

あなたの友達が車の運転免許を取りました。
早速、車に乗せてもらいました。

ところがあなたが座っている助手席側を
なんと電信柱に派手にぶつけてしまい、
あなたはあの世に旅立つ一歩手前まで行き…。

「おいおい、何すんだよ！」
「教習所では上手くいったんだけどなあ〜」

心の優しいあなたはニッコリと許すでしょうか？

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例え話（その４）

え！「もういい」だって？
そうだよね。

もう聞きたくないし、言いたくもないでしょう？
このセリフ。

「家では出来たんだけどなあ〜」

テル先生は、このセリフを何と４０数年間も、
聞かされ続けているのですよ。

でも、心の優しいテル先生はニヤリと口を歪めて
許し続けているのです。（先生業は大変です）